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驢鳴犬吠1910
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無印良品映画の頁(1)
驢鳴犬吠1911
日日是労働セレクト166
日日是労働セレクト167
驢鳴犬吠1912
無印良品映画の頁(2)
驢鳴犬吠2001
日日是労働セレクト168
驢鳴犬吠1912
 月が替わりましたので、「日日是労働スペシャル」の続篇をお届けします。「日日是労働スペシャル
C(東日本大震災をめぐって)」が正式名称ですが、通称を用いることにしましたので、「驢鳴犬吠
1912」となります。そういうわけで通称を用いますが、内容に変わりはありません。主として、今
回の大災害(原発の過酷事故を含む)に関係する記事を掲げますが、特定の個人や団体を誹謗中傷する
目的は一切ありません。どうぞ、ご理解ください。人によっては、多少ともショッキングな記事がある
かもしれませんので、その点もご了承ください。なお、読み進めるほど記事が古くなります。日誌風に
記述しますが、後日訂正を載せるかもしれません。あらかじめ、ご了解をいただきたいと存じます。
 また、ご質問、ご意見等のおありの方は、muto@kochi-u.ac.jp 宛にメールをいただければ幸甚です。

                                                  
 2019年12月27日(金)

 現在、9時25分です。35分後に会議が1件組まれています。それが終わればフリーハンドになりますが、仕
事納めとしての業務が山積していますので、今日も一筋縄ではいかないようです(笑)。
 現在、23時5分です。仕事納めの日なので、次々と雑用を片付けていたら、こんな時刻になりました。まだ
続きます。しかしながら、明日からは10日ほどの休暇をいただけるので、まったくもって元気です。
 現在、25(1)時15分です。まだやりたいことがあるのですが、さすがに疲れたので、これで打ち止めにし
ます。したがって、今年の業務は一応終了させます。明日から冬休み、束の間ですが楽しみです。

                                                   
 2019年12月26日(木)

 現在、11時50分です。やはり、予定を変えてまで急の依頼に応えるという選択は間違っていましたね。翌
日(すなわち、今日)にも悪影響を及ぼし、あまつさえ昨日の経験が小生の精神の糧になったとはとても思
えないからです。しかしながら、このような失敗は今後の生き方の肥やしにすればいいので、さほど悔やん
ではおりません。「次、行ってみよう!」で、昨日のマイナス分を今日取り返しましょう。
 現在、12時55分です。15分後に、「倫理学概論 II」を開講します。結局、午前中は雑用に追われました。
 現在、18時10分です。5限目に組まれていた「比較思想論 II」を最後に今年の講義はすべて終了しました。
年明けは1月6日からですので、暫くのんびりできますね。ただし、明日の午前中には会議が1件組まれてお
りますし、積み残しの仕事もけっこうありますので、まだリラックス・モードにはなれませんね。

                                                 
 2019年12月25日(水)

 現在、11時25分です。午前中の会議が終わって、少し息を吐いたところです。午後からはFDおよびもう
一つの会議が組まれています。少し早目の昼食をいただいて、それらの準備に掛かろうと思います。
 現在、13時35分です。約1時間後にコースFD(その後、コース会議)を開催しますが、その準備が今終  
ったところです。さて、何に着手しましょうか。
 現在、17時5分です。FDと会議は無事終了しました。アフターケアに着手しようとしていたところ、電話  
があり、急遽穴埋めで、ある会に参加しなければならないことになりました。不本意ですが、今日の業務は
これで終らせ、その業務は明日の午前中に回すことにしました。ちょっと辛い選択なのですが、無下にもで
きず、仕方ありませんね。

                                                 
 2019年12月24日(火)

 現在、16時少し前です。やっと時間の間隙ができて、このブログに辿り着きました。今日は、「卒論提出
デー」なので、9時から今まで、7名(通算9名)の卒論を提出させました。残りは2名、欲を言えば今日
中に片付けたいのですが、少し無理筋かもしれませんね。
 現在、17時15分です。何と、小生の卒論生11名全員が卒論提出に成功しました! 慶賀、慶賀! これで
高枕で新年を迎えることができます。ゼミ生よ、感謝!
 現在、22時50分です。そろそろ帰ります。明日は、小生が主催する会議2件、FD1件がメイン・タスク
です。総じて会議なるものは嫌いなので、今から憂鬱です。
                                                                                                     
 2019年12月23日(月)

 二日続けてプライベートなイベントがあったので、大学には来ませんでした。現在、13時5分です。午前中
に卒論生の個別指導をして、卒論提出第2号に結実しました。先ずはおめでとう! 夕方から連続して演習
が組まれていますので、なかなか大変です。たった今、卒論生のひとりが研究室に来ました。個別指導に入
ります。
 現在、14時10分です。2人目の個別指導は20時過ぎに延期になりました。卒論演習が終了してからの指導
になります。昼食をいただいたので、これから両演習の準備に入ります。
 現在、21時35分です。やっと、卒論演習が終了しました。明日の卒論提出に向けて、準備だけは完了しま
した。さて、何人の卒論提出者が誕生するでしょうか。多ければ多いほどいいのですが……。今日はだいぶ
疲れましたので、もう帰ります。

                                                
 2019年12月20日(金)

 現在、10時10分です。20分後に、「(共)核時代の倫理」を開講します。それまで、昨日の講義のアフタ
ーケアをしましょう。
 現在、13時55分です。午前中の講義が終了し、昼食も済ませました。5限目の開講まで2時間半あります。 
卒論生が顔を出してくれればいいのですが、今のところその気配がありません。来週の週明けが卒論提出の
ラッシュになる蓋然性が高いですね。
 現在、16時10分です。あと20分で授業が始まるというのに、担当学生からまだ発表レジュメが届いていま
せん。せめて遅れている事情を連絡してくれればいいのに、これでは対処のしようがありません。困ったも
のです。
 現在、18時5分です。何とかレジュメは間に合って、授業も無事終了しました。今度は、卒論生の個別指導  
です。なかなか休ませてはくれませんね(笑)。
 現在、24(0)時55分です。You Tube で邦画を観ていたら、こんな時刻になってしまいました。そろそろ
帰ります。

                                               
 2019年12月19日(木)

 現在、10時50分です。朝から雑用を方付けていました。10件ほど成仏させたので(笑)、コーヒー・ブレ
イクにしました。今日も忙しそうです。


 さて、今学期の「(共)核時代の倫理」は、テキストとして『原発プロパガンダ』(本間龍 著、岩波新書、
2016年)を使用しまていますが、以下にその一部を抜書してみましょう。


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  第4章 プロパガンダ爛熟期から崩壊へ(2000-11)〔つづき〕

   有名雑誌を総なめに

p.131 ・2000年代の原発雑誌広告の特徴と言えば、「タイアップ広告」の激増が挙げられる。広告主が広告
     費と制作費を負担し、雑誌社側が広告原稿を制作するという形態である。これは、雑誌社にとって、
     <一粒で三度おいしい>形態である。第一に、掲載料が入る。第二に、原稿制作費がもらえる。第三
     に、雑誌のテイストに合せた広告紙面が作れる。さらに、広告主側としては、タレントや著名人が
     対談形式などで自社製品を語るスタイルなので、一目で広告と分かるページよりも、読者の目を惹
     きやすく、読んでもらえる機会も増えるといった利点がある。

      ⇒ TVショッピングなどに起用されるタレントも多いが、あの形式を考案した人物は、人心
       掌握術に長けていると思われる。

p.132 ・このような「記事風広告」は、記事なのか広告なのか判別しにくいので、批判が絶えない。
  ・原子力ムラはこの曖昧模糊とした戦術を十全に活用し、原子力施設の宣伝に努めたのである。
  ・無味乾燥な施設の写真よりも、タレントの笑顔の方が読者の興味を惹くことは理の当然である。

      ⇒ 下戸の俳優に酒のコマーシャルをさせたり、インスタント食品など口にしたことのない
       TVタレントに即席ラーメンの宣伝をさせたりする風潮は、はるか以前からあった。

  ・「広告に見えないように工夫を凝らした広告」が、原発広告の実態である。

p.133 ・原発広告掲載全国紙ランキング(2010年4月1日-2011年3月31日) My News Japan 提供

      1位 讀賣新聞 10回(原発全面広告掲載回数)
      2位 産経新聞 5回(同)
      3位 日経新聞 3回(同)
      4位 毎日新聞 2回(同)
      5位 朝日新聞 1回(同)

  ・原発広告掲載雑誌ランキング(2010年4月-2011年3月) My News Japan 提供

      1位 潮         24頁(原発広告ページ数)
      2位 婦人公論      20頁(同)
      3位 文藝春秋      12頁(同)
      4位 WEDGE(ウェッジ) 11頁(同)
      4位 週刊新潮      11頁(同)
      4位 週刊ダイヤモンド  11頁(同)
      7位 週刊東洋経済    9頁(同)
      7位 プレジデント    9頁(同)
      9位 週刊現代      8頁(同)
      10位 週刊朝日      6頁(同)
      10位 週刊ポスト     6頁(同)

p.133-134 ・こうした「タイアップ広告」は、福島原発事故後はあっという間に姿を消したが、2013年頃か
       ら『週刊新潮』や『サンケイリビング』などで復活している。さらに、2014年からは、讀賣新
       聞や産経新聞にも頻繁に掲載されるようになった。

   東京電力福島第一原発事故によるプロパガンダの停止(一一年)

p.134 ・こうした「原発広告」は隆盛を極めたが、チェルノブイリ原発事故の記憶は消えず、国内原発でも
     数多くの事故や故障が繰り返されたために、国民世論には強い「原子力アレルギー」があった。
     それは、新規原発の建設計画や用地買収の停滞という状況にはっきりと表れていた。
  ・こうした国民の原子力アレルギーを緩和するべく、「原発広告」は営々と展開されてきたのである。
  ・引用:「(原発建設の頓挫といった芳しくない事態を打開するために)原子力ムラは「原子力ルネッ
       サンス(革命・革新)」という新たなキャッチフレーズを掲げ、老朽化した原発のリプレー
       スをはじめ、さらなる原発政策推進を目指していた」。

   福島第一原発事故の衝撃

p.135 ・長らく原発プロパガンダにどっぷり浸かっていた各メディアは、原子力ムラの息のかかった御用学
     者しか人脈がなく、事故後しばらくは、メルトダウンや東電批判が手控えられていた。ニュース解
     説で、逸早くメルトダウンの危険性を指摘したのは、NHKの水野倫之解説委員だった。

      ⇒ 手前味噌になるが、小生は「日日是労働スペシャルI(東日本大震災をめぐって)」(現
       「驢鳴犬吠」)というサイトを3月16日(水)に急遽立ち上げている。なお、「メルトダウ
       ン」というおぞましい言葉は、「日日是労働スペシャルII(東日本大震災をめぐって)」の
       4月15日(金)付記事に初登場する。全文を以下に転載してみよう。


 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

 2011年4月15日(金)

 最近はまったく見なくなりましたが、実家のあった東京を離れて新潟や京都に住んでいた頃(1980年-1992
年)、「両親や弟たちが住む東京に原爆が落とされた」というニュースに自分が慄いている夢を、半年に1
回ぐらいの割合で見ていました。新潟や京都にはとりあえず目立った被害はないのですが、東京は酷いこと
になっているらしいという夢でした。おっとり刀で駆けつけたいのですが、やはり放射能が怖い。したがっ
て、手を拱いているといった按配でした。「たぶん、東京は壊滅しただろう、これからどうすればいいのだ
ろうか、困った、困った」……などと夢の中で嘆いているのです。たいていは、目を醒ましてからほっとし
たというわけですが、しばらくは後味の悪い思いが去らないのも事実でした。「なぜ、原爆が東京に落とさ
れたのか」……そんなことは考えません。落とされたという事実に驚愕しているだけです。もしかすると、
これからは、どこかの地域の原発がメルトダウンしたという悪夢を見るようになるのでしょうか。原発に対
する不安は原爆に対する不安よりも大きいようです。原爆には悪意が籠っていますが、原発は善意の産物だ
からです。人間の悪意がマックスに達するようなことはそうそうはないでしょう。しかし、「よかれ」とい
う善意は、いつも「無謬」という勘違いを帯びて蔓延るのです。

 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


p.135-136 ・引用:「事故発生直後から、メディアの元締めたる電通は、東電広報と共にメディア各社を走
           り回り東電に批判的な報道を牽制していたが、事故の全貌が明らかになるにつれて情
           報統制を諦め、約一か月後には早々と社内の東電担当チームを解散させた」。

            ⇒ さすが電通である! その身代わりの早さは特筆に値する。

p.136 ・引用:「年間三〇〇億円近い広告費を出していた企業が、たった一度の重大事故で遂にそのプロパ
         ガンダ活動のすべてを停止したのだった」。

   証拠隠滅に躍起となったプロパガンディストたち

p.136-137 ・引用:「その後事故の深刻さが明らかになると共に、原発プロパガンダに手を染めていた企業
           や団体は、脱兎のごとく証拠隠滅に走った」。

           ⇒ 大詔が渙発されるや否や、七三一部隊は証拠隠滅(湮滅)を完全に成し得たと
            言われているが、今日のような情報時代には無理な話だし、第一、七三一部隊
            のように、「後ろ暗いことをしている」という認識はさほどなかっただろうか
            ら、所詮、頭隠して尻隠さずの類であろう。

p.139 ・弘兼憲史は漫画家の中でも原発推進に熱心だったので、漫画による啓蒙企画「東田研に聞け 
     エネルギーと向き合おう」(HP上)を公開していたが、逸早く3月末にはそれを削除している。
  ・その他、東電、電事連、NUMO、資源エネルギー庁、東芝なども、一斉に原発関連の広告や記事
   を削除している。
  ・引用:「そうした証拠隠滅に走ったのは、原子力ムラ関連団体だけではなかった。驚くべきことに、
       大手新聞社や雑誌社の過去掲載広告事例集からも原発広告が削除された」。

p.140 ・引用:「このように、原発PRに手を染めていたプロパガンディストたちの狼狽ぶりは、まるで
         戦争に敗れた国が大慌てで戦争犯罪記録を焼却するかの如くだった」。
  ・引用:「これらの団体や企業が、それぞれ関与した証拠をことごとく消去したのは、そこに後ろめた
       さがあったからに他ならない。莫大な金を投入して作ってきた広告は、すべて嘘だったのだ。
       (中略)それまでの体制が崩壊したことにより慌てて証拠隠滅を図る様は、まさしくそれが
       悪しきプロパガンダであったことを、鮮やかに証明したのだった」。

************************************************


 第4章が終了しましたので、この辺りで中断します。次回は、「第5章 復活する原発プロパガンダ
(2013-)」に言及する予定です。


 現在、18時30分です。これから、卒論生二人の個別指導に入ります。
 現在、21時45分です。卒論生二人の個別指導の結果、目処が立ちました。少しホッとしております。一応、
今日のノルマは達成したので、残務はまだありますがこれで帰ります。明日は2コマ・デー、週末なので、
何とか踏ん張れそうです。

                                                 
 2019年12月18日(水)

 現在、23時20分です。今日は何だかんだあって、非常に憂鬱です。仕事は残っているのですが、もう帰り
ます。明日は、2コマ・デーに加えて、19時から進捗状況の最も捗々しくない卒論生の個別指導をする予定
です。

                                                
 2019年12月17日(火)

 現在、14時です。卒論の個人指導が大詰めを迎え、今日第1号の提出が実現しそうです。すでに提出でき
る態勢は整っているのですが、本人が3限目の講義に出席しなければならないので中断しています。もう少
しですね。ついで、これから本日二人目の個人指導に取り掛かります。
 現在、16時30分です。ついに、卒論提出者第1号が出ました。残り10人です。卒論用の業務がけっこうあ
るので、今度はそれに取り掛かります。


 さて、今学期の「(共)核時代の倫理」は、テキストとして『原発プロパガンダ』(本間龍 著、岩波新書、
2016年)を使用しまていますが、以下にその一部を抜書してみましょう。


 ************************************************

  第4章 プロパガンダ爛熟期から崩壊へ(2000-11)〔つづき〕

   東電トラブル隠し(〇二年)とテレビ番組スポンサード戦略

p.122 ・引用:「(トラブル隠しの影響で)東電の原発一七基は全部停止したが、もちろん輪番停電や電力
         不足などは起きなかった」。
  ・引用:「(2004年、2005年の広告費増加を受けて)チェルノブイリ後の普及開発関係費急上昇と同じ
       く、今度は国内のトラブル隠しと事故によって失墜したイメージを、カネの力で挽回しよう
       としたのだ」。
  ・なお、2005年の広告費は293億円で、過去最高金額を記録している。

p.123 ・引用:「バラエティー番組に比べると視聴率が低いため、報道番組はスポンサー集めが難しく、
         各局共に苦労しているから、わざわざその時間帯に手を挙げてくれる電力会社は非常に
         ありがたい存在だった」。
          ⇒ この戦略が、報道規制を暗黙の裡に強化している。
  ・引用:「(テレビ局と新聞社はつながっているから)「対報道番組スポンサードシフト」とは、テレ
       ビ局を押さえることによって新聞社の報道にまで影響を及ぼすことができる、一石二鳥の作
       戦であったといえる」。

   著名人を起用したテレビ・ラジオCM

p.127 ・引用:「作家の佐高信氏が「原発文化人50人斬り」にまとめているが、その人数は膨大な数にの
         ぼる」。
          ⇒ p.118のメモ書き、参照。
  ・引用:「3・11以前でも、原発広告には出演しない、というタレントの方が実は多かった。チェル
       ノブイリ以降は特にその傾向は顕著であり、広告代理店は原発広告出演OKの人材を探すの
       にいつも苦労していた」。

p.127-128 ・引用:「彼らが微笑みながら宣伝した原発が事故を起こしたことによって、事故後五年過ぎて
           も(2019年現在では、8年以上過ぎている)避難先の仮住居に暮らす人々が数万人い
           る。だが、このリスト(勝間和代、星野仙一、草野仁、玉木宏、北村晴男、岡江久美
           子、渡瀬恒彦、江口ともみ、蟹瀬誠一、大槻義彦、薬丸裕英)上の人々が私財を投げ
           出して被害者の救済にあたったという話は一度も聞いたことがない。彼らはいま、原
           発CMに出演したことをどう思っているのだろうか」。

   NUMOの欺瞞

p.128-129 ・NUMO(原子力発電環境整備機構)の戦略は、ローカルメディアに便宜供与することによ
       って、原発への批判を封じ込めるというものだった。客寄せパンダのようにタレントや著名
       人に講演をさせ、その後にディスカッションするのが定型であった。地元紙への広告、CM
       スポット、地元紙の論説委員なども出席するシンポジウム、その模様をローカル局が夕方の
       ニュースで流し、数日後の新聞紙上に「記事風広告」で事後報告を掲載。つまり、ローカル
       紙にとっては、二度、三度おいしい仕組になっていたのである。

p.129 ・引用:「そして当然ながら、その恩恵に浴した新聞には、最終処分場の危険性や懸念などを指摘す  
         る記事は一切載らなかった」。

p.130 ・しかし、最終処分場に立候補した地域はどこにもない。なお、高知県東洋町は正式の立候補ではな
     かった。つまり、実績がない事業なのである。
  ・引用:「通常の企業活動ならなんの効果もなかったと酷評されるだろうし、官製事業だとしてもとっ
       くに廃止されているような事業が、原発事故後も同じように続けられているのである」。
  ・NUMOの活動費用は、2000年から2012年までに総額487億円に上る(朝日新聞調べ)。原発事故があ
   った2011年度でさえ、広告費に8億円、人件費に12億円もかけている。
  ・引用:「ちなみに、一一年度のNUMOの役員は六人で二人は経産省、四人は電力会社の出身であり、
       一人平均二〇〇〇万円の報酬を得ていた。なんの実績も挙げない事業にしては、驚くべき高
       額である」。
  ・引用:「それほど安全で必要だと主張しているにもかかわらず、何回もシンポジウムに出演し高額の
       出演料を稼いだタレントや、安全だと主張した論説委員、もしくはNUMOの役員たちで、
       「ぜひ自分の地元に作りたい」と手を挙げた者は皆無であった。年間約四〇億円をみすみす
       捨てるに等しい、これほど欺瞞に満ちた活動も珍しいのではないだろうか。しかも電力会社
       が自腹を切るのならともかく、相変わらず電気料金を横流しして実施しているのである。結
       局この団体は、最終処分場が決定しない限りムダ金を使うことが自己目的化しているのでは
       ないか」。

p.131 ・引用:「(NUMOの活動は続けられており、後援に共同通信社がついていることを受けて)ロ
         ーカル紙の紙面は、共同通信社や時事通信社の提供する記事に頼っているのだから、こ
         の意味は、非常に大きい。つまり共同通信が後援している事業となると地方新聞は共済
         を断りにくく、批判もしにくい仕組みにしてあるわけだ。報道機関である共同通信社が
         このような批判のい多い活動を後援することは、報道の公平性を考える上で、非常に重
         要な問題をはらんでいると言わざるを得ない」。

 ************************************************


 今日はこれくらいでとどめておきましょう。書けば書くほど、情けなくなってきます。今からでも遅くは
ありません。NUMOの関係者は、原発の危険性を勉強し直してほしいものです。


 現在、22時55分です。今日の最低ノルマを達成しました。明日は、13時半から入試説明会があります。今
日はもう帰ります。

                                                  
 2019年12月16日(月)

 昨日も大学に寄ったのですが、このブログには記載しませんでした。
 現在、15時45分です。45分後に、連続演習を開講します。両者ともに、まだ準備が不十分です。せめて、
「倫理学演習 II(IV)」の準備だけはクリアーさせなければなりません。少し焦っています。
 現在、20時50分です。卒論演習は、1時間ほど延長して先ほど終了しました。11名いる卒論生の動向です
が、うち9名の進捗状況はほぼ順調ですが、残る2名が連絡に応じず<なしのつぶて>です。自分自身のこと
なのにこの体たらく。はっきり言って、「社会人になる」という自覚を持ってほしいものです。
 現在、22時40分です。<なしのつぶて>の御仁のひとりから電話がかかって来ました。少しホッとしました。
きっと、何とかしてくれるでしょう。ところで、必要があって「日日是労働セレクト15」(2006年)を覗
いていました。自分で言うのもなんですが、5件のちょっと面白い記事があったので、以下に転載します。


 ********************************************

 某月某日

 デカルトのテクスト(ラテン語)に現れる単語の一つに《eminenter》がある。小生は「卓越的」と訳し
ていたと思うが、他にもいろいろな訳があり、「卓絶的」、「優勝的」、「超絶的」などがある。さて、
現在の小生の精神的な圧迫感は《eminenter》である。「超絶的」と訳したい気分である。仕事の傾向の都
合でラテン語を目にすることは稀になっているが、来年はひょっとするとローマの歴史家のアンミアヌスを
院生とともに読まなければならないかもしれない。これも「超絶的」な話ではある。卒論生の動向も「超絶
的」なので、どこかで「普通」になってほしいものである。


 某月某日

 人生の片々たる記憶の中に、ときどき不可思議な人物が去来することがある。その人たちは一見して小
生とは無縁でありながら、何か人生の大事をわざわざ小生に伝えに来た使者に思えることもある。そのよ
うな人物について、少しばかり書いてみよう。もちろん、いずれも記憶に頼った話なので、事実とは異な
っているかもしれない。読者の諒察を乞いたい。
 あれは、西武多摩湖線という、全路線に4つしか駅のないローカル線(国分寺と萩山を結ぶ線)に乗っ
たときのことである。小生はある省庁絡みの公務で駒場に出向いた帰りであり、疲れた身体を車内のソフ
ァに深々と沈ませていた。するとそこへ、リュックを背負った無精髭の青年が、目をギョロつかせながら
駆け込んで来たのである。よく見かける光景ではあるが、ただ一点大きく異なることがあった。その推定
年齢30歳前後の青年が、次のような言葉を発したのである。「おぅい、やばいぜ、おおくぼぉー」。当然、
「大久保ないしは大窪」なる人物が傍らにいて、その人物に話しかけているのだと思った。しかし、予想
に反して、彼の周りには誰も「オオクボ」はいなかったのである。そして、5秒おき毎に「やばいぜ、お
おくぼぉー」と叫ぶのであった。咄嗟に小生以外の周囲の人々の反応を探ったが、誰も彼の言葉に耳を藉
す者とてなく、皆が皆彼を無視している。あるいは、それとなく警戒しながら、関わり合いになることを
極力避けているようにも見えた。彼は、相変わらず「やばいぜ、おおくぼぉー」を連発している。この人
は、精神的に問題のある人なのだろうか。あるいは、何かの薬物中毒なのか。それとも、ある種のストリ
ート・パフォーマーなのだろうか。もしかしたら、度胸を付けるためにわざとしているのか。さらに、演
劇の練習をしているのか、どっきりカメラか、等々、刹那にさまざまな可能性を探ったが、いずれもそう
判断するにはデータが足りない状況であった。小生は、以上のことを数十秒間思い巡らし、ついに決断を
下したのである。「三十六計逃げるに如かず」、と。それとなく立ち上がると、その車両を離れ、最も離
れた別の車両に移ることにしたのである。移ってしばらくすると電車は動き出し、やがて小生の降りる駅
が近づいて来た。すると、どうだろう。あの青年が、こちらの車両目掛けて走ってくる姿が目に映ったの
である。小生は、その瞬間、筒井康隆の「走る取的」(力士を些細なことから怒らしてしまい、追いかけ
られる恐怖を描いた傑作短篇小説。取的は下っ端力士の別名)を連想し恐怖した。にわかに身構える小生、
迫り来る「やばいぜ、おおくぼぉー」青年。絶体絶命、刃物で刺されるかもしれない。しかし、アンチ・
クライマックスがあっさりやって来た。駅に着くと、その青年はたちまち電車を飛び出して、駅の階段を
駆け上がって行ったのである。「やばいぜ、おおくぼぉー」青年よ、あのときの恐怖の落とし前をつけて
くれぇー!
 あれは、京都の叡電出町柳駅でのことだった。小生は駅に隣接する売店で売り子のアルバイトをしてい
た。その売店はJRのキオスクのような店で、煙草や菓子類、新聞・雑誌やさまざまな雑貨類などを商っ
ている店であった。一日中小さな空間に閉じ込められるので、なかなか大変な仕事であった。さて、あれ
は午後のひと時だったと思うが、30歳台だと思われる女性がこっちの方を見ている。ずっと見ているので、
何かを買おうか買うまいか迷っているのかと思った。やがて、意を決したのか、こちらに近づいて来た。
小生は応接の準備を始めた。しかし、近づいて来た目的は買い物ではなかった。小生がガラス製の小窓を
空けると、彼女は開口一番こう言ったのである。「なぜ、あなたはずっとわたしのことをみつめているの
ですか?」、と。「ああ、まずい」と思った。目の光が乱反射している。小生は冷静を装って、「いいえ、
あなたのことをみつめているわけではありませんよ。商売柄、表を眺めているだけですよ」、と答えた。
彼女は疑い深い表情を顔中に浮かべながら去っていった。一瞬ではあるが、ヒヤッとしたものを感じたも
のである。あの女性は、今でもときどき、あんな問答を誰かと交わしているのだろうか。
 あれは、京都の京阪四条駅でのことだった。プラットホームが地下にあるので、地下鉄の駅のような雰
囲気をもっている場所である。さて、そのプラットホームのベンチに、初老の男が横たわっていた。最初、
酔っ払いかと思ったが、そうでもないらしい。小生は電車が来るのを待っていたのであるが、やがてその
男がぶつぶつ呟き出したのである。何を言っているのかほとんど聴き取れなかったが、一通りの話が終わ
る間際、必ず「……カイカイです」という言葉を付け加えるのである。呪文のようにも聞こえたが、どこ
かが「痒い」と言っているようにも思えた。その口調は哀愁を帯びていたが、それでいてすべてを放棄し
た人間だけが味わうことのできるような開放感も含まれているような気がした。この「カイカイおじさん」
は、今頃どこでどうしているのだろう。ちなみに、京阪四条駅でこの初老の男を見掛けたのは、このとき
が最初で最後だと思う。


 某月某日

 本日は火曜日なのに金曜日である。この摩訶不思議、誰が考えたんだろう? ともあれ、1週間に金曜
日が2日あるので、大変である。なにしろ、火曜日は一番拘束の少ない日、金曜日は一番忙しい日だから
である。まあ、仕方がない。ところで、ジョン・スチュアート・ミルは、本当にいい言葉を遣う。最近も、
彼の文章(『自由論』)の中に、気に入った言葉を見つけた。《nonconfomity》である。「(習慣)など
に従わないこと」、「不調和」などの訳語が当てられる。小生自身、幼稚園児だった頃以来、自分で納得
できないことには、たとえ親や先生であっても、隷属的に従うことを拒んできたが(もっとも、暴力に対
しては無力だったが)、あれは《nonconformity》だったんだ、と改めて思った。意見(異見)の言えない
世の中の愚劣さを人々は心底思い知らなければならない。だから、たとえ自分にとって不愉快な考えでも、
耳を貸す努力は必要なのである。最も避けたいことは、「問答無用」の一声とともに、人を斬って捨てる
ことである。一瞥して「不服従」は謙虚な態度ではないが、意に染まぬ事柄に尻尾を振ることは「謙虚」
でも何でもなく、ただの「卑屈」である。デカルトは卑屈と忘恩を嫌っていた。小生も嫌いたいと思う。
もっとも、「面従腹背」すら厭わないモンテーニュの狡猾さ(ここではいい意味にとって欲しい)こそ、
観念的には小生の好むところではあるが……。


 某月某日

 「詩的生活」と「散文的生活」という二分法で遊んでみよう。残念ながら、小生は後者の生活を送って
いるが、できれば前者の生活を送りたいと思う。それでは、二つのライフ・スタイルの相違はどこにある
のだろうか。少し分析してみよう。もっとも、単なる連想にすぎないが……。


           詩的生活           散文的生活

 時間        流れない          管理された流れ
 空間      宇宙に開かれている     厳重に線引きされている
 衣食住       必要原理           欲望原理
 言語        象徴作用           説明機能
 未来       ないようである        あるようでない
 人間同士      信頼重視           信用重視
 金銭         不浄             崇拝
 仕事        手仕事            ボタン操作
 愛情         融解             警戒
 自然        包まれる           追い込む
 世界観        楽観             悲観
 浪費         悪徳             美徳
 芸術         血肉             贅沢
 文明         愚行             礼賛
 政治         不要            アリバイ
 星          華燭             天の穴
 恋愛         至上             誤解


 やはり、散文的生活は味気ないものとなった。腹は満たされるが、心が空虚なままだからである。思い
切って詩人になって、世界を丸ごと感じてみたいものである。


 某月某日

 ついに休日に大学に来なければ仕事がこなせない事態になってきた。それは仕方がないが、齷齪と働く
ことで、何が見えて来るのだろうか。このブログの「日日是労働」というタイトルも皮肉で命名したので
あるが、本当に「日日是労働」を甘受したいわけではない。休日もストレス発散に努めているので(つま
り、すべての行動は労働につながっている)、こころを休める暇がない。何も心配せずに魂の救いを求め
るわけにはいかないのだろうか。『ビルマの竪琴』に「軍服を着る生活」と「袈裟を着る生活」の対比が
描かれているが、今の日本人には、むしろ「袈裟を着る生活」の導入が必要ではないかと思う。言い換え
れば、なくても済ますことができるはずの贅沢品(パソコン、自家用車、携帯電話など)に翻弄されて生
きることがいかに愚かなことであるか、もう少し考えてみる必要があるのではないか。J.S.Millが語った
「より劣った模倣(inferior imitation)」が大手を振ってのし歩く社会など、人類の目指すべき方向で
はないと思う。「人並み」を求めることが、時には悪につながることを忘れてはならないのである。もっ
とも、こんなふうに考えて弱音を吐くこと自体、小生が心身ともに病んでいる証拠かもしれない。

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 以上は13年前の記事ですが、愚痴めいた事柄で埋まっていて、今と大して変わりませんね。だとすれば、  
小生はこの少なくとも13年間、愚痴を吐きつつ過ごしてきたことになります。しかしながら、それもあと三
ヶ月とちょっとでピリオドを打つことができるわけですから、残り少なくなった日々を楽しく過ごしたいも
のですね。
 現在、23時15分です。さすがに疲れました。まだやりたいことややらねばならないことが残っております
が、気力が続きません。今日は帰ります。明日は卒論生の卒論の個人指導がありますが、さほどのことでは
ないので、懸案の書類作りに着手したいと思います。ていうか、しなければなりませんね(苦笑)。

                                                  
 2019年12月13日(金)

 現在、9時55分です。今日は久々の13日の金曜日(9月以来)で、何かいいことありそうですね。30分後に、
「(共)核時代の倫理」を開講します。ちなみに、今日は2コマ・デーで、5限目にもうひとつ授業があり
ます。
 現在、14時25分です。2時限目も終了し、昼食もいただきました。2、3の雑用も済ませたので、今度は
文書づくりです。今日中に作成しておいた方がいいので、少し焦っています。
 現在、16時25分です。5分後に、「現代社会思想論 II」を開講します。間がいいことに、上記の文書づ
くりを始め、雑用を山ほど片付けました。ホッとしています。
 現在、18時25分です。5限目の講義も無事終了し、今週の最低ノルマを達成しました。もうひとつ懸案事
項があるにはあるのですが、それは明後日(日曜日)以降に回します。明日は用事があるので、大学には来
ないと思います。今日は、そろそろ帰ります。

                                                 
 2019年12月12日(木)

 現在、15時10分です。3限目の「倫理学概論 II」は無事済んで、少し休憩。5時間目は16時半に開講する
ので、1時間程度の余裕があります。概論のアフターケアと、5限目の「比較思想論 II」の準備に充てよう
と思います。
 現在、16時20分です。上記の業務の他、雑務を6件ほど片付けました。今日は順風満帆です。10分後に、
「比較思想論 II」を開講します。
 現在、18時35分です。今日のノルマは終了しました。明日の準備も完了しているので、これで店仕舞いに
します。

                                                
 2019年12月11日(水)

 現在、8時55分です。5分後に会議があります。その他、夕方からの忘年会を含めて、会議等のイベントが
目白押しの日です。何とか乗り切りたいものです。なお、昨日は年休を取得して、大学には来ませんでした。
 昨夜、映画プロデューサーの日下部圭子氏と歓談しました。塚本晋也監督や、俳優の故・原田芳雄の話題
などで盛り上がりました。ネットで調べてみると(ウィキペディア)、66歳とあります。ひとつ年上ですが、
道理で話が合うと思いました。同世代の人と話すことは、本当に楽しいものです。「越路吹雪に雰囲気が似
ていますね」と言ったら、とても喜んでいたことを付け加えておきましょう。


 さて、今学期の「(共)核時代の倫理」は、テキストとして『原発プロパガンダ』(本間龍 著、岩波新書、
2016年)を使用しまていますが、以下にその一部を抜書してみましょう。


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  第4章 プロパガンダ爛熟期から崩壊へ(2000-11)

   三本柱のPR体制

p.116 ・引用:「二〇〇二年の悪質な東電トラブル隠し発覚により、それまで原発翼賛に積極的だった福
         島民報・福島民友も、さすがにこのときばかりは東電を強く批判した」。
  ・もっとも、その後、翼賛記事こそなくなったが、公告掲載は続いていた。
  ・引用:「新規原発の稼働は二〇〇○年代後半の北海道電力の泊原発のみだったが、全国紙、雑誌、テ
       レビ、ラジオでの宣伝活動は切れ目なく続いていた。特に雑誌広告の充実ぶりは凄まじく、
       タレントや著名人の原発見学記が大量に掲載された」。
  ・さらに、2000年代の原発PRの特徴としては、NUMO(原子力発電環境整備機構)によるこう広告
   宣伝が挙げられるだろう。つまり、これまでの東電と電事連に加え、NUMOが参加することによっ
   て、三本柱によるPR体制が確立したのである。

p.117 ・その担当区分とは(差配は電通)

     東電:関東圏と東電管轄原発(福島・青森・新潟)立地県での広報活動
     電事連:全国大都市圏、原発立地県での広報活動
     NUMO:関東圏及び全国各地での最終処分場募集告知

  ・引用:「いまだに処分場の候補に手を挙げた自治体は存在しない。このNUMOの活動費(原発事故
       以前は年間約四〇億円)も、元はすべて電気料金であり、砂地に水を撒くがごとき活動には
       批判が多い」。

   意識的にニュース番組を提供

  ・3・11までは、この三本柱がテレビキー局のニュース番組を分担して提供しており、戦略的にメデ
   ィアの報道番組を押さえていた。このことは、ローカル局でも同様だった。

p.118 ・引用:「番組提供することによって原発に対するネガティブなニュースが流れないように監視して
         いたのだ」。
  ・引用:「そして、その際に流していたCMの多くには、有名タレントが数多く出演していた。電力会社
       のCMは出演料が高く、しかも複数年契約が多いため、相当な収入になったはずである。しか
       し、原発事故後に出演タレントが出演費を返還したという話は聞いたことがない」。

        ⇒ 経済評論家・勝間和代、プロ野球監督・故 星野仙一、テレビ司会者・草野仁、
          俳優・玉木宏、弁護士・北村晴男、テレビタレント・岡江久美子、俳優・故 渡瀬恒彦、
          タレント・江口ともみ、ジャーナリスト・蟹瀬誠一、学者・大槻義彦、タレント・
          薬丸裕英、女優・美山加恋が上位を占める(敬称、省略)〔My News Japanより〕。

  ・プルサーマルの「絶対安全」も吹聴された。したがって、新規原発の稼働はないのに、メディアへの
   出稿はやむことがなかった。

p.118-120 ・引用:「東電の普及開発関係費は毎年二〇〇億円以上あり、縮小される気配はなかった。原
           発プロパガンダは完全に爛熟をきわめ、もはや止めることのできないブルドーザー
           のようなパワーでメディアを侵食していたのである」。

   「原発はクリーンエネルギー」という虚妄

p.120 ・引用:「二〇〇〇年代の原発プロパガンダにおける重要なキーワードは、「原発は二酸化炭素を排
         出しないクリーンエネルギー」というロジックだった」。
  ・それまで、原発は資源のない日本にとって貴重な国産エネルギー(ウランは輸入品だから、厳密には
   これも誤り)であり、安全で安価であるというのが基本ロジックだった。ところが、1997年の京都議
   定書採択以降、推進派は地球環境問題という錦の御旗を原発推進に大いに活用したのである。しかし、
   このロジックは完全な誤りである。

p.120-121 ・引用:「発電時に二酸化炭素を排出しないという一点を除けば、そもそも原発建設に伴う巨大
           工事で自然環境を破壊しているし、発電に伴って大量に排出される放射性廃棄物は猛
           毒性で、処理もできなければ処分場もない。つまり発電すればするほど自然環境を破
           壊するわけで、クリーンとは正反対の存在を「環境に優しい」などと言ってきたのだ
           から、誇大広告というより、虚偽広告であった」。

p.121 ・引用:「ところが、二〇〇八年に雑誌『ソトコト』に掲載された電事連の広告にあった「原子力発
         電はクリーンなエネルギーのつくり方」というコピーについて、JARO(日本広告審査
         機構)が「発電時に二酸化炭素を出さないことだけを捉えて『クリーン』と表現すべきで
         はない」と結論付けたため、それ以降の広告表現で安易な「クリーンエネルギー」表現は
         減少した。しかし、それまでに流布されたイメージは絶大で、今でもその「嘘」の影響は
         払拭されていない」。
  ・引用:「二〇一五年になり、原発の再稼働推進のために、政府はまたも原発は発電時に二酸化炭素を
       出さない、などと言い出している。さらには、日本が京都議定書などの厳しい削減水準を守
       らなければ世界から疎外されるように騒ぐ言説もあるが、そもそもこの議定書には中国とア
       メリカという二酸化炭素排出量世界一位と二位の国が抜けていたのであり、原発事故で国の
       存続さえ危ぶまれた日本が非難されるのは筋違いというものだ」。

p.121-122 ・引用:「しかも、日本の二酸化炭素排出量は世界の約四%程度であるから、たとえいま停止中  
           の原発をフル稼働させてその四%を削減しても、世界の大勢にはほとんど影響がない。
           温暖化防止のために努力するのは当然だが、もし再度福島のような事故が起きれば、
           次は間違いなく国家存亡の危機に陥る。世界の大勢に影響がない二酸化炭素排出量削
           減のために危険な原発を再稼働させるなど、天秤にも載せられないほどの愚かな行為
           である」。

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 今日は時間的余裕がないので、ここまでにしておきます。次回は、このつづきに言及しましょう。


 現在、17時50分です。今日は学部の忘年会なので、これで店仕舞いにします。

                                                 
 2019年12月9日(月)

 現在、14時30分です。2時間後に「倫理学演習 II(IV)」を開講します。もっとも、15時締切のレジュメ
が届いていません。先週もドタキャンがあったので、少し心配です。
 現在、20時40分です。「倫理学演習」と「卒論演習」の両演習が終了して、そのアフターケア(個別指導)
も済んだので、やっと自分の時間となりました。とりあえずは夕食ですね。
 現在、21時45分です。今日の最低ノルマは果たしました。明日は高知東高校看護専攻科に出向の日ですか
ら、そろそろ店仕舞いにします。

                                                
 2019年12月8日(日)

 現在、16時15分です。今日も大学に来ています。先週のアフターケアと、今週の準備のためです。捗れば
いいのですが、どうでしょうか。
 現在、17時35分です。アフターケアの方の3分の2くらいは終了しました。ここでコーヒー・ブレイクに
しましょう。
 現在、21時を回ったところです。いよいよ終盤戦に入ります。もう少し仕事をしてから帰ろうと思います。
明日は2コマ・デーですが、16時半からの演習が2本ですから、随分と気楽なものです。
 今日も邦画を鑑賞していために、24時を回ってしまいました。そろそろ帰ります。

                                                
 2019年12月7日(土)

 現在、8時25分です。予期せぬアクシデント(タイヤのパンク)があって、出発が遅れています。グランド
のある物部までけっこう遠いので、先々が思いやられます。そこで、ちょっと研究室に立ち寄っています。
このアクシデントがソフトボール大会参加にとって吉と出るか凶と出るか、神のみぞ知るですね(笑)。
 現在、14時25分です。ソフトボール大会は無事に終了し、昼食も済ませて研究室に帰っております。ソフ
トボールの方は、1回戦は残念ながら負けましたが、3位決定戦では勝利を得ました。小生もホームベース
に得点を刻んで楽しく過ごさせていただきました。
 さて、仕事です。大学院の開講科目(過去のものを含む)の英語題名の吟味という仕事ですが、膨大な数  
なので、着手する前から気が重いです。しかし、まぁ、仕事ですから、何とかしましょう。
 現在、19時10分です。根を詰めたので、何とか上記の仕事を完成させました。依頼者に配信したので、一
安心です。夕食の時間にしましょうかね。
 You Tube で邦画を観ていたので、24時を回ってしまいました。そろそろ帰ります。

                                                 
 2019年12月6日(金)

 現在、15時5分です。午前中の講義が終了し、昼食を済ませ、雑用の一部を片付けました。5限目に、「現
代社会思想論 II」を開講しますが、それまで1時間20分ほどあります。さて、何に着手しましょうか。
 大学院関連の仕事で、開講科目の英語名の考案とチェックを依頼されました。膨大な数を前にして、「ま  
たまた仕事が増えるのか」と思い、溜息を吐きました。
 現在、16時20分です。10分後に、「現代社会思想論 II」を開講します。
 現在、18時5分です。今週の講義・演習ノルマは終了しました。金曜日のアフター5+となりましたので、
ホッとしております。とりあえず食事に出かけますが、後半戦も少し仕事をしたいと思っています。ただし、
明日はソフトボール大会に参加する予定なので、早朝5時に起きなければなりません。したがって、ほどほ
どにして帰るつもりです。

                                                 
 2019年12月5日(木)

 現在、13時ちょうどです。10分後に、「倫理学概論 II」を開講します。お昼休みにソフトボール大会に
備えて練習をしましたが、とても楽しかったです。やはり、ベースボール(ソフトボール)はいいですね。
 現在、15時10分です。5限目の開講まで1時間20分ほどあるので、明日の講義のノートを作ろうと思いま
す。というのも、今日は18時で業務を終了し、帰らなければならないからです。


 さて、今学期の「(共)核時代の倫理」は、テキストとして『原発プロパガンダ』(本間龍 著、岩波新書、
2016年)を使用しまていますが、以下にその一部を抜書してみましょう。


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  第3章 原発プロパガンダの完成期(1990-99)

   原子力の日ポスターコンクールの開始(一九九四年-二〇一〇年)

p.103 ・九〇年代に開始された原発プロパガンダの中で最も罪深く、かつプロパガンダの真骨頂と思われる
    のが、「原子力の日ポスターコンクール」である(当時の文部省と通産省が主催)。毎年、10月26日
    の「原子力の日」にあわせて開催され、優秀作は「文部大臣賞」や「経産大臣賞」として表彰された。
    
      → これを小学生や中学生にやらせたのであるから、まるで戦時中の「軍国少年」づくりのよう
       である。

p.104 ・引用:「国家レベルのプロパガンダを完成させるためには、性別に関係なくあらゆる世代を取り込
         む必要があった。特に女性層は男性よりも原発の危険性に敏感であり、その取り込みのた
         めにも、日々子どもたちが暮らす教育現場で、国の冠をつけて実施されるポスター展は、
         効果の高い施策と考えられた」。
  ・もっとも、その運営を任されたことのあるJR東日本企画(JRグループの広告代理店)によれば、
   実際の応募作品はマンネリ気味で、応募総数を増やすために苦慮したようである。

p.105 ・「電球の絵ばかりでは仕方がない」が、それを如実に表している。

p.106 ・引用:「この解説(JR東日本企画の先ずは原発ありきの表現)には原発プロパガンダに手を貸す
         後ろめたさや、子どもたちをだます罪悪感が全く感じられなかった」。
  ・引用:「この悪名高きポスター展も、二〇一一年の原発事故以後、市民団体の講義により中止された」。

   ローカルテレビ局への圧力(2)「プルトニウム元年」事件(九三年)

  ・引用:「(骨のある番組を制作したローカルテレビ局もあるにはあったが)経営基盤が貧弱で地域経済
       の雄である電力会社に大きく依存しているローカル局は、次第に自主規制という、原子力ムラ
       への隷属を余儀なくされていった」。

p.106-107 ・広島テレビの岡原武は、1992年、日本のプルトニウム利用の動きを追った「プルトニウム元年・
      ヒロシマから ── 日本が核大国になる…!?」を制作したが、地元の中国電力と電事連から執拗
      な抗議を受け、提供が決まっていた番組から中国電力が降りるという事態に発展すると、売上減
      を心配する社内部署からの突き上げを受け、遂には番組を制作した本人を含む報道局の4人が、
      営業局に配置換えになった。

       ⇒ 岡原自身は、中国電力の「直接介入」というよりも、会社の「自己規制」だったと思って
        いる。

p.108 ・引用:「様々な賞を受賞した番組の制作スタッフが、関係のない営業部門に配置転換になるなど通
         常の人事異動であり得るはずがなく、これは明らかに社内への見せしめと中国電力・電事
         連への「おわび」であった」。
  ・引用:「このように、原子力ムラからの圧力は直接報道部門にかかるのではなく、本来は味方である
       べきはずの社内の営業部や、上層部を巻き込む陰湿なやり口であった」。

       ⇒ この事件は瞬く間にメディア業界に知れわたり、後々の反原発報道自主規制につながって
        いった。

p.109 ・「原子力はスルーするもの」という意識が蔓延していったのである。

   巻原発住民投票(九六年) 新潟日報の意地

  ・チェルノブイリの事故以来、新規原発建設は各地の猛烈な反対運動に晒され、原発建設は頓挫するこ
   とになった。中でも、新潟県巻町が住民投票によって東北電力の原発建設を阻止した事例がある。
  ・引用:「(巻町は長きにわたって賛成派と反対派に二分され、猛烈なプロパガンダが展開された中で)
       原発立地県における新聞社の矜持を示したのが、地元紙である新潟日報であった」。

p.111 ・新潟日報に載ったプロパガンダのさまざま形態
    (1)「地域の発展に貢献する」・「地域の一員として活動する」……定型パターン。
    (2)「資源のない日本に原子力発電は必要」……断定型。
    (3)「共に考えましょう」……誘導型。
    (4)「ご理解をお願いします」……懇願型。
    (5)学者やタレントを動員した……シンポジウム実施・報告型。

p.111-113 ・引用:「しかし、新潟日報の記事面の公平性は揺るがなかった。通常、これだけの巨額広告が
           掲載されれば、記事面でそのスポンサーを批判する、または不利になるようなことを
           書くなどありえないし、むしろ記事面でも広告主を持ち上げるのが普通である。しか
           し、同社の記事は賛成・反対派双方に対して厳格なまでに中立で、原発誘発のメリッ
           ト・デメリットを同じ記事量(文字数)で紹介した。報道機関としては当然というべ
           きだが、原発立地県の報道機関としてはきわめて珍しい現象だった」。

   推進派の宴会をスクープ

p.113 ・『新潟日報』は、さらに驚くべき記事を掲載した(1996年4月18日付)。推進派が東北電力の資金
    ですし屋で宴会をしていたことを、社会面ですっぱ抜いたのである。
  ・引用:「新聞社がこのような記事を掲載するのは、類似の現場を複数押さえている時であり、推進派
       のカネ任せの動きが相当目に余っていた証左である」。
  ・引用:「(同年8月4日の投票により、原発誘致は否決されたが)やはり唯一の県紙である新潟日報の
       報道姿勢が与えた影響は計り知れないものがあっただろう」。

p.114 ・もちろん、経営面を考えれば、誘致に賛成する声もあったろうが、チェルノブイリの事故や国内の
    原発の事故が影響して、『新潟日報』社内の空気は原発反対に傾いた。さらに、すでに稼働してい
    た柏崎刈羽原発の特需も先が見えていたこともその要因のひとつであろう。
  ・引用:「冷静に考えれば、推進派の唱えるバラ色の未来などあり得るはずもないことは明白だった」。

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 今日はこの辺りで区切りをつけましょう。次回は、「第4章 プロパガンダ爛熟期から崩壊へ(2000-11)」
に言及します。


 現在、18時15分です。本日はこれで店仕舞いにします。用事があるからです。

                                                 
 2019年12月4日(水)

 現在、8時45分です。15分後に会議があります。昨日は、風邪気味だったので、年休を取っていたこともあ
り、大学には来ませんでした。久し振りに8時間以上爆睡したので、どうにか回復へと向かいそうです。
 現在、12時ちょうどです。午前中の会議も終り、雑用の一部を片付けて、昼食も済ませました。18時10分
から大学院入試説明会に出席しなければなりませんが、それまでは歯医者に行かなければならないこと(ず
っと我慢してきて、もう限界なので)を除いてフリーですので、溜まっている業務に着手したいと思います。
 現在、18時ちょうどです。10分後に、「大学院入試説明会」が開催されます。小生も要員なので参加しま
すが、今日はいつもの日とは違い想定外のことが頻繁に起こる日なので、対応に大わらわです。以前にも、
スペインから突然電話がかかってきたその日に、友人から何とポエムが送られて来るという奇抜な出来事が
重なった日がありましたが、その日に似ているような気がします。卒業生が突然訪ねて来たり、意味不明の
メールが送られて来たり、さまざまな依頼が舞い込んで来たり、久し振りに歯医者に行ったり、その他、普
段はけっして起きない出来事が頻発しております。もう笑うしかないですね!
 現在、19時30分です。やっと義務から解放されました。今日中にやっておいた方がよい業務がまだまだあ
りますので、それに打ち込みます。
 現在、20時ちょうどです。またまた新たな話が舞い込みました。詳細は省きますが、明日ある人の接待を
しなければならなくなりました。まことに不可思議な日です。小生がそのような現象を呼び込んでいるので
しょうか。だとすれば、すべての事柄がハッピー・エンディングにつながってほしいですね(笑)。
 現在、22時20分です。本日の最低ノルマをクリアーしました。40件近くの案件があり、朝から今まで目が
回るようでした。まだ少し残っているのですが、そろそろ帰ります。明日は2コマ・デーですが、午前中に
は義務がないので、少し楽です。

                                                
 2019年12月2日(月)

 現在、21時30分です。今日は朝から超絶的多忙で、今までこのブログに辿り着けませんでした。卒論演習
が終了して、夕食をいただいたので、やっと自由裁量の時間となりました。さて、何に着手しましょうか。
 現在、24(0)時5分です。まだノルマは果たしておりませんが、もう限界です。帰ります。明日は高知東
高校看護専攻科に出向です。

                                                
 2019年12月1日(日)

 現在、6時5分です。すでに出勤して活動を開始しております。月が替わったので、気分も上々です。師走
ですから、教師のはしくれである小生も走らなければなりませんね(笑)。
 現在、12時5分です。TSUTAYA に返さなければならないDVDを観ていました。もう1本あります。その前に
昼食と散歩ですね。
 現在、23時5分です。結局、仕事は全然捗りませんでした。明日に勝負は持ち越しですね(苦笑)。明日
は3コマ・デーですし、1限目もあるので、そろそろ帰ります。手帳を確認したら、会議も1件ありました。
何とかしなければいけません。自分に、大ファイト!

                                                
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