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日日是労働ファイナル(2002)
驢鳴犬吠2001
 月が替わりましたので、「日日是労働スペシャル」の続篇をお届けします。「日日是労働スペシャル
CI(東日本大震災をめぐって)」が正式名称ですが、通称を用いることにしましたので、「驢鳴犬吠
2001」となります。そういうわけで通称を用いますが、内容に変わりはありません。主として、今
回の大災害(原発の過酷事故を含む)に関係する記事を掲げますが、特定の個人や団体を誹謗中傷する
目的は一切ありません。どうぞ、ご理解ください。人によっては、多少ともショッキングな記事がある
かもしれませんので、その点もご了承ください。なお、読み進めるほど記事が古くなります。日誌風に
記述しますが、後日訂正を載せるかもしれません。あらかじめ、ご了解をいただきたいと存じます。
 また、ご質問、ご意見等のおありの方は、muto@kochi-u.ac.jp 宛にメールをいただければ幸甚です。

                                               
 2020年1月31日(金)

 現在、11時5分です。これから打ち合わせがあるのですが、相手が来ません。今、来ました(笑)。
 現在、14時ちょうどです。午前中の会合が終わり、昼食を済ませて雑用に取り掛かっておりますが、その
膨大さを前にしていささかうんざりしています。しかしながら、今日は他に義務もありませんので、せいぜ
い捗るとありがたいのですが……。
 現在、18時40分です。夕食をいただいて参りましたので、これから後半戦です。さて、何に着手しましょ
うか。
 現在、20時35分です。仕事は「テトリス状態」、もしくは、「増えるワカメ状態」です。切りがないので、
中断して、DVDによる映画鑑賞に走ります。しばらく映画を観ていないので飢え気味です。明日は休日なので、
残務はそちらに回してのんびり取り組む所存です。
 現在、25(1)時ちょうどです。今日のノルマはまだ終了していませんが、遅いので諦めます。明日は休日  
ですが、出勤を余儀なくされますね。今夜は帰ります。

                                                  
 2020年1月30日(木)

 現在、12時50分です。20分後に「倫理学概論 II」を開講します。今日も忙しくなりそうです。
 現在、15時です。3限目を了えたので、いよいよ1時間半後に開講する「比較思想論 II」が最終講義にな
ります。28年間に亙って講義を行ってきましたが、これが現役教員最後の講義ということになります。
 現在、21時50分です。最終講義を無事終了させて夕食も済ませましたが、まだまだ大量に仕事が残ってい
ます。このまま続けると確実に午前様になるので、今日は強制終了します。明日は会合が1件あるだけで、
とくに義務はありません。したがって、仕事は明日に回すことにしました。今日は帰ります。

                                                
 2020年1月29日(水)

 現在、12時50分です。40分後に、会議を開催します。まだ準備ができていないので、少し焦っています。
 現在、16時25分です。会議も無事終了し、一段落しましたので、今日の後半戦に入ります。大量のプレ答
案がありますので、先ずはその吟味に着手します。
 現在、22時25分です。やっと、今日の最低ノルマを終わらせることができました。ホッとしております。
ところで、「家族研究への布石(文献篇)」における紹介書籍が千冊に到達しましたので、今度は「家族研
究への布石(映像篇)」の紹介邦画を三千本にするべく頑張ります。ところが、映画を観る暇がなくて泣い
ています。こうなったら、ヤケクソになって不眠不休で邦画を観まくりましょうか。……小生ももはや准高
齢者になってしまったので、そんな無茶はできませんね。かつては「無茶丸」の異名をとった小生も情けな
い限りです(泣)。明日は2コマ・デー、5限目の講義「比較思想論 II」が現役最終講義になります。
 現在、22時55分です。「コース長日誌」をつけ終わりましたので、帰ります。

                                                 
 2020年1月28日(火)

 現在、18時10分です。実は、昨夜の21時ころから SOULS にログインできなくなっていました。担当の方の  
尽力で何とかログインだけはできるようになりましたが、まだ本来のかたちには復旧していないようです。
少し不安ですが、ブログを運用します。今日も朝から雑用だらけで、32件の案件を片付けました。本当のと
ころ、今日は代休日でお休みなのですが、休んでいるわけにもいかず、休日出勤です。かなりの雑務を片付
けることができたので、気分は上々です。SOULS の完全復旧を祈っております。
 ところで、仕事が一段落しましたので、夕食タイムにします。
 現在、22時30分です。ほとんどの業務は終了しました。今日はオプションですから、まずまずでしょう。
明日は会議を1件主催します。そろそろ帰ります。

                                                 
 2020年1月27日(月)

 現在、10時15分です。「暴風警報」が発令されたらしく、1限目は休講の由。しかし、屋外に目をやると
ほとんど無風です。これいかに? いずれにせよ、二日間ダラダラしていたので、先ずは螺子を巻きなおす
ところから始めなければなりませんね(笑)。とりあえず、先週の金曜日が締め切りだった書類づくりに着
手します。
 現在、16時55分です。朝から根を詰めたおかげで、雑務(数えてみたら、56件ありました)を完了させま
した。これからも雑務が降ってきそうですが、もう怖いものなしです(笑)。
 現在、18時10分です。あれから雑務を3件こなしました。うち1件は卒論(副査)の吟味です。アリスト
テレース哲学に関するものでしたが、興味深く読ませていただきました。一段落したので、食事に出かけま
す。実は、学生諸君との会食です。

                                              
 2020年1月24日(金)

 現在、10時20分です。10分後に、「(共)核時代の倫理」を開講します。今日が終講日です。「原発プロ
パガンダ」の欺瞞性にとどめを刺したいと思っています。
 現在、13時25分です。昼食をいただいてきましたので、これから後半戦に入ります。とりあえずは、雑務
に着手ですね。
 現在、16時30分になろうとしているところです。雑用を大量に残したまま、講義の時刻になりました。仕
方ないですね(笑)。
 現在、21時30分です。遅い夕食をしたためましたので、これから終盤戦です。まだまだ残務があります。
 現在、23時50分です。やっと、本日のノルマをこなしました。明日は休日ですが、出勤するかどうかは微
妙なところです。もちろん、仕事はたくさんあります。とりあえず、今日は帰ります。

                                               
 2020年1月23日(木)

 現在、12時55分です。15分後に、「倫理学概論 II」を開講します。今、その準備に大わらわです。その他、
雑務(はっきり言って、大迷惑な依頼が多すぎる)が山積しており、頭を抱えています。
 現在、15時50分です。3限目を了えて、遅い昼食を摂ったので少しホッとしています。さて、今度は、5限
目の「比較思想論 II」の準備です。幸いなことに、昨日少し懸念していたレジュメはすでに届いています。
これからそれらを印刷しなければなりません。
 現在、23時ちょうどです。まだまだ仕事が残っているのですが、すべてをやり切るまでは2時間以上かかり
そうなので、明日の2限目の参考資料の作成だけに絞って今日の仕事を終わらせます。
 現在、24(0)時55分です。午前様になりましたが、最低線のノルマは果たしました。明日は2限目の講義
から始動となります。帰ります。

                                                 
 2020年1月22日(水)〔月曜日の授業日〕

 現在、22時55分です。今日のノルマは終了しました。もう遅いので、帰ります。明日は2コマ・デーです
が、午後からの講義なので少しだけ気が楽です。ただし、5限目のレジュメが担当受講生より届いていない
ので、少しだけ不安です。

                                                
 2020年1月21日(火)

 現在、13時45分です。15分後までに歯医者に行かなければなりません。その後ふたつほどアポがあります
が、それが済めばオール・フリーです。
 現在、18時45分です。プレ答案の吟味など、今日やるべき仕事は了えました。しかしながら、卒論(主副
併せて15本)の吟味という大仕事にはまだ着手さえしていません。卒論要旨の提出が揃えば発車オーライな
のですが、まだ1名の提出が滞っています。一度提出したのですが、不備がありやり直しを命じたからです。
早急に対応して欲しいものです。
 現在、20時10分です。卒論の吟味に着手するどころか、雑用に明け暮れて(数えてみたら、22件)、もう
こんな時刻になってしまいました。いささか気力が失せていますので、You Tube で古い邦画を観ようと思っ
ています。
 現在、20時55分です。また、雑用が舞い降りてきて、それに関わっていました。もう無視して、映画を観
ます。
 現在、21時55分です。あれから1時間経過しましたが、やはり雑務を片付けていました。もう笑っちゃい
ますね。「俺に映画を観させろ!」です(笑)。
 現在、22時55分です。何と、あれからまた1時間が経過しました。もう1件雑務を思い出して、それに打
ち込んでいました。きっちり1時間ずつ、雑用に明け暮れていたことになります。もう映画鑑賞は諦めます。
明日は水曜日ですが、月曜日の授業日です。コース長日誌を付けましたので、これで本日の業務は終了です。

                                                
 2020年1月20日(月)

 現在、14時40分です。雑用ばかり多くて嫌になります。16時半から「倫理学演習 II(IV)」を開講します。
その準備が済んでおりません。少し焦っています。
 演習は無事終了しました。卒論演習の方も、「要旨」未提出だった卒論生ふたりの要旨を修正しました。
残り3名ですが、そのうちの2名は連絡がありません。仕方がないので、とりあえず夕食タイムにします。
 現在、21時15分です。「卒論要旨」は10名分が揃いました。あと一人です。もっとも、連絡が途絶えてい
ます。今日が小生自身の締め切りなので、少し遅れる旨回収する方へ連絡しなければなりません。「地獄の
季節(卒論の吟味等、非常に忙しい季節)」において、最もストレスになるのは、関係者との連絡が取れな
いことです。学生にはいつも「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」の大切さを説いているつもりですが、
あまり伝わっていないようですね。がっかりします。
 さて、今年度の卒論の吟味は、主査11本、副査4本になりました。過去には、最も多い時で30本などとい
う年度もありましたので、いくらかは楽です。もっとも、他にも業務は山積しておりますので、地獄である
ことには変わりませんね(苦笑)。
 現在、22時10分です。「卒論要旨」の修正に一区切りをつけたので、「倫理学概論」や「核時代の倫理」
の受講生のプレ答案やプレ・リポートの吟味を行っています。それらは玉石混淆で、当然のごとく、いい出
来のものとそうではないものとに分かれます。採点基準として、小生は三つのものを挙げており、受講生に
もきちんと伝えています。一つ目は「独自性(originality)」です。もちろん、「独創性(creativity)」
を要求しているのではなく、「自分自身で立てた問いに対して、自分自身で考えて答えること」くらいの意
味です。二つ目は「論理性(logic)」です。根拠のない非論理的な答案やリポートは、いくら主張が立派な
ものであっても通用しません。「客観性(objectivity)」と言い換えてもいいでしょう。三つ目は「表現力
(expression)」です。いくらよい考えでかつ論理的であっても、表現が拙すぎてはその価値が半減します。
昨今、大学の卒業生に社会が求めているものの最たる能力は「コミュニケーション力」です。TPOに合わせた
言葉遣いができなければ、社会人として軽く見られます。大学での勉強は、いわば社会(本番)で十全に行
動するための練習なのです。練習はうそを吐きません。ここで勉強しておかなかったら、いつ勉強すればよ
いのでしょう。さらに、社会に出たからと言って、もう勉強しないでよいわけがありません。よりシビアな
修練が待っています。学生でいるうちからへばっていては、社会でやっていけませんよ。以上、三つの要素
が満たされていれば、評価が高いことになります。さらに、これはおまけですが、「こころ」という曖昧な
ものも大切です。優等生タイプの学生によくある答案・リポートを吟味しているとき、「本当のところ、こ
の学生はそう思っているのかしら」という疑問に突き当たることがあります。つまり、「こころ」がないの
です。訴えかけてくるものがないのです。受け取るこちら側も万能ではないので、よいものを見逃して、さ
してよくないものを過大評価することもあるでしょうが、できる限り丁寧に吟味する姿勢だけはありますの
で、よい答案やリポートに出会いたいものです。
 ところで、最近読んだ小説は、その読後感がとてもよいものでした。池井戸潤の『空飛ぶタイヤ』(上・
下)と、中山七里の『ヒポクラテスの誓い』と『ヒポクラテスの憂鬱』です。どこがよいかと言うと、両者
に共通していることは、大事なことをおざなりにしないで、きちんと対応するということです。前者は大企
業に臆することなく立ち向かい、自らにかけられた嫌疑を自ら晴らす中小企業の社長が主人公でした。後者
は、いわゆる「法医学ミステリー」というジャンルに属する作品で、若い研修医が老練の法医学者の毅然と
した姿勢に徐々に魅了されていく様子を描いています。大学の勉強も、おざなりであっては何も身に付きま
せん。自分自身で苦労して、健全な「懐疑の精神」を養う必要があります。「本当にそうなのか」と絶えず
自問自答する過程は、ややもすれば精神の疲労困憊を招きますが、その疲労はけっして無駄なものではあり
ません。ドジャースの監督であったトミー・ラソーダも語っています。「野球が上手になる方法だって? 
そんなものは簡単だよ。練習、練習、また練習……」、と。学生諸君、勉強のみならず、たとえ他のことで
あっても、この姿勢を忘れないで欲しいと思います。
 現在、24(0)時5分です。まだ3本、吟味すべきリポートが残っております。さて、どうしましょうか。
「今日できることは今日やる」と決断しましょうか? もう21日に突入しましたが……。
 現在、25(1)時25分です。やっと、本日のノルマを片付けました。もうフラフラです。明日はさしたる
義務はないのですが、やることは一杯あります。とくに、卒論の吟味が目の前に聳えています。

                                                 
 2020年1月19日(日)

 現在、8時10分です。今日も全国的なイベントに駆り出されています。少し疲れ気味なので、何とか気力で
乗り切りたいと思います。
 全国的なイベントはまだ終了していませんが、小生の業務は無事全うしました。正直言って疲れましたが、
終わってみれば安堵感で一杯です。今日は夕方から別の行事に参加する予定なので、早引きします。
 現在、16時40分です。あれから学生のメールが届いたので、その対応に追われました。今度こそ、帰ります。
明日は演習が1本あるだけです。

                                              
 2020年1月18日(土)

 現在、8時15分です。今日は全国的なイベントがあるので、小生も正規の休日出勤です。恙なく一日が過ぎ
ることを祈念しております。
 現在、18時35分です。今日のイベントは無事終了しました。明日も引き続いてイベントがあるので、気を
緩ませるわけにはいきません。とりあえず、夕食タイムにします。


 さて、今学期の「(共)核時代の倫理」は、テキストとして『原発プロパガンダ』(本間龍 著、岩波新書、
2016年)を使用しまていますが、以下にその一部を抜書してみましょう。


 ************************************************

  第5章 復活する原発プロパガンダ(2013-)〔つづき〕

   際立つ中部電力のメディア出稿

p.185 ・引用:「(柏崎刈羽原発の再稼働騒動を受けて)こうした中で、現在もっともメディアへの出稿
         が多いのが中部電力であり、その突出ぶりは異様なほどだ」。

         ⇒ 「私は、浜岡原子力発電所で働いています」という、15段広告のことを指す。

  ・引用:「これは3・11以前の原発広告でも非常によく見られた、原発の様々な部署で働く人々を取
       り上げる形式の広告で、真剣に働く社員への共感と、原発への理解促進という二つの訴求ポ
       イントを持っている」。
  ・女性層対策としては、勝間和代(経済評論家)や山下ゆかり(日本エネルギー経済研究所理事)など
   を広告に起用している。
  ・その他、3・11以前に展開された原発プロパガンダとまったく同様の広告を展開している。

p.186 ・引用:「原発訴求を明らかにしていない東北電力のCМは父(久石譲)、明らかな原発CMソン
         グの中部電力は娘(久石麻衣)と、親子で電力会社を担当している」。
  ・さらに、中部電力は、香川照之を起用して電力自由化を見据えたイメージアップ広告を打っている。

p.187 ・中部電力は、年間一億円以上の広告掲載料を静岡新聞に払っていると推定される。これは、ロー
     カル新聞社にとって、非常に大きな金額である。

   復活する原発広告の真の狙い

p.188 ・中部電力の広告経費は、他の電力会社に比べれば派手に見えるが、ユーザーに対して説得力を発揮
     するほどではない。つまり、中途半端なのである。
  ・それでは、「なぜこのような広告展開を継続するのか」というと、「隠された真の狙い」があるからだ。
  ・引用:「たとえば、静岡新聞の二〇一四年の売り上げは二三九億円、経常利益が約一〇億円である。
       この規模の会社にとって、年間一億円以上を確実に払ってくれる広告スポンサーは大変貴重
       だ。そしてその貴重なスポンサーを失うことは大きな営業的損失となるから、批判的記事を
       掲載してそのスポンサーを怒らせるようなことは、絶対に避けたくなる。つまり、浜岡原発
       の再稼働に対して、否定的な記事が書きにくくなるのだ」。

p.189 ・原子力ムラは、カネにあかせてメディアを牛耳ることの再現を狙っているのである。
  ・引用:「今後静岡新聞が中部電力の原発再稼働に対して厳正な報道姿勢を貫けるのか、同紙の読者は
       厳しく監視していかなければならないだろう」。

   新たな錦の御旗

  ・引用:「(復活しつつある原発プロパガンダの実態を受けて)、一度は止まったかに見えたプロパガ
        ンダの歯車が、「震災からの復興」「風評被害の撲滅」という新たな錦の御旗担ぐことに
        よって復活しつつあることは明白だろう」。
  ・引用:「むしろ、3・11以前のプロパガンダ主体が原発推進の受益者である電力会社であり非常に
       わかりやすかったのに対し、現在は政府が主体となって「風評被害対策」「安心神話」とい
       うリスクコミュニケーションを展開する分、受益者が曖昧になり、格段に性質が悪くなった
       といえる」。

p.191 ・原発事故によって実際に放射能汚染や被害が発生しているのだから、それらを無暗矢鱈に「風評被
     害」と一括りにするのは、真実を見て見ぬふりをするのと同じである。火のないところに煙は立た
     ないからである。
  ・引用:「原発事故の影響は言われているよりも大きくない、自分たちの日常生活には影響がない、と
       思いたい人々の切実な思いを利用し、まるで住民のためを考えているかのような言説を展開
       する。しかし、これまでの国と東電の行いを見れば分かる通り、何か起きても彼らは決して
       責任をとらない。結局は彼らの賠償責任を軽くするための隠れ蓑なのだ。国や東電が今すべ
       きことは、何よりも福島第一原発事故の収束と原因究明、さらには現在もなお避難を強いら
       れている人々の生活を元に戻すことであり、現状を追認するようなリスコミなどは行うべき
       ではない」。

   原発プロパガンダに抗するために

p.192 ・抗する術、その1

     ○ 軽々に報道を信用したりせず、一人一人がきちんと自分の頭で考えること。ひいては、大手
      メディアも単なる利益追求集団であり、最終的には国家権力に逆らえない構造を持っている、
      という現実を知ることである。そのために戦術としては、インターネットを活用することが
      手っ取り早い。

p.193 ・抗する術、その2

     ○ プロパガンダ・メディアに属さない独立系メディアの情報に耳を傾け、支えること。発信力
      は大手と比較すれば微弱だが、広告主からの干渉を受けず、その分真実を伝える可能性が高い。
      バイアスのかかっていない情報を選ぶためには、それなりのコストや努力も必要である。

p.194 ・抗する術、その3

     ○ 原子力ムラが関わる広告を見聞したら、それを掲載しているメディアに抗議の一報を入れる
      こと。昨今、どんな企業でも、利用者や読者の意見には非常に敏感になっている。巨額の赤字
      のために電気料金の値上げを繰り返す企業群が原発推進広告を打つのは、メディアの抱き込み
      と利用者を騙すことだけが目的なのだから、そんな広告を見かけたら、どんどん批判的意見を
      そのメディアに伝えるべきなのである。

   広告代理店システムと大手メディアの限界

p.195 ・表向き「無料」のテレビの前に座っているだけでは、誰も真実を教えてくれはしない!
  ・引用:「それほど絶大なメディア(=テレビのこと)がなぜ「無料」なのか、視聴者はきちんと考え
       なければならない」。

  ・メディアの情報に接する際の留意事項

    (1)メディアはけっして潔癖ではない。間違うし、うそを吐くし、利益誘導をする。その
      ことをしっかり認識する。
    (2)ニュースを見る際、漫然と見るのではなく、その発信者、ニュースソースが誰なのか、
      何のために発信しているのかを考える癖をつける。
    (3)大手メディアが同じ論調の場合、なぜそうなのかを疑う。異なる意見がないかを意識
      的に探し、それぞれを比較して考える。
       ⇒ いわゆる「プロVSコン」(賛成対反対)の視点を持つ。
    (4)各メディアの企業特性、親会社、株主などを知っておくと、利害関係が理解できる。
    (5)そのニュースによって誰が得をし、だれが損をするかを考える。

p.196 ・引用:「いずれも、自分の目と耳で聞き、確かめ、考えることが重要であることに変わりはない。
         繰り返すが、テレビやPCの前でただ座っていたのでは、正しい情報は得られない。原
         発プロパガンダがそうであったように、資金を持っている政府や大企業は凄まじい量の
         PRで国民の意識を麻痺させようとする。それに抗う第一歩は、ありきたりではあるが   
         個人の意識をしっかり持つことにかかっている。そしてそれが、3・11以後の時代に
         生きなければならない、私たちに課せられた義務なのではないだろうか」。

   おわりに

p.213 ・引用:「広告とは、見る人に夢を与え、企業と生活者の架け橋となって、豊かな文明社会を創る
         役に立つ存在だったはずだ。それがいつの間にか、権力や巨大資本が人々をだます方策
         に成り下がり、さらには報道をも捻じ曲げるような、巨大な権力保管装置になっていた。
         そしてその最も醜悪な例が、原発広告(プロパガンダ)であった」。

p.214-215 ・引用:「いったん事故が起きれば数十万、数百万単位の人生をメチャメチャにしてしまう可
           能性がある発電システムを存続させていく合理的な理由などあるはずがない」。

p.216 ・引用:「どのような強者であっても、いずれは歴史によって裁かれる。たとえ今はドン・キホーテ
         に見えたとしても、筆者の仕事がその一助になればと願っている」。

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 やっと、テキストの抜書が完了しました。このテキストを用いている「(共)核時代の哲学」も、1月24日
(金)に15回目(=終講日)を迎えます。何とか間に合いました。ともあれ、原発プロパガンダのように、
不愉快な広告もありますが、いいニュースもまた同じくらいあります。以下は、今日付けの「毎日新聞」の
ネット記事です。

 「伊方原発、運転差し止め 広島高裁仮処分 地裁支部決定を取り消し」(『毎日新聞』2020年1月17日付)

 山口県東部の住民3人が、四国電力伊方原発3号機(出力89万キロワット、愛媛県伊方町)の運転差し止
めを求めた仮処分申請の即時抗告審が17日、広島高裁であった。森一岳裁判長は申し立てを却下した2019年
3月の山口地裁岩国支部の決定を取り消し、四電(高松市)に運転差し止めを命じる決定を出した。11年3月
の東京電力福島第1原発事故以降、司法による運転差し止めの判断は5例目。
 伊方原発3号機は、福島第1原発事故を受けて停止したが、原子力規制委員会による新規制基準の安全審
査に合格し、16年8月に再稼働した。現在は19年12月からの定期検査で停止している。仮処分はただちに効力
が生じるため、四電は決定の取り消しを求める保全異議と仮処分の執行停止を高裁に申し立てる方針だが、
4月27日に予定されている営業運転の再開は微妙な情勢となった。
 原告は、原子力災害対策指針などで避難計画の策定が義務付けられていない原発から30?40キロ圏にある
島嶼部の住民。岩国支部への仮処分申請で住民側は、伊方原発周辺の海底に延びる中央構造線が活断層であ
ると主張。地震による被害や阿蘇カルデラが噴火した場合は火砕流が到達する危険性があると訴えたが、同
支部は19年3月、四電の対策が過小とは言えないなどとして申請を却下した。
 即時抗告審で四電は、伊方原発周辺の中央構造線が活断層ではなく、海上音波探査によって最も近い活断
層も伊方原発の沖合8キロ地点にあると確認されていると主張。住民側は原発の沖合600メートルにある中央
構造線も活断層の可能性があるとし、地震が起きた場合は伊方原発に四電が想定する2-3倍の揺れが生じる
との意見書を、高裁の求めに応じて提出していた。
 四国西端の佐田岬半島に立地する伊方原発は原子炉が3基あり、廃炉が決まった1号機と2号機は18年ま
でに運転を終えた。3号機を巡っては周辺の山口、大分、松山、広島の各地裁や支部で仮処分申請や提訴が
相次ぎ、17年12月には広島高裁が火山の噴火リスクを理由に運転差し止めの決定を出したが、四電の不服申
し立てで決定が取り消された。関西電力大飯原発3、4号機の運転差し止めを命じた14年5月の福井地裁判
決など、運転差し止めを認めた他の3例も上級審などで判断が覆っている。【手呂内朱梨、賀有勇】

  四国電力の話

 これまで最新の科学的知見も踏まえながら、地震や火山に対する安全性を丁寧に立証してきた。今回の決
定は極めて遺憾であり、到底承服できない。早期に仮処分命令を取り消してもらえるよう、決定文の詳細を
確認の上、速やかに不服申し立ての手続きを行う。

 さて、近い将来、伊方から原発が消えてなくなるのでしょうか?


 現在、21時35分です。明日もイベントがあるので、そろそろ帰ります。

                                                
 2020年1月17日(金)

 現在、12時35分です。今日は休校日(センター試験の準備のため)ですが、仕事は山ほどあります。とり
あえず腹拵えに行ってきます。
 現在、14時35分です。鬱陶しい雑務の一部は片づけましたので、これから本格的な業務に着手します。
 現在、19時を回ったところです。メールへの対応、プレ答案・プレリポートの吟味、卒論要旨の督促と修
正等、今日中にやっておきたかったことはあらかた済ませました。とりあえず、夕食タイムにします。
 現在、20時を少し回ったところです。卒論要旨の督促を行っているのですが、3名の卒論生と連絡が取れ
ません。小生は携帯電話を「悪の小道具」(ハード、ソフト問わず)と思っていますが、家電(固定電話)
ならいざ知らず、何度かけても通じなければ、パーソナルである必要などないでしょう。携帯電話をいちい
ち気にするのも滑稽ですが、何時間も着信記録をチェックなしで過ごすとすれば、そもそも所有する資格が
ないと思います。ちょっと言い過ぎでしょうか。


 さて、今学期の「(共)核時代の倫理」は、テキストとして『原発プロパガンダ』(本間龍 著、岩波新書、
2016年)を使用しまていますが、以下にその一部を抜書してみましょう。


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  第5章 復活する原発プロパガンダ(2013-)〔つづき〕

   復興予算と広告

p.177 ・引用:「あまり目立たないが、復興予算の中で広告代理店が担当する案件は意外に多い。そして
         その中でも、電通のシェアは(博報堂などに対して)圧倒的だ」。

        2012年から2013年度へのかけての環境省からの受注
  
       ○ 除染情報プラザ事業(14億円)
       ○ 東日本大震災に係る災害廃棄物の広域処理に関する支援業務(9億円)
       ○ 低炭素社会づくり推進事業委託業務(4億7千万円)
       ○ 東日本大震災に係る除染等に関する広報業務(11億円)

  ・引用:「そして現在、原発事故からの復興で国がもっとも力を入れているのがいわゆる「風評被害対
       策」関連事業で、平成二五年度(2013年度)の「原子力災害による風評被害を含む影響への
       対策パッケージ フォローアップ」では、ほとんどの中央省庁が何らかの形で参加、四五も
       の事業に予算が付けられている」。
  ・引用:「それらの事業の他にも、福島県を中心に被災地では様々な風評被害対策事業がある。現在、
       東北博報堂の売り上げの実に三割が風評被害対策事業だという情報もあり、「コミュニケー
       ションのプロ」である広告代理店には、まさにうってつけの仕事である」。

p.177-178 ・引用:「だが原発事故による被害をことごとく「風評だ」として隠蔽することは、事故の教訓
           を見えなくさせ、加害者の責任を曖昧にする。これらの事業が本当に被災地のために
           なるのか、きちんと検証することが必要だ。そして広告業界最大手の電通に続き博報
           堂もADKも原子力ムラの一員になってしまった現在、いつも彼らの顔色を見ながら
           動いているメディアは、より一層原発問題に対するタブー化を進めるだろう。私たち
           はそれに対し、常に厳しい視線を持つ必要がある」。

   突出する讀賣新聞

p.178-181 ・引用:「(讀賣新聞が原発再稼働を唱え始めた記事を受けて)この一連の新聞広告が『週刊新
           潮』での広告掲載と共通するのは、編集委員を起用して記事風広告の体裁にし、まる
           で記事であるかのように多くの読者をミスリーディングしていることだ」。

p.181 ・さらに、2016年2月28日には、「資源なき経済大国 どうする? どうなる? 日本のエネルギー」
     と題する電事連との共同制作でカラー15段を掲載している。
  ・引用:「著名人を登場させ、原発停止によるエネルギー自給率の低下をことさらに強調して原発の必
       要性を説くが、たった一度の原発事故で今なお一〇万人の人々が故郷に帰れない現実には、
       ひとことも触れていない」。
  ・引用:「讀賣新聞における一五段広告の掲載料は、もし全国掲載なら五〇〇〇万円近い高額だ。そし
       て忘れてはならないのは、電事連が高額の広告を打つその掲載原資は全て、もとはといえば
       国民から集めた電気料金であることだ」。
  ・引用:「現在、電力会社に対する国民の視線はかつてないほど厳しい。様々な世論調査で明らかなよ
       うに、七割以上の国民が原発推進に反対しているのに、自動的に徴収されるカネで原発推進
       広告を打つなど、企業倫理上も許されないことではないだろうか」。

   電力会社原発広告の復活

p.182 ・引用:「(2015年末に鹿児島の川内原発が再稼働した際、九電があまり積極的な原発PRを行わな
         かったことを受けて)福島原発事故以来最初の再稼働ということで全国的な注目を浴び、
         地元での反対運動も起きたため、下手なPRを展開してさらなる反感を買うよりも、ひ
         たすら粛々と再稼働を進める方が得策と判断したのだろう」。
  ・引用:「かつては東電に次ぐ広告費を誇っていた関西電力も福井県の高浜原発再稼働に力を入れるも
       のの、特段CMや新聞広告などはやっていない。関電は電力会社の中で一番赤字額が大きく、
       原発は福井県にあるが消費地は広大な関西圏であり、いくつもの県をカバーする広告費もバ
       カにならない、という判断があるだろう」。
  ・東通原発の再稼働を狙っている東北電力は、松山ケンイチを広告に起用している。

p.183 ・東電の柏崎刈羽原発のCMに対して、避難民から「再稼働に向けて都合のいい情報のみを出してい
     る」という抗議の声が上がった。しかし、東電はこれを無視して、なお放映中である。
  ・しかし、泉田新潟県知事の東電に対する不信感は強く、首長の同意を得られない再稼働はありえないか
   ら、早期の再稼働はきわめて厳しい状況である。

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 明日は早いので、この辺で打ち切りましょう。このつづきは、また後日。


 現在、22時5分です。今日のノルマは強制終了です。明日は全国的イベントのある日。小生も早朝出勤です。

                                                 
 2020年1月16日(木)〔金曜日の授業日〕

 現在、12時30分です。2限目の講義を了え、アフターケアも済んで、これから午後の部です。
 現在、21時15分です。5限目の講義はゲストを迎えての特別授業でした。うまくいったかどうかは少し自
信がありませんが、いつもと違う経験をするのも学生にとってはプラスと思い、自らを慰めています。
 明日は、休校日ですが、いろいろ仕事もあるので、もちろん出勤する予定です。

                                                    
 2020年1月15日(水)

 現在、10時20分です。30分までに近所の歯科に行かなければなりません。現役中に直しておきたいので、
これは不可欠ですね。午後の13時30分からは会議を1件主催する予定です。
 現在、12時ちょうどです。卒論の副査依頼の一部(ある方に11本、別の方に3本)を行いました。残り4
本ありますが、研究室にいらっしゃらないようなので後日依頼する予定です。
 現在、22時ちょうどです。明日は金曜日の授業日で、2コマ・デーです。2限目は「(共)核時代の倫理」
ですが、一応ノートはできています。しかし、教科書全体の抜書はまだ完成していないので、このまま仕事
を続行します。


 さて、今学期の「(共)核時代の倫理」は、テキストとして『原発プロパガンダ』(本間龍 著、岩波新書、
2016年)を使用しまていますが、以下にその一部を抜書してみましょう。


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  第5章 復活する原発プロパガンダ(2013-)〔つづき〕

   「安全」神話から「安心」神話へ

p.157 ・引用:「かつてのような原発の安全性を謳う広告・PR展開がほぼ不可能になる中で、原子力
         ムラはついに安全性への言及を諦め、別の方策を実行し始めた。それが、原発事故の
         影響を極力矮小化し、「事故で放出された放射能の危険性は小さく、健康への悪影響
         はない」という「安心神話」の流布である」。
  ・要するに、風評被害対策の一環から、「安心プロパガンダ」が福島県を中心に加速していったので
   ある。

p.158 ・環境省の広告「指定廃棄物は原子力施設で発生した放射性廃棄物ではありません!」という一文
    が問題になる。多くの住民が反発したのはもっともであろう。

p.160 ・著者の環境省への問い合わせに対して、まったくもって信じられないような不誠実な対応が続く。

p.161 ・引用:「ここまで(=本省担当課の電話番号が分かるまで)約二日かかり、しかもフリーダイヤ
         ルも設置せず電話代は質問者の負担となる。常識を外れた回答期間(=1週間)を提示
         した上、こちらから電話せよという態度には、指定廃棄物問題だけではなく、原発事故
         処理のすべてにおいて真摯に対応しようとしない国の姿勢が明確に現れていた」。

   環境省の説明

p.162 ・この指定廃棄物や除染に係わる広報関連はすべて電通が担当していた。

p.163 ・この広報費用は40億円程度であるが、その費用で、かつての「原発広告」同様、再び国民を騙そう
    としているのである。

  ・引用:「ちなみに「除染情報プラザ」とは除染の情報提供、情報発信を行い、放射性物質の基礎知識
       に関する講習や放射線量測定方法の指導を行う専門家を派遣する施設となっているが、その
       実態は電通から人材派遣のパソナに丸投げされ、一四人の職員全員が派遣社員で専門家が一
       人もいないことが朝日新聞で報道されている。実際電話をしてみても、その実情は何ら変わ
       っていないと思われた」。

        → 以前、原発の配管のことでこれの似たような状況を知ったが、これを書きながら、と
         ても悲しい気分に襲われた。

   「なすびのギモン」

p.164 ・「除染情報プラザ」のミニ番組「なすびのギモン」の首をかしげるような内容。
  ・引用:「危険性には極力触れずに、まるで道路工事や清掃作業を解説するがごとく淡々と除染を解説
       していて、異様でさえある」。

p.165 ・引用:「各コンテンツにおける「安全」論調は電通が主張しているのではなく「原発事故の影響
         は軽微で、ほとんど風評被害である」という「安心プロパガンダ」を浸透させようとし
         ている国の方針に従っているだけなのだが、その姿勢は盲従としか言いようがない」。

   政府広報一五段「放射能についての正しい知識を。」広告

  ・朝日・毎日・讀賣・産経・日経の全国五紙と福島民報・福島民友に載った「放射能についての正しい
   知識を。」というタイトルの政府広報。これは博報堂が扱った。
  ・引用:「東大病院の放射線科の准教授が「福島で小児甲状腺ガンは増えない」「放射線について慎重
       になりすぎると発がんリスクを高める」などと持論を展開」。
  ・もちろん、これには批判の声が上がった。
  ・引用:「東京新聞や中日新聞などでも「『放射線』政府広報一億円かけ『安心』強調」という批判記
       事が掲載された」。

p.167 ・引用:「(漫画)『美味しんぼ』によって再び福島の放射線問題がクローズアップされたため、
         それへのカウンターとして政府がきちんと意見表明すべきだという提案は、いかにも
         広告代理店がしそうなことではあった」。

  参考漫画:『美味しんぼ 110巻 福島の真実1』、雁屋哲 作、花咲アキラ 画、小学館、2013年。
       『美味しんぼ 111巻 福島の真実2』、雁屋哲 作、花咲アキラ 画、小学館、2014年。
  参考文献:『美味しんぼ「鼻血問題」に答える』、雁屋哲 著、遊幻舎、2015年。

   「風評被害撲滅」という合言葉

  ・引用:「3・11以前の原発広告は、ひたすら「原発の安全性」を訴求していた。しかしそれが事故
       発生で使えなくなり、それではと経産省を中心に喧伝された「原発が停止すれば大停電が起
       き、日本経済が破綻する」というキャンペーンも、実際には何も起きなかったことで事実で
       はないことが明らかになった」。

p.167-168 ・引用:「そこで現在は、事故の深刻さを伝える報道や発言を「風評だ」「風評被害を発生させ
           る」と叩きつつ、同時に「事故による健康被害は発生していない」「健康や作物への
           ダメージは小さい」という「ダメージ緩和」を喧伝し、さらに輸入資源の高騰で国際
           収支が赤字となっている現状を捉えて「エネルギーベストミックスによる原発必要論」
           を前面に押し立てる戦略にシフトしたのだ。最近掲載された原発広告は、すべてこう
           した戦略に則っている」。

p.168-169 ・引用:「原発事故も消費税増税も、本来であれば予算削減の根拠とされるべきはずなのに、
           いつの間にか焼け太って逆に(原発に関する広報)予算が増加していく。特に原発
           事故関連に限って言えば、今後も中間貯蔵施設と最終処分場設置の理解促進、さら
           には「風評被害撲滅」を合言葉にした「安心キャンペーン」に巨額の広報予算が投
           下されることは明らかである。そこには電力会社と電事連も同調するのだ」。

   大規模な放射線リスクコミュニケーションの展開

p.168 ・引用:「メディアを使った「安心神話」流布が空中戦だとすれば、福島県を中心に東日本各県で
         実施されているリスクコミュニケーション(リスコミ)は地上戦である」。
  ・引用:「国や県、東電の予算補助で雇われた学者や医師たちが、「元々自然の中にも放射線はあるの
       だから、福島第一原発の事故で出た放射線も大したことはない」という、自然放射線と事故
       による人工放射能を一緒にした理屈を展開している」。

p.170 ・引用:「つまり、かつて国や自治体、電力会社が一体となって原発安全論をふりまいていたよう
         に、今度は「放射線安心論」を国民に刷り込もうとしているのだ」。
  ・引用:「原発事故の四七年も前から「原発の安全性」を研究し、「原発は絶対に安全、事故は起こ
       しません」と言っていたのに事故を防げなかった集団(=原子力ムラの人々)が、事故後
       は「放射線被曝しても安全です」と言っているのだから、滑稽ですらある」。

         → また、小生の父親の顔を思い浮かべました。「いいか整司(=小生の名前)、天下
          の東電が事故を起こすわけがないんだ!」…… 彼の声が聞こえてきそうです。

p.171 ・事故前(原発)と事故後(後処理)で儲けるマッチポンプ方式の組織(もちろん、原子力ムラの
     一員)の存在。
  ・引用:「肝心の講演内容(著者も参加した、環境省主催の「放射線の健康影響等に関する住民セミ
       ナー」、2015年3月、於 千葉県)だが、今でも新たな放射能が漏れ出ている福島第一原発
       の実情を全く無視し、まるで既に危険は去ったかのように語っていた。参加者約五〇人に
       対し様々な印刷物とDVDを参考資料として配布し、さすが税金による資金の潤沢さを見せつ
       けていた」。
p.171-173 ・引用:「厳しい内容を書き連ねた私(=著者)の質問が無視されたのはいうまでもない」。

   博報堂とADKの「変節」

p.173 ・引用:「原子力ムラの規模を象徴する団体といえば「日本原子力産業協会(原産協)」である
         ことは前述したが、その「原子力ムラの象徴」に、なんと二〇一三年の一一月に広告
         業界二位の博報堂が、そして二〇一四年六月には三位のADKが相次いで入会してい
         たのだ」。

   ◎ これ以降、しばらく、全文を引用します。

  ・引用:「業界トップの電通は3・11以前から加盟していて、東電や電事連の広告のほとんどを
       担当していた、いわば確信犯であったのに比べ、博報堂とADKにも多少の広告扱いは
       あったが、それでも両社は原産協には未加盟だった。原発事故前は現在と比べものにな
       らない額の広告出稿があったにもかかわらず、両社は加盟していなかったのだ」。

p.173-174 ・引用:「これだけ国民の原発に対する視線が厳しくなった今になって、わざわざ原発推進
           団体へ加盟するには相当の理由があることだろう。両社の広報に取材した」。

p.174 ・引用:「まず、原産協への加盟理由について尋ねると、両者とも「加盟は情報収集が目的で、
         特定の業務受注目的があるわけではない」との返答だった」。
  ・引用:「さらに、両社共に「そもそも原産協が原発推進団体だとは認識していない」と言ってきた
       のだ」。
  ・引用:「しかし、原産協のHPには「私たちは、原子力技術が有する平和利用の可能性が最大限に
       活用されるよう、その開発利用の促進に努め」とあるから原発推進団体であることはまち
       がいなく、博報堂とAKDの言い分は明らかにおかしい」。
  ・引用:「ちなみに原発事故後の二〇一一年一〇月には福島県が、続いて福島民報も同会を脱退した」。
  ・引用:「その理由を福島県原子力安全対策課に尋ねると、「福島県は原発事故後、原発と決別する
       社会を目指すと宣言した。原産協は原発推進を目的とする団体であるから、県が目指す方
       向性とは相容れないと考えたので、脱退した」との明快な回答が帰ってきた」。

p.174-175 ・引用:「要するに原産協とは、かつては原発推進の本丸だった福島県でさえ見限るような原
           発推進団体なのは明らかなのだ。そこで福島県の見解についてどう思うかを両社に
           尋ねると一様に口が重くなったが、「それは見解の相違としか言いようがない」と
           答えてきた。確かに、事故により避難区域となってしまった双葉町、大熊町もなぜ
           かいまだに加盟しているから、福島県も一枚岩ではない」。

p.175 ・引用:「では同団体への加盟は原発推進賛成ということか、という問いには、これまた両社とも
         「原産協への加盟が原発推進に賛成ということではない。自分たちは、原発推進に賛成
         または反対を明らかにする立場にない」とまるでコピーしたかのように同じ回答だった」。
  ・引用:「山のような数のスポンサーを抱える両社らしい曖昧な回答だが、原発推進を望まない企業が
       一三万円もの年会費を払って入会する訳がないから、この回答も実におかしい。少なくとも
       会の趣旨に賛同するから入会するというのが、普通の人や企業の考え方だろう」。

p.175-176 ・引用:「最後に筆者は、自分の出身母体である博報堂に対してのみ、「原発事故で国民の原
           発推進に対する不信は非常に高まっている。そんな時に、かつて『生活者発想』を
           提唱した博報堂が原発推進団体に加盟することは、博報堂のブランドイメージを著
           しく毀損するのではないか」と問うた。これに対し同社広報の回答は、「博報堂は
           原発に賛成・反対を明らかにする立場にない。しかし、それぞれの意見に耳を傾け
           る必要はあると考える。多様な意見に耳を傾けることは、私たちの『生活者発想』
           の実践の一つと捉えている」というものだった。一見まともに聞こえるが、数十万
           人の国民を被曝させ、一〇〇〇人以上の原発事故関連死を生んだ原子力ムラの意見
           に「耳を傾ける」とは一体どういうことなのか。3・11以前も博報堂は電力会社
           やNUMOの広告を制作していたが、事故後に脱原発のためのロードマップを発表
           したとか、脱原発派の広告を作ったという話は一度も聞いたことがない。もちろん、
           反原発団体に加盟しているわけでもない。つまりは「それぞれの多様な意見に耳を
           傾ける」というよりも、カネを持っている原子力ムラの意見しか聞いていないので
           はないか」。

p.176 ・引用:「それは私企業であるからにはしかたないではないか、という指摘もあるだろう。しかし
         かつて博報堂には、社会的に何らかの問題が予見される業界には手を出さない、という
         不文律があった。だから、バブル絶頂期でさえサラ金やパチンコ、競馬など電通が金城
         湯池としたギャンブル広告をほとんど扱っていなかった。それが博報堂という企業の矜
         持ともいえたのだが、原産協入りはもはや同社にそうした「企業の良心」がなくなった
         ことを示すようでもあり、一抹の寂しさを感じさせた」。

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 いささか疲れましたので、これで打ち切ります。つづき(復興予算と広告)以降は、後日言及します。


 現在、25(1)時45分です。やっとノルマを了えました。今日はこれで打ち切り。明日も比較的早いので、
もう帰ります。明日は木曜日ですが、金曜日の授業日で2コマ・デーです。

                                                 
 2020年1月14日(火)

 現在、15時を回ったところです。今日はのんびりムードです。3日も休んだので心身ともにリラックスで
きましたが、同時に螺子も緩んでしまい、それを修復するための時間が必要です。
 現在、19時55分です。リハビリのためのブログ執筆に明け暮れましたが、そろそろ本業に戻りたいと思い
ます。今日はまだもう少し時間が要ります。
 現在、21時55分です。今日の最低ノルマは果たしました。帰ります。明日は会議の主催等、それなりに忙
しいと予想されます。

                                                
 2020年1月10日(金)

 現在、10時ちょうどです。雑用を5件ほど片づけたので、少しすっきりしました。30分後に、「(共)核
時代の倫理」を開講します。
 現在、14時50分です。1時間40分後に、「現代社会思想論 II」を開講します。それまで何をしましょうか。
まだ学生からレジュメが届かないので、講義の準備に着手できない状況です。
 現在、18時50分です。今日の業務は終了しました。久しぶりに早く帰ります。

                                                
 2020年1月9日(木)

 現在、16時を少し回ったところです。30分後に「比較思想論 II」を開講します。あと3回で終講します。  
やれやれですね。今日は本日締め切りの業務があるのですが、まだ着手していません。ちょっと気が重いで
す。とりあえず5限目を了えたら、その業務に取り掛かるつもりです。
 現在、23時5分です。失念していた業務を思い出しました。少し遅くなりますが、仕上げなければなりませ  
ん。
 現在、24(0)時15分です。最低線の業務は終わらせましたので、そろそろ帰ります。明日は2コマ・デー
ですが、学生のレジュメ待ち以外は準備は終わっています。
 現在、25(1)時10分です。大事な案件を忘れていました。急いで片づけたので、ホッとしています。今度
こそ帰ります。

                                                 
 2020年1月8日(水)

 現在、14時50分です。教授会の最中ですが、研究室に戻っております。朝からコンピュータの入れ替えな
どの業務が重なり、非常にストレスフルな時間が続いています。体調不良もあって、少し休憩です。
 現在、18時25分です。もろもろの会議・会合が終了し、雑用もある程度片付きました。今日の後半は講義
ノートづくりに勤しむつもりです。


 さて、今学期の「(共)核時代の倫理」は、テキストとして『原発プロパガンダ』(本間龍 著、岩波新書、
2016年)を使用しまていますが、以下にその一部を抜書してみましょう。


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  第5章 復活する原発プロパガンダ(2013-)

   神話の崩壊と復活への胎動

p.142 ・引用:「当初、事故の全容が判明せず、それまで原子力ムラの呪縛下にあったテレビメディアは、
         なかなか東電批判に舵を切れなった。事故直後から東電と電通の担当者が二人三脚で電
         波メディアに、しばらくの間は追及をしないよう頭を下げて回ったからである」。
  ・週刊誌に載った原発翼賛記事の最後は、講談社発行の『週刊現代』(3月12日号〔3月5日発売〕)の、
   記事風広告「見た! 聞いた!! 原子力発電最前線」(浅草キッドがナビゲーターを務めている)
   である。
  ・引用:「直前まで原発広告を掲載していた『週刊現代』は事故後編集方針を一八〇度転換し、原発事
       故情報を最大限流し始めた」。

p.142-143 ・しかし、ライバル誌である『週刊ポスト』(小学館)は、逆に原発関連の記事を減らしている。

        『週刊現代』…… 614頁。
        『週刊ポスト』…… 180頁。

p.143 ・2012年3月までの大手出版社の原発関連本の数を比較すると(アマゾンで調査)、以下のようにな
    る。なお、岩波書店は3・11以前より多数出版していたので未調査。

     講談社    67冊(原発事故以降に27冊)
     小学館    13冊(同じく7冊)
     文藝春秋   21冊(同じく12冊)
     集英社    24冊(同じく13冊)
     KADOKAWA  6冊(同じく2冊)
     光文社      9冊(同じく2冊)
     宝島社    41冊(同じく33冊)

p.143-144 ・どの出版社が原発問題に力を注いだかは、一目瞭然である。これは、「原発事故にどう対峙す
      るか」という企業姿勢の差が顕著に表れている数字である。

p.144 ・3・11以後、電力会社は広告どころではなくなったが、六ヶ所村関連では原発広告がすぐに復活し
    ているし、女川や東海などでは、細々と新聞折込チラシなどが撒かれている。

  ・そのような時代背景にあって、最初の大掛かりな原発広告の再開は、2013年3月24日に『東奥日報』に
   載った30段広告である。「原発」という言葉をほとんど使わない苦心作である。

    「失敗こそ成長のカギ」
    「成功体験は油断を生むが、失敗は成長の原動力になる」
    「国家の自立になくてはならない技術がある」

p.144-145

   ……というように、原発を暗に想起させるコピーを用いており、最終的には人工衛星「はやぶさ」を
   引合に出して、「『はやぶさ』も幾多の試練を乗り越えて成功した。だから原発も成功できる」とい
   う結論に持っていこうとしている。

   『週刊新潮』に掲載された原発広告

p.145 ・2014年、電事連はついにメジャー雑誌への原発広告を復活させた。2014年1月からの、『週刊新潮』
    に不定期に掲載された広告である。
  ・引用:「「原発が停止すると、割高な原油を購入しなければならず、膨大な国富のマイナスになる」
       という新しいロジックを展開していた」。

p.147 ・デーモン小暮などが登場しているが、原発事故以前ならばともかく、事故後に広告に出ることは
    相当勇気のいることである。さらに、そのような躊躇を吹き飛ばすだけの高額ギャラが支払われた
    可能性もある。
  ・デーモン小暮が登場する広告は、あたかも彼自身が語っているように見えるが、本文はコピーライタ
   ーのもので、本人の肉声ではない。
  ・引用:「ところが、この広告をツイッターで批判したところ、「これはデーモン氏個人の意見なのだ
       から問題ないではないか」「個人の意見表明を妨げるのか」という意見が数多く著者に寄せ
       られた。これが電事連によるれっきとした広告であり、登場人物のセリフはすべて広告主の
       メッセージであることを理解できない人々が数多くいたのである」。

p.148 ・引用:「(電事連の巧妙な広告戦略を受けて)まだまだこうした「だましのテクニック」が通用し
         ていることに驚くと共に、メディアリテラシーの難しさを痛感させられる」。
  ・このデーモン小暮が関わった広告は、彼への出演料、雑誌への掲載料、広告原稿の製作費などの経費
   がかかっており、合計は優に10,000,000円を超えているだろう。もちろん、その原資はすべて電気料
   金である。

p.149 ・広告の論旨は、「原発が停止しているせいで石油原料輸入コストが増大し、国際収支を悪化させて
    いる。これは資源小国日本にとって大変な損失だから、その対策として原発再稼働を考えるべきで
    ある」で貫かれており、驚くべきことには、3年前の原発事故を想起させる文言は一切なく、今な
    お10万人近くの被災者が故郷を追われて避難している過酷な現実には目が向けられていない。

p.149-150 ・電事連の主張は、「原発は事故の可能性を伴うのだから、その現実に覚悟を決め、複雑な原発
       問題に一時的な感情で判断を下すな」というものであるが、これこそが原子力ムラの本音であ
       り、自分たちがよければ他人はどうでもよいという冷徹さ、傲慢さは、事故以前とまったく変
       わっていない。

   原発プロパガンダの変容

p.150 ・事故以前と以後では原発広告の表現は大きく変わっている。

    〔事故以前〕

    ○ 原子力発電は安全である。
    ○ 原子力発電はクリーンエネルギーである。
    ○ 原子力発電は日本のエネルギーの3分の1を担っている。
    ○ 原発は再生可能なエネルギーである(プルサーマルによる核燃料サイクル)。

p.150-151 ・このうち、最初の「安全」はさすがに使えないし、3番目の「3分の1云々」も停止している
       以上、現実と齟齬をきたすことになった。

p.151 ・そこで、新たなスローガンが案出された。

    〔事故以後〕

    ○ 原発は日本のベースロード電源である(安定供給)。
      ⇒ 「安定供給」…… 小生は何度父親からこの言葉を聞いたことか!
    ○ 火力発電は二酸化炭素を排出するので、環境に優しくない。
      ⇒ 「原発は放射性物質を排出するので、もっと環境に優しくない」を付け加えるべきでは
       ないのか?
    ○ 原発停止による割高な原油の輸入は国富の流出である。
      ⇒ 原発事故によって、火力発電など及びもつかないほど国富が流出した事実はどうなった
       のか?

p.151-152 ・引用:「またこれ以外にも、原発に伴う核燃料サイクルを保持することは、原爆を製造できる
           プルトニウム保有を前提にしているため、エネルギー安全保障上のみならず、軍事的
           安全保障上でも不可欠だという隠れた本音を語る論者も現れた」。
      ⇒ 現状の日本の原発はミサイル攻撃やテロに対して極めて脆弱であり、有事の際には弱点に
       しかなりえない。

      参考小説:東野圭吾 作、『天空の蜂』、講談社、1995年。
      参考小説:高嶋哲夫 作、『原発クライシス』、宝島社、1999年。
      参考小説:村上龍 作、『オールド・テロリスト』、文藝春秋、2015年。

p.152 ・引用:「核兵器を持たない国でこれほど(約45トン、核爆弾5,000発以上製造可能)のプルトニウ
         ムを保有しているのは世界中でも日本だけであり、同盟国の米国さえもその処理をどうす
         るのか、何度も懸念を表明している」。

   原燃と原研の欺瞞

p.153 ・引用:「青森県の六ヶ所村再処理工場を経営する日本原燃(株)と福井県のもんじゅを経営する原
         研(日本原子力研究開発機構)には、ある共通項がある。それは、どちらも巨額の税金を
         投入しながら事故や故障が続き、一度もまともに操業していないことだ」。
  ・六ヶ所村はすでに二兆円を喰っており、電事連はさらに、バックエンド費用として、十九兆円もかかる
   という見通しを明らかにしている。
    ⇒ 原発は安上がりではなかったのか!

  ・ついでに付け加えれば、これらの事実を隠蔽するために、青森県内のメディアでは批判的報道が行わ
   れることはあり得ないのである。

p.153-156 ・引用:「(原研の東奥日報への広告を受けて)そこでは「客観的事実に基づく冷静な判断を」
           と言いつつ、「がんの原因は放射線より生活習慣」などと、事故による被曝の危険
           性と生活習慣を一緒くたにするなど、到底「冷静」とは思えない記述で安全性を強
           調していた」。

p.156 ・引用:「一方「もんじゅ」に至っては、一兆円以上の税金を投入した果てに九五年のナトリウム漏
         れ事故以来、一度も正常運転していない」。
  ・詳細はテキストに譲るが、「もんじゅ」関係者の暴走ぶりは目に余るほどである。
  ・引用:「(原研が福井新聞に掲載した広告を受けて)つまり、規制委員会から運転停止命令を受ける
       という厳重処分を受けているのに、もんじゅを所管する文科省がまるでそれを軽んじるよう
       な広告を出していたのだ。文科省はもちろん、そのような広告をノーチェックで載せる福井
       新聞の姿勢も大きく問われるべきだろう」。

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 何だかとても疲れたので、これで打ち切りにします。原発推進の負のスパイラルの様相を見ていると、背
筋が凍り付きます。いったん毒を喰らったら皿まで喰らわなければならないのでしょう。まだ間に合うかも
しれません。あなた方が口にしているものは毒です。吐き出しなさい。すっきりしますよ。
 さて、次回は、この続きの「「安全」神話から「安心」神話へ」に言及します。


 たった今(22時45分)、「コース長日誌」をつけ終わったので、これで今日の業務を閉じます。明日は午
後からですが、2コマ・デーです。まだまだやるべきことが溜まっているので、油断はできません。

                                                 
 2020年1月7日(火)

 現在、12時ちょうどです。今年のブログをこれから開始します。ただし、終末が近付いています。母体で  
あるSOULSそのものが消滅するからです。せいぜい、最後まで足掻きたいと思います。
 現在、20時15分です。冬休みの怠け病が完治していなくて、全然やる気が起こりません。せめて、ブログ
の整理をしたいと思います。
 現在、23時15分です。何とか最低線の仕事を果したので、今日はそろそろ帰ります。明日は会議日、とて
も憂鬱です。

                                                  
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