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驢鳴犬吠1912
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驢鳴犬吠1907
 月が替わりましたので、「日日是労働スペシャル」の続篇をお届けします。「日日是労働スペシャル
XCV(東日本大震災をめぐって)」が正式名称ですが、通称を用いることにしましたので、「驢鳴犬吠
1907」となります。そういうわけで通称を用いますが、内容に変わりはありません。主として、
今回の大災害(原発の過酷事故を含む)に関係する記事を掲げますが、特定の個人や団体を誹謗中傷す
る目的は一切ありません。どうぞ、ご理解ください。人によっては、多少ともショッキングな記事があ
るかもしれませんので、その点もご了承ください。なお、読み進めるほど記事が古くなります。日誌風
に記述しますが、後日訂正を載せるかもしれません。あらかじめ、ご了解をいただきたいと存じます。
 また、ご質問、ご意見等のおありの方は、muto@kochi-u.ac.jp 宛にメールをいただければ幸甚です。

                                             
 2019年7月31日(水)

 ……ということで、31日になってしまいました。作業は続きます。未読のメールが30件近くあります。
 現在、2時55分です。やっとプレ答案・プレリポートの吟味が終わりました。今日は1限目に「(共)課題  
探究実践セミナー」があり、午後にはFDとコース会議があります。したがって、けっこう忙しいです。一
旦帰宅して、少しでも眠りたいと思います。
 現在、3時15分です。あれからまたメールが2件あり、それに対応していました。今度こそ、帰ります。
 現在、8時50分です。1限目が始まっています。遅刻ですね。
 現在、11時55分です。「(共)課題探究実践セミナー」が終講しました。授業改善アンケートも、共通教
育係に提出しました。あとは、授業内容報告書作成と成績報告だけになりました。受講生諸君、お疲れ様で
した。
 現在、12時55分です。やっと、FDとコース会議の準備が完了しました。35分後に、開催します。その後、
無事に両イベントは終了しました。
 現在、18時10分です。少し前まで秋季卒業予定者と雑談をしていたのですが、その雑談が終わって、さて
この後どうしようかと思ってメール・ボックスを開けました。皆さん、「恐怖のメール・ボックス」ってご
存知ですか。何と、「未読メール」が30通以上ありました。あぁ、小生の青春が蝕まれていきます(泣)。
今夜の動向が決定しました。仕事また仕事です。仕方がないので、しばしそのことを忘れて、夕食をしたた
めに学外に出かけます。
 現在、19時35分です。夕食をいただき、再び「恐怖のメール・ボックス」を開けたら、未読メールが35通
になっていました。あぁ、小生の青春が崩壊していきます(号泣)。
 現在、21時25分です。未読メールは、やっと20件に減りました。これ以上増えないことを祈ります(笑)。
 現在、23時です。やはり、未読メールは「増えるワカメ」です。それでも、一桁になりました。二桁に行
かないうちに、こなしていきましょう。
 現在、24時(0時)を少し回りました。見事に「増えるワカメ」状態が続きます。すなわち、まだまだ仕事
は続行されます。
                                                                                                  
 2019年7月30日(火)

 現在、15時15分です。今日は雑用に明け暮れる日です。本日が締切の書類提出は済ませていますが、不備
がある蓋然性が高いので、その修正に追われるかもしれません。さらに、プレ答案・プレリポートの吟味や
明日に予定されているFDおよびコース会議の準備で一日が潰れそうです。
 現在、24時(0時)少し前です。FDおよびコース会議の準備はほぼ完了したのですが、プレ答案・プレリ
ポートの吟味がまだ大量に残っております。明日までに学生に返しておいた方がいいので、まだ作業を続行
します。

                                                
 2019年7月29日(月)

 現在、12時50分です。今日は5限目に「倫理学演習I(III)」が組まれているだけで、あとはフリーです。
もっとも、仕事は目の前に山のように聳えています。
 現在、22時50分です。今日のノルマはまだこなしていませんが、ギヴ・アップします。明日までに提出し
なければならない書類があるのですが、明日に何とかしましょう。頭の痛い案件が続出しており、こころが
折れそうです。しかしながら、嘆いてばかりではいられないので、喝を入れましょう。自分に、大ファイト!

                                                 
 2019年7月28日(日)

 昨日はお休みを戴きましたが、本日は出勤しております。来週のFDおよび会議の準備、プレ答案・プレ
リポートの吟味等があるからです。休日ですので、大学は実に静か、最高の仕事環境です。もっとも、右指
(主に薬指)のバネ指に加えて、左指(主に小指)を打撲(骨折はしていないと思うけれど、もしかすると、
ひびが入っているかもしれない)したので、手を洗ったりキーボードを叩いたりするたびに、両手が悲鳴を
上げます。雑巾も絞り辛いし、お釣りも貰い難いです(泣)。
 現在、23時10分です。自分自身に課した本日の最低ノルマをまだクリアーしていません。したがって、も
う少し仕事を続けたいと思います。
 現在、24時50分(0時50分)です。やっと、プレ答案・プレリポートの吟味が終わりました。しかしながら、
まだ、今週小生が開催する予定のFDおよびコース会議の準備は手付かずです。さて、どうしましょうか。

                                                
 2019年7月26日(金)

 現在、3時30分です。「(共)倫理を考える」の講義ノートは完成しました。しかしながら、プレ・リポー
トの吟味は終了していません。したがって、さらに仕事は続行されます。
 現在、4時40分です。やっと、昨日の最低ノルマを了えました。少し眠ります。
 今、5階のヴェランダに朝の空気を吸いに行ったのですが、夜が明けかけていました。いいですね、人間
不在の大自然は!
 現在、10時20分です。10分後に、「(共)倫理を考える」を開講します。今日が終講日です。やれやれで
すね。
 現在、16時15分です。15分後に、「現代社会思想論I」を開講します。今日が終講日です。疲労困憊です
が、もう少しで解放されますので、何とか頑張ります。自分に、大ファイト!

                                                 
 2019年7月25日(木)

 現在13時です。10分後に、「倫理学概論I」を開講します。ちょっと二日酔い気味なので、しんどいです。

 さて、再び『反貧困 ── 「すべり台社会」からの脱出』(湯浅誠 著、岩波新書、2008年)の一部を抜書
してみましょう。


 ************************************************

 第II部 「反貧困」の現場から

   第四章 「すべり台社会」に歯止めを

    2 起点としての<もやい>

  人間関係の貧困(つづき)

p.130 ・引用:「なぜ貧困状態にある人は、連帯保証人を探すのに苦労するのか。この問いは「貧困」を
         単に経済的な「貧乏」と同一視している限り、答えられない。しかし事実としては、貧
         困状態にある人たちの多くは、連帯保証人になってくれるような頼れる関係(人間関係
         の“溜め”)を持ってなかった。そのため<もやい>の発足を準備する過程で、私たちは
         「人間関係の貧困も貧困問題である」というメッセージを打ち出した。「貧困」と「貧
         乏」の違い、「五重の排除」といった発想は、ここから生まれた」。

  自己責任の内面化

   ・<もやい>への生活相談は、増大、多様化、複雑化している。
   ・対応するスタッフは、常に限界を越える相談件数を抱えている。

p.131 ・「古典的貧困層」=中高年単身男性の路上生活経験者・DVを理由に離婚した母子家庭とは別の相
    談者も増えている。
   ・貧困の実態を「就職氷河期世代」だけの問題に矮小化することは避けなければならない。
 
p.132 ・ほとんどの人が自己責任論を内面化しているため、なかなかSOSを発しない。
   ・引用:「彼/彼女らは、よく言われるように「自助努力が足りない」のではなく、自助努力にしが
        みつきすぎたのだ」。

p.132-3 ・生活保護制度を利用することは望ましいことではないが、それでは、そのような制度を必要とし
     ない社会を生み出すことを模索しなければならない。

  申請同行と「水際作戦」

p.134 ・第三者が同行すると、生活保護の申請がしやすいという現実。
   
     → 小生の印象だと、生活保護を申請されると、その役人の評価が低くなるように見える。もし、
      そうだとすれば、「水際作戦」は役所全体に行き渡っているのだろう。

   ・密室状態の「面談室」の在り方が問われている。これは、警察や検察の尋問にもしばしば言及され
    る点である。他に聞いている人間がいなければ、どんな嘘を吐いて追い返そうと、証拠が残らない
    からである。

p.135 ・面談室に監視カメラをつけるという方策。もちろん、監視社会化は望ましいものではないが、それ
    は権力者側が活用する場合だ。
   ・引用:「取調室と面談室は、圧倒的な力関係の違いを背景に、密室で公務員による違法行為が横行
        するおそれが高いという点で、共通した性質をもっている。「第三者の目」を何らかの形
        で担保する必要がある」。
p.135-6 ・もちろん、公務員の資質だけが問題であるわけではない。公務員は、「きちんとした公共サービ
     スを行うためにこそ、自分たちの存在が必要なのだ」ということを自覚するべきである。「水際  
     作戦」のような違法行為は、何よりも自分たちの首を絞めることになりかねない。

  居場所作り

p.136 ・引用:「金銭的な生活基盤ができても、人間関係の“溜め”が増えなければ、総体的な“溜め”は  
         なかなか増えていかない」。

p.137 ・人間には複数の居場所が必要である。コーヒーポットとカップがあれば、居場所はつくれるのであ
    る(あるスタッフの名言より)。

p.138 ・ピアカウンセリング(類似の経験をもつ当事者同士が互いにカウンセリングし合うこと)の重要性。
   ・居場所は質よりも量を必要とする。

  居場所と「反貧困」

p.138-9 ・居場所と反貧困は密接に関係している。

p.139 ・窮状を訴えるための闘いにも、やはり“溜め”がいる。

p.140 ・引用:「逆説的な言い方になるが、闘うためには、闘わなくてもいい場所が必要であり、それが居
         場所である」。
   ・個人の“溜め”を増やせないのは、組織や社会そのものが“溜め”を失っている証拠に他ならない。

p.141 ・引用:「貧困状態にある人たちの“溜め”を増やすには、生活保護制度や債務整理などの諸サービ
         スの活用を支援する活動、あるいはサービスそれ自体を作る活動とともに、本人が「自分
         自身からの排除」から回復できる居場所作りが並行して行われる必要がある(中略)。こ
         の両者が車の両輪のように噛み合わなければ、「反貧困」の活動はうまくいかない」。


   第五章 つながり始めた「反貧困」

    1 「貧困ビジネス」に抗して ── エム・クルーユニオン

  日雇い派遣で働く

p.143-5 ・著者は、「ごみだし」の仕事を経験する。そのときの印象は、(1)指示系統がはっきりしない、
     (2)初めての人ばかりなので、誰に何を聞けばいいかわからない、(3)高い中間マージン=
     ピンハネを取られる、(4)仕事ができない、使えない、と軽く見られる、(5)誰もやりたが
     らない手間のかかる仕事をやらされる、(6)日替わりゆえ、蓄積がない……日雇い派遣には、
     人々のやる気を削ぐ要素が満載されている。低賃金で雇用が不安定というだけではないのである。

  低賃金・偽装請負・違法天引き

p.146 ・建設業は、労働者派遣法で禁じられている業種のために、実態は「派遣」なのに、「請負」を偽装
    している。労働現場での指揮は請負業者がすべきなのに、派遣先の指示に従って作業をするとすれば、
    これは請負ではなくて派遣だからである。
   ・天引きの法的根拠はないが、「安全協力費」とか「福利厚生費」として、天引きすることが横行し
    ている。

p.147 ・中間マージンや違法天引きを合せれば、最大40%以上のピンハネを行っていることになる。
   ・さらに、交通費や食費も自腹なので、5,000円くらいしか手元に残らない。拘束時間で割れば、一時
    間当たり442円にしかならず、東京の最低賃金である時給719円に遠く及ばないことになる。
   ・寄宿舎を利用すれば、手元に残るのは一日1,500円から2,000円くらいか。

p.147-8 ・つまり、一月これを続けても、1万円くらいしか貯められないシステムなのである。もちろん、
     国民健康保険料や国民年金保険料を支払う余裕などない。

  貧困から脱却させない「貧困ビジネス」

p.148 ・著者が働いた「エム・クルー」は、誕生当初、新聞に好意的に取り上げられていた。

p.149 ・レストボックス(エム・クルーが運営する寄宿舎)の誕生は、ホームレス化したフリーターが社会
    の中で一定の数に達したことを示している。

p.149-150 ・昔の「飯場」の実態は「タコ部屋」のようなものだった。「レストボックス」は、新しいスタ
      イルの「飯場」である。

p.150 ・「社会的企業」(利潤を上げながら、社会に対しても責任を負う企業)の名に値する企業とは、低
    価格化が進む人材派遣業界では極めて困難なことだが、いわゆる経営努力をして、労働者の生活再
    建にお金を回すことができる企業であろう。

p.151 ・「社会的企業」とは名ばかりのビジネスを、「貧困ビジネス」と呼ぶ。

  労働運動と「反貧困」

p.151-2 ・日雇い派遣問題を社会問題にする。(1)貧困ビジネスはホームレス問題とリンクしていること、
     (2)セイフティネットの強化、(3)「反貧困」運動は、労働運動との連携が不可欠。

p.152 ・非正規労働者が増えるにしたがって、労働組合は弱体化したが、貧困ビジネスと闘うためには、労
    働組合の形と力は欠かせないはずである。

     → 労働三権(団結権、団体交渉権、団体行動権)を形骸化させてはいけない。

p.153 ・団結は力を生む。

  日雇い派遣の構造

p.154 ・貧困ビジネスをはびこらせた背景には、日本経団連が要求する規制緩和とそれを認めてきた国の姿
    勢がある。

p.155 ・引用:「労働者を「人」としてではなく、「商品」として取り扱うことを肯定したシステムが労働
         者派遣であり、そこで労働者は、倉庫に置かれた在庫物資と基本的に変わらない存在とな
         る」。

p.156 ・「登録型日雇い派遣」にすれば、実際に働いている間だけ賃金を支払えばいいので、それだけ「倉
    庫代」(人件費とはもはや看做せない)が浮く勘定になる。

p.157 ・どんなにひどい条件でも、呑まなければ仕事がなくなる日雇い派遣の実態。派遣業界にとって、オ
    ン・デマンドの労働者こそ、「優良」な労働者というわけである。
   ・「ディーセント・ワーク(人間としての尊厳が確保された条件下で働くこと)」は世界の目標。
   ・引用:「しかし、今日明日の生存を得るために人間的な諸権利を放棄するというところまで追い込
        まれるのが、登録型派遣の状態である」。
   ・引用:「生存と労働の対立は結局、前述した生存と希望・願望の対立による自分自身からの排除を
        惹き起こす」。

p.158 ・引用:「最底辺の雇用状態が人々の周辺に蔓延すればするほど、より安定した雇用の基盤もまた、
         掘り崩されていく。「自分だけ安住できると思うなよ」という脅しが現実味を帯びてくる  
         からだ。雇用ネットの崩壊に、歯止めをかけなければならない」。

    2 互助のしくみを作る ── 反貧困たすけあいネットワーク

  労働と貧困

p.159 ・若年ワーキング・プア問題に対する関心の高さ。<たすけあいネット>の活動内容は、(1)雇用と
    生活に関するメールマガジンの発行、(2)ワーキング・プアの互助制度の発足、(3)専門的な
    労働・生活相談への橋渡し、(4)若者たちの居場所作り、の四点にある。中核は(2)にある。
   ・二種類の互助制度
    (1)病気や怪我で収入が途絶えたときの給付金としての「休業たすけあい金」。
    (2)生活困窮者の無利子貸付金としての「生活たすけあい金」。

p.160 ・引用:「労働問題に関わる活動と生活(福祉)問題に関わる活動は、久しく有機的な結びつきを失
         ってきたが、貧困化が進む中、生活問題を抱えた労働相談、労働問題を抱えた生活相談が
         増え続けている」。

p.161 ・引用:「「非正規労働者の組織化」といった、近年の労働組合ナショナルセンター(連合・全労連
         など)の主要テーマに本気で取り組むのであれば、労働問題と生活問題の連携の必要性は
         否定しようがない」。

  自助努力の過剰

p.162-3 ・自助努力の不足ではなく、過剰が問題。

p.163 ・「相談に行く交通費がない」段階まで頑張ってしまう人が多い。心理的なハードルを下げるシステ
    ムが必要である。

p.164 ・<たすけあいネット>の目標とは、「自助努力の過剰」という現実を踏まえつつ、その中でワーキン
    グ・プアが生活困窮に立ち至らないための互助制度を作り、それが本格的な生活再建のきっかけと
    もなる仕組みを作ることである。

  社会保険のセーフティネットに対応する試み

p.165 ・引用:「「反貧困」の立場からすると、生活苦によって社会保険のセーフティネットから排除され
         ている人々の生活実態が、依然として十分に問題化されていない」。

p.166 ・<たすけあいネット>の互助制度は、(1)現状への対応として、自分たちで互助制度を作り、身を
    守ること、(2)なぜ、彼/彼女らは、失業給付を受けられないのか、なぜ傷病手当を受けられな
    いのか、なぜ当座の生活資金を提供する主体が消費者金融しかないのか、を改めて問題化すること
    や、社会保険のセーフティネットのほころび具合に、裏側からスポットライトを当てることが目指
    されている。

p.167 ・引用:「福祉国家とは、三層のセーフティネットが相互に補い合い、接合しあうことを通じて人々
         の貧困化を防ぐ国家である。労働と生活(福祉)の視点を重ね合わせて貧困を見たときに、
         その相互補完の欠如・未接合の中核に社会保険のセーフティネットの問題が意識されてく
         ることは、当然と言えば当然だった」。
   ・相互扶助の顕彰は、公的責任の不在を正当化するために活用される。民間のNPOにできることを、
    なぜ行政はやらないのか!

    3 動き出した法律家たち

  北九州市への告訴状

p.168 ・餓死事件と生活保護制度。役所らしい役所の仕事(皮肉)。

  大阪・浜松・貝塚

p.170 ・生活保護費を着服していた職員の存在。「水際作戦」を成功させたことに対する報酬か(皮肉)。

p.171 ・浜松で起きた非人道的な放置事件。

p.172 ・貝塚市で起きた違法行為。「大阪の北九州」と言われ始めた貝塚市。

  法律家と「反貧困」

p.173 ・法律の存在を知らないホームレス状態の人々。

p.174 ・ホームレス状態にある人たちの法律問題は、「都会の中の司法過疎」に他ならない。

p.175 ・日常における法律家への期待。
   ・引用:「労働分野にしろ生活保護分野にしろ、現場で起こっているのはあからさまな違法行為であ
        ることが少なくない」。

p.176 ・引用:「「すべり台社会」に歯止めを打ち立てる「反貧困」の活動を展開するにあたって、法律家
         が参加することの意義は大きい」。

  日弁連人権擁護大会

p.176-7 ・生存権保障問題の重要性。

  個別対応と社会的問題提起

p.178-9 ・生活保護のマイナス・イメージを打破するには。

p.180 ・「泣き寝入りしない」というメッセージが、常に発信され続けられなければならない。

    4 ナショナル・ミニマムはどこに? ── 最低生活費と最低賃金

  「生活扶助基準に関する検討会」

p.181-2 ・生活保護基準をめぐる厚労省との攻防戦。

p.183 ・厚労省は、生活保護基準を引き下げる方向に舵を切っている。

  最低賃金と最低生活費

p.184 ・引用:「本当に必要なことは、教育費一ヵ月七四二円、食費一食二〇〇円という暮らしを引き上げ
         て、貧困が世代間連鎖していかない社会、年を取っても安心して暮らせる社会を作ること
         のはずだ」。

p.185 ・公的福祉は薄く、家族福祉に頼らざるを得ない日本。
   ・「一般世帯の母子世帯化」が進む社会。

p.185-6 ・引用:「正規労働者もまた、「下には下がいる」「やりたいヤツはいくらでもいいる」「おまえ
          の代わりはいくらでもいる」と言われる中で、現在の地位を維持するためにも高い労働
          付加価値が要求されるようになり、労務管理・人事考査が厳しくなって、全体の労働条
          件が切り刻まれた」。

p.186 ・「下向きの平準化」や「底辺に向う競争」が日本でも起き、際限のない「底下げ」が横行した。
    いわば、「過労死か貧困か」という労働状況が生れたのである。

p.186-7 ・最低賃金をめぐる攻防。

  最低生活費としての生活保護基準

p.188 ・「公的貧困ライン」としての、生活保護基準。

p.191 ・「貧困化スパイラル」の展開。

  知らない/知らされない最低生活費

p.192 ・最低生活費(これは変動している)を下回ったら国が責任を持つ。

p.193 ・しかし、国民のほとんどは、この最低生活費の金額がいくらであるかを知らない。

p.195 ・最低生活費の話を生活保護受給者だけの問題にしてはいけない。難民化と少子高齢化を推し進めて
    いるのは、生活保護基準の引き下げを断行した厚労省である。

  検討会と「もう一つの検討会」

p.196-7 ・厚生労働大臣の発言は、「引き下げに徐々に慣れさせれば、どれだけ切り下げても死にはしない」
     という意味である。江戸時代の「生かさぬよう、殺さぬよう」を連想せざるを得ない。

p.198 ・引用:「当事者の声に耳を傾け、その生活実態を知ることこそ、今の生活保護基準が妥当かどうか
         の何よりの検討材料となるべきである」。

  「一年先送り」と今後の課題

p.199-200 ・「地域間格差の是正」という名目のもとに、実質的切下げが強行される可能性があったが、切
      下げは見送ることになった。

p.202 ・人々が当たり前に生きていける社会を構築しなければならない。


   終章 強い社会をめざして ── 反貧困のネットワークを

  新田さんの願い

p.203 ・貧困層が増大すれば、国力の低下を招く。

p.204 ・企業のバブル後遺症からの回復は、国民の血税によるものである。にも拘わらす、そのことが忘れ
    られている。

  炭鉱のカナリア

p.205 ・引用:「失業を主たる原因とする野宿者の存在は、日本のセーフティネットの機能不全を告発して
         いた」。

p.206 ・路上生活者は、炭鉱のカナリアの役割を果たしていた。しかし、日本社会はその警告を無視した。
   ・引用:「先駆けて警告を発する者たちを自己責任論で切り捨てているうちに、日本社会には貧困が
        蔓延してしまった」。
   ・新たな悪人探しや犯人探しでいいのか。

p.207 ・「底辺への競争」が加速する現在、われわれは何をしたらいいのか。

  強い社会を

   ・引用:「少なからぬ人たちへの“溜め”を奪い続ける社会は、自身の“溜め”をも失った社会であ  
        る」。

p.208 ・当事者に自己責任を押し付けることではなく、社会全体が立ち直らなければならない。

p.209 ・引用:「貧困が「あってはならない」のは、それが社会全体の弱体化の証だからに他ならない」。
   ・引用:「人間を再生産できない社会に「持続可能性」はない。私たちは、誰に対しても人間らしい
        労働と生活を保障できる、「強い社会」を目指すべきである」。

  人々と社会の免疫力

p.210 ・市場原理の席捲する世の中。民営化と規制緩和の成果(皮肉)。

p.211 ・免疫の低下している社会。

p.212 ・軍隊に勧誘する方法は簡単だ。ターゲットを食えなくさせればいい。

p.213 ・引用:「衣食たるという人間としての基本的な体力・免疫力がすべて人に備わった社会は、戦争に
         対する免疫力も強い社会である」。

  反貧困のネットワークを

   ・どうすれば、社会の“溜め”を増やせるのか。それは、(1)人々の支え合いの強化、(2)社会
    連帯の強化、(3)公的セーフティネットの強化を通じて果される。

p.214 ・引用:「自助・共助の過度の強調は、これまで述べてきた「自助努力の過剰」や家族内の軋轢を生
         み、個人消費の低迷、さまざまな悲劇、社会と国家の弱体化を招く。私たちの目指す支え
         合い・社会連帯は、個人・団体・社会の“溜め”を増やし、政財界に言い逃れをさせない
         ための、物言う支え合い、異議申し立てする社会連帯でなければならない」。

  貧困問題をスタートラインに

p.217 ・貧困問題に目を向けよう。

p.219 ・貧困問題のシンボル「ヒンキー」を成仏させよう!

  あとがき

p.224 ・引用:「問われているのは、“国の形”である」。

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 一気に講義メモを作ったので、大分はしょってしまいました。それでも、今日の講義に間に合ってよかっ
たです。現在、2時30分です。だいぶ遅いのですが、この記事を講義ノート化するのにまだ少し時間がかかり
ます。もう少し気張りましょう!

                                                 
 2019年7月24日(水)

 現在、9時です。これから、「(共)課題探究実践セミナー」に向います。少し遅れていますが、相棒が万
事抜かりなくやってくれているでしょう。それが終わると、会議等の準備にかかります。午後にはイベント
が4件あり、気を抜く暇などとうていありません。
 現在、16時15分です。ふたつのイベントが終了しました。残りもふたつ。実は、それら残ったふたつのイ
ベントはほとんど同時進行しますので、小生は両方の掛け持ちをしなければなりません。難儀です。
 現在、20時15分です。すべてのイベントが終了しました。ホッとしました。今日は帰ります。
                                                                                                     
 2019年7月23日(火)

 現在、17時を少し回ったところです。少し休んで、本日の後半戦に突入します。今日も雑務処理の明け暮
れです。
 現在、23時10分です。今日の仕事は、学生のプレ答案・プレ・リポートの吟味が中心でした。先ほど、や
っと終了しました。学生へのサービスとしては少し過剰かと思うのですが、それをしないと「勘違い答案」
や「不備満載リポート」が続出するので、ずいぶん前から試みていることです。しかしながら、相当な時間
を食うので、なかなか大変です。それでも、学生が少しでも成長すれば、報われますよね。
 さて、明日は1限目から授業がありますが、それに加えて各種イベントが4件あります。さらに、明日の
会議の準備ができていません。したがって、明日はウルトラ多忙デーとなること必定です。早く帰って、英
気を養いましょう。

                                                 
 2019年7月22日(月)

 現在、7時50分です。1時間後に、「(共)大学基礎論」が開講されます。小生は新入生アンケートなど
を担当しますが、いよいよ先が見えてきました。2日休んだので、けっこう仕事が溜まっています。2コマ・
デーの本日、どのくらい捗るでしょうか。
 現在、15時30分です。1限目が終わって、今まで雑用(20件超)を片付けていたのですが、全然片付きま
せん。1時間後に「倫理学演習I(III)」を開講しなければならないので、その予習に切り替えます。急遽、
担当者がドタキャンを申し入れてきたからです(泣)。
 現在、22時50分です。そろそろ帰ります。明日はフリー・デーですが、雑用が山ほどあります。

                                                
 2019年7月19日(金)

 現在、9時5分です。大雨の中を出勤したのですが、研究室に着いた途端、雨は熄みました。嫌味な天候で
すね。もっとも、そういうことはしょっちゅうあるので、むしろいい兆候と思いたいです(笑)。ところで、
80分後に、「(共)倫理を考える」を開講する予定ですが、講義ノートが不十分なので、これから作成にか
かります。

 さて、再び『反貧困 ── 「すべり台社会」からの脱出』(湯浅誠 著、岩波新書、2008年)の一部を抜書
してみましょう。


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 第II部 「反貧困」の現場から

   第四章 「すべり台社会」に歯止めを

    2 起点としての<もやい>

  「パンドラの箱」を開ける

p.125 ・<もやい>の誕生は、2001年5月のことである。

p.126 ・引用:「<もやい>の活動は、住所不定状態にある人たちに対するアパート入居時の連帯保証人提供
         と、生活困窮者に対する生活相談を二本柱としている」。
   ・引用:「連帯保証人提供は、六年半で一三〇〇世帯を超えた。毎年二〇〇世帯のペースで増えてい
        る。対象は、野宿者を始めとする広義のホームレス状態にある人たちで、野宿者が七割程
        度、DV(ドメスティック・バイオレンス)被害を受けて居所を逃げて出してきた人たち
        が二割程度、残りの一割を精神障害者や外国人労働者、路上にはいないがアパートもない
        「ネットカフェ難民」などが占めている」。
   ・当初、先行きを心配されたが、金銭的トラブルに至るのは約5%前後で、今でも活動は続けられて
    いる。

      → ホームレスに対する偏見(小生にもある)を反証するデータである。

p.127 ・無知に基づく自己責任論はすでに破綻しており、ホームレスになってしまう社会的・構造的な諸
    要因を探らなければならない。
   ・連帯保証人の見つからない人たちへの、自治体による家賃保証制度が続々生まれている。しかし、
    以下の点で、使い勝手が悪い。

     (1)多くの場合、対象者が高齢者や障害者手帳を有する人たちに限定されている点。
     (2)多くの自治体において、サービス発足時に小さく広報誌に載せる程度で、利用呼びかけを
        ほとんど行っておらず、制度そのものが知られていない。

p.127-128 (3)民間の債務保証会社と利用希望者を橋渡しするだけで、自らが対応するわけではなく、利
        用料も高い。

p.128 ・引用:「その結果、二〇〇六年度の累積利用件数が、東京都と二三区すべての入居支援制度の利用
         者を合せても、大半がボランティアで運営されている一民間団体である<もやい>の実績に
         及ばない、という冗談のような事態が続いている」。

      → 小生が京都市左京区に住んでいた頃、同市の広報をたまたま妻が見つけたお蔭で、新築の
       市営住宅に入居できたことがある。あの公募は掲示板に小さく掲示されていただけなので、
       ほとんど応募者がいなかったのではなかったか。そうでなければ、とても抽選をくぐり抜け
       られたとは思えないのである。自分たちが思わぬ恩恵を受けた事柄なので、当時、複雑な後
       ろめたさを感じた記憶がある。

   ・「フリーライダーを許さない」とは、行政の決まり文句であるが、実際には、「行政の支援を真に
    必要としている人ほど制度から排除される」という転倒した状態が多い。
   ・各自治体が、ほとんど利用されないサービス制度にかかる費用を、大半が無償でその活動を支えて
    いる<もやい>に回してくれれば、今の数倍の困窮者を助けられるはずである。しかし、<もやい>発
    足後6年半経つが、そのような行政からの資金は1円たりとも入っていない。

  人間関係の貧困

p.128-129 ・引用:「しかし私たちは、「行政がやらないから」という消極的・補完的な動機だけで活動し  
           ているわけではない。私たちが連帯保証人提供に踏み込んだのには、もう一つ動機が
           あった。それは、連帯保証人問題はさまざまな活動分野の結び目になる、という認識
           である」。

p.129 ・野宿者の数の増加は、野宿すれすれの貧困者層の数の膨大化を意味している。したがって、野宿者
    に限定されない貧困問題に着手する必要があった。

p.129-130 ・<もやい>と類似の貧困問題に対応する団体(たとえば、DV女性シェルター)とのコラボレー
      ションはなかなか実現できない課題であったが、連帯保証人提供を行う活動をすれば、どちら
      にも共通している問題ので、それら類似団体との接点を見出せるという見通しがあった。

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 中途半端ですが、今日はここで打ち止めです。用事があるので、帰ります。続きは明日以降ということに
なります。

                                                 
 2019年7月18日(木)

 現在、12時10分です。午前中の会合が終了して、雑用を一部片付け、昼食をいただきました。1時間後に、
「倫理学概論I」を開講します。さて、それまで何をしましょうか?
 現在、18時45分です。この後用事があるので、今日は帰ります。一応、最低ノルマはこなしました。明日
も2コマ・デーで、けっこう忙しいと思います。

                                                 
 2019年7月17日(水)

 現在、8時40分です。10分後に、「(共)大学基礎論」が開講されます。今日は月曜日の授業日なので、そ
れを含めて2コマ・デー、その他にもいろいろ忙しそうです。
 現在、11時になろうとしています。1限目は無事終了しました。チョイ早の弁当をいただいてから、雑用
片付けマシーンになります。
 現在、21時5分です。5限の演習が終了し、雑用もあと一つで完了です。授業と演習の2コマは恙なく了
えたのですが、20件を超える雑用で疲れました。もう講義ノートを作成する気力は残っていません。帰りま
す。明日も2コマ・デー。加えて、重要な面談があります。
 さらに雑用を片付けていたら、21時40分になりました。今度は、本当に帰ります。

                                             
 2019年7月16日(火)

 3日も休んだので、調子悪いです。

                                                
 2019年7月12日(金)

 現在、10時20分です。10分後に、「(共)倫理を考える」を開講します。今日も5限目までフルスロット
ルで突っ走るのみです。
 現在、16時少し前です。約30分後に、「現代社会思想論I」を開講します。その後、19時30分から学部後
援会の懇親会に出席する予定ですので、今日の業務は5限目でほぼ終了します。

                                               
 2019年7月11日(木)

 現在、15時25分です。講義が終わり、会合を予定していたのですが、お相手の都合で流れました。このと
ころ、講義や演習や会議の合間には必ずと言っていいほど雑用が挟まれて、まったく時間的余裕のない日々
を過ごしてまいりましたが、にわかに1時間ほどの空白時間が生じました。さて、何をしましょうか。先ほ
どまで、「倫理学概論I」で自由についての話をしていたのですが、まさにぽっかり空いた自由なので、扱
いに困っています(笑)。
 その後、やらなければいけないこと(「(共)課題探究実践セミナー」の実施内容報告書を作成する業務)
に気づいてしまいました。トホホのホですが、やらなければいけないですね(笑)。
 現在、16時25分です。5分後に、「倫理学基礎演習」を開講します。先ほどの業務が案外早く片付いたの
で、プチ・サイクリングに出かけました。改めて、日本の田んぼは、自然と生活文化との見事な融合体であ
る、と思いました。たくさんのトンボと挨拶を交わして来ました。よかったです!
 5限目が無事終了して、ホッとしています。これから夕食をいただいて、今日の後半戦に突入するつもり
です。
 現在、21時25分です。雑用を済ませ、今日のノルマを了えました。明日は2コマ・デー。すべて準備はで
きております。まだまだ夏休みまでは一山も二山もありますが、何とか乗り越えていけそうです。

                                                
 2019年7月10日(水)

 現在、10時50分です。1限目の授業が終わったので、これから会合があります。午後には会議が4件組ま
れています。そこそこ忙しいです。
 現在、12時15分です。午前中のバーはクリヤーしました。午後は、13時から会議4連荘です。
 現在、18時45分です。会議がすべて終了し、雑用も少し片付けました。今夜半にかけて、大雨が降る蓋然
性が高いので、今日はもう帰ります。明日は、2コマ・デー。その他雑用もけっこうあるので、明日も忙し
そうです。

                                                  
 2019年7月9日(火)

 現在、15時ちょうどです。会議が終わったのですが、まだ厄介な仕事が残っていました。この後、それに
取り掛かる予定です。今日も今日とて、雑用ばかり、溜息ばかりが口を吐く……といった感じ(笑)。
 現在、22時15分です。今日の業務は終了しました。明日は1コマ・デー(1限目)ですが、午前中から夕
方にかけて5件の会議・会合があります。けっこう大変ですが、8月は会議がほとんどないので、これが最
後と思って、頑張ります(笑)!

                                                 
 2019年7月8日(月)

 間もなく、「(共)大学基礎論」が開講されます。今日はそれを含めて2コマ・デー、その他にも仕事は
盛り沢山です。
 現在、13時50分です。10件余りの雑用を片付けましたので、そろそろ5限の演習の準備に入ろうかと思っ
ています。もっとも、ほとんど準備はできていますので、念のためです。
 現在、15時50分です。今日も雑用が多く、あれから5件ほど片付けました。ちょっと気分を変えようと思
って、プチ・サイクリングに出かけました。大学の近くの田んぼの上をたくさんのトンボが滑空していまし
た。小生はトンボが大好きなので、かなり癒されました。演習開始まであと40分、最後の点検にかかります。
 現在、23時を回ったところです。今日は雑用日で、30件近くの雑用を片付けました。先ほど、やっと終わ
ったところです。明日は午後に会議が1件組まれておりますが(小生が主催)、それ以外には義務はありま
せんので、少し気楽です。もっとも、つい先ほどから雨足が強くなってきましたので、帰るに帰れません。
雨中を強行突破するかどうかで、思案投げ首です。さて、どうしましょうか?

                                                
 2019年7月7日(日)

 現在、18時30分です。今日も大学に来ています。雑用を済ませ、夕食をいただき、同僚とコーヒーを飲ん
でいました。今日の後半戦は、講義ノート作りに専念したいと思います。

 さて、再び『反貧困 ── 「すべり台社会」からの脱出』(湯浅誠 著、岩波新書、2008年)の一部を抜書
してみましょう。


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 第II部 「反貧困」の現場から

   第四章 「すべり台社会」に歯止めを

    1 「市民活動」「社会領域」に復権を目指す

  ホームレスはホームレスではない?

p.117 ・対策は立てられたが、以下に挙げるような多くの課題を積み残していることにも注目すべきである。
     (1)「ネットカフェ難民(以下、ネカフェ難民)」を単独で括ることの無理。彼/彼女らは、
        同時に、路上や会社寮、サウナなどの居所を転々としていることが多い。

         ⇒ さすがに路上にはいないかもしれないが、居所と住民票所在地が乖離している住所
          不定状態、という広義のホームレス状態にある。家やアパートにもいなければ、路上
          にもいない ── このような中間形態で起居する人たちは膨大にいて、ネカフェ難民
          はそのごく一部にすぎない。
         ⇒ 厚労省は、週の半分以上宿泊している人たちを「常連的宿泊者」と類型化したが、
          あまり意味がない。これらの人々の日常の過ごし方は実に多様で、ある週は仕事に
          たまたまありつけたので、1週間ずっとネカフェで寝ていたという人が、翌週には
          仕事からあぶれて、ずっと路上にいたという事態はいくらでもある。

p.118 ・引用:「「ネットカフェ難民」問題は、アパートでもないが路上でもない、という中間形態(サ
         ウナ、カプセルホテル、派遣会社の寮、帰来先のないことによる社会的入院、ドヤ、飯
         場、宿泊所、居候など)で暮らす人たち全体の氷山の一角、その象徴的存在である。こ
         の問題を突破口に、広義のホームレス状態にある人たちの実態に迫り、対策を拡充して
         いくことが必要だ」。
   ・引用:「しかし、このような見通しを許さないのが「住宅喪失不安定就労者」という、厚生労働省
        によるネーミングである。これは第一に、いわゆる「ネットカフェ難民」は「ホームレス」
        ではない、という含意に基づいている。「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」
        (二〇〇二年八月)によれば、「ホームレスとは、都市公園、河川、道路、駅舎その他の
        施設を故なく起居の場所とし、日常生活を営んでいる者をいう」(二条)。厚生労働省は、
        ネットカフェに対価を支払って滞在している「ネットカフェ難民」は、この「故なく」に
        当たらないなどの理由で、法の定める「ホームレス」ではない、と言っている。また、こ
        の法律を受けて制定された厚生労働省の「ホームレスの自立の支援等に関する基本方針」
        (二〇〇三年七月)には、ホームレスになるおそれのある者(予備軍)への対策の必要性
        が謳われているが、「ネットカフェ難民」にはこれにも当てはまらない、と言う。

       ⇒ ここで大事なのは、現に困っている人々の支援をすることであって、法の定めから漏れ
        落ちる人々を放置することではないだろう。しかし、どこかで線引をしなければならず、
        それに則った上での処置は仕方がない。お役所仕事とはそういうものだからである。だが、
        線引の内側にいる人々はそれによって救われるかもしれないが、ほんのちょっとした違い
        で外側に位置づけられた人々には、何の助けも与えられないことになる。まさに、オール・
        オア・ナッシングである。ホームレスの定義に躍起になるよりも、困っている人とは誰の
        ことかを、真剣に考えてみるべきであろう。

p.119 ・引用:「背景にあるのは、ホームレス問題を主管し、ホームレス問題の拡大を恐れる厚生労働省社
         会・援護局地域福祉課の頑なさだ」。
   ・引用:「結局「ネットカフェ難民」対策は、狭義のホームレス(路上生活者)問題とも広義のホー
        ムレス問題ともリンクすることなく、そのときたまたまネットカフェにいた人たちだけへ
        の施策で終ってしまう可能性がある」。

  生活保護制度の下方修正?

     (2)発表された対策に心配される点も多い。

    ・東京都の立てた貸付(最大110万円)というのにも、ふたつの懸念がある。
      1.「正規雇用先を見つけるなど安定的な生活が見込める人を対象に」というように、対象者
        を絞り込もうとしている点。→ 学歴などの点で、正規雇用に辿り着ける人は少ない。

p.120 ・引用:「本来ならば、その人たちには、少しでも安定的な雇用環境に就けるよう、支援を先行させ
         るしかない。「就けそうだから支援する」という順番を入れ替えて、「支援して(たとえ
         正規雇用でなくても)就けるようにする」しかない」。
  
         ⇒ そのときに利用できる制度は、現在のところ、生活保護制度しかない。しかし、こ
          こに、第二の懸念点がある。

p.121 ・副作用の存在。

      2.こうした施策ができるとき、それは副作用として、人々に生活保護の申請をさせないため
        の防波堤的機能を持ってしまう点。

   ・引用:「もちろん、生活保護に対する「上乗せ」であれば問題ないが、給付(生活保護)に対する
        貸付(ネットカフェ対策)は、生活保護よりも内容が劣り、生活保護の下にネットを張る
        「下方修正」にすぎない」。
   ・引用:「「正規雇用の見込みがある人」(雇用対策)と「生活保護申請を受け付けてもらえる人」
        (福祉対策)との間には、膨大な空白領域ができてしまっている」。

p.121-122 ・引用:「進もうにも雇ってくれるところがない、退くにも福祉事務所窓口で違法に追い返され
           る(「水際作戦」)という中で、稼働年齢(一八-六四歳)にある低所得者層が取り
           残されている」。

p.122 ・引用:「「ネットカフェ難民」とは、路上に暮らすホームレス状態にある人たちと並んで、あらゆ
         るセーフティネットから排除された人々の象徴でもある」。
   ・引用:「私たち(=市民)は公的施策の外部にいて、問題提起をし続け、監視し続ける。私(=著
        者)は、そうした市民社会領域の復権を願う者の一人である」。

  「反貧困」の活動分類

p.123 ・引用:「「反貧困」を掲げ、セーフティネットの修繕を試みる私たちの活動は、便宜的にいくつか
         の領域に分類できる。以下は、私(=著者)自身が関わる個々の活動を領域別・性質別に
         まとめたものだ。言うまでもなく、貧困問題と直接・間接に接点をもつ活動は、同じ社会
         保障に関わるものでも、障害者・高齢者・ひとり親家庭・多重債務者・ワーキングプア・
         ホームレスなどの他分野に亘り、対抗的な提言活動(アドボカシー)から居場所作りに至
         るまで、多様である。ここに挙げたのは、全体から見ればごく一部の、たかだか一人の人
         間が関与できる狭い範囲に限られている。したがって、網羅的な見取り図ではない」。
   ・これをノート化するのは困難なので、表2をできる限り、以下に復元する。

p.124

                   「反貧困」活動の分類
 ────────────────────────────────────────────────
           (1)個別的・批判的・    (2)独自的・      (3)社会的・
              補完的            創出的          提言的
 ────────────────────────────────────────────────
 A 雇用ネット     エム・クルーユニオン      あうん
 ────────────────────────────────────────────────
 B 社会保険ネット                   反貧困たすけあい
                             ネットワーク
 ────────────────────────────────────────────────
             もやい、ホームレス総合                 生活保護問題対策
 C 公的扶助ネット   相談ネットワーク、首都                 全国会議、ホーム
             圏生活保護支援法律家ネ                 レス法的支援者交
             ットワーク                       流会、さいたま生
                                         活支援ネットワー
                                         ク
 ────────────────────────────────────────────────
 D 全体                                    反貧困ネットワー
                                         ク、貧困研究会
 ────────────────────────────────────────────────

p.125 ・それぞれの活動を中心的に担う人々は、活動家・法律家・研究者などさまざまである。
   ・引用:「またそれぞれの活動は同時に、セーフティネットの欠落部分に着目し、そこからこぼれ落
        ちる人たちを食い物にして貧困を固定化することで利潤を得る「貧困ビジネス」と対峙す
        る関係に立っている」。

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 今日は、この辺りで打ち切りましょう。次回は、「2 起点としての<もやい>」から再開します。

 現在、22時40分です。まだ仕事を続けたい気持もありますが、そろそろ店仕舞いにしようと思っています。
今日記述した箇所をノート化したら、それで帰ろうと思っています。明日も1限から授業がありますので、
気を抜くことはできません。後1ヶ月、Go Go Go Goes On!

                                                  
 2019年7月6日(土)

 現在、14時50分です。今日も大学に来ています。講義ノートづくりがメインですが、他にもけっこう仕事
があります。
 現在、18時少し前です。デリケートな仕事を片付けたので、夕食タイムにします。その後は、ノート作り
に専念したいと思います。

 さて、再び『反貧困 ── 「すべり台社会」からの脱出』(湯浅誠 著、岩波新書、2008年)の一部を抜書
してみましょう。


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 第II部 「反貧困」の現場から

   第四章 「すべり台社会」に歯止めを

    1 「市民活動」「社会領域」に復権を目指す

  セーフティネットの「修繕屋」になる

p.107 ・第二章で示した、セーフティネットの機能不全、“溜め”のない人々の存在(すべり台社会)、五
    重の排除などとは真逆ののものを、「反貧困」を掲げるわれわれは目指す。
   ・引用:「つまり、ぼろぼろになってしまったセーフティネットを修繕して、すべり台の途中に歯止
        めを打ち立てること、貧困に陥りそうな人々を排除するのではなく包摂し、“溜め”を増
        やすこと、である」。

p.108 ・政治的解決(第一義的)
     ○ 「働いていれば食べていける」状態を作るために労働市場を規制すること。
     ○ 失業給付の対象や期間を拡大すること。
     ○ 国民健康保険・国民年金制度を立て直すこと。
     ○ 生活保護の運用を改めること。
    ・社会の仕事
     ○ 政治が貧困を拡大・深化させる方向で動いてきたことに対して、選挙やその他の回路を通じて
      政治に働きかけること。

       ⇒ しかし、この「社会」という言葉は、あまり聞かれなくなった。

   ・引用:「大きな組織力を背景に持たない一個人が何かを言ったりやったりしてもどうせ無駄、とい
        う閉塞感が広がっている、と言われることがある」。

       ⇒ それは、政治に対する不信感の増大というよりも、社会に対する信頼の失墜である。

p.109 ・何かを試みて、うまく行かないこともある。しかし、何もしなければ変わらない。これだけは間違
    いない。
   ・引用:「十分な資金力を持たない一市民が政治に働きかけていくためには、社会や世論を媒介させ
        る必要がある。個々の小さな活動も、マスメディアを始めとしたさまざまな媒介項(メデ
        ィア)を通じて伝えられ、多くの人の目に止まって現状や認識が共有され、社会科され、
        「世論」となることで、無視できない「力」となる。
         もちろん、一つ一つの活動や取組みが真に必要で意義を有するものであれば、マスメデ
        ィアに取り上げられず、政界に認知されなくても、他者の共感を呼び、社会的に伝播して
        いくだろう」。

p.110 ・「個々の活動=小さなこと」、「政策=大きなこと」という図式は自明だが、大きな話を引寄せる
     ためには、個々の小さな活動が活かされなければならない。
   ・引用:「「市民(citizen)」という言葉もすっかり人気がなくなった。市民という言葉には、国の
        動向とは別に、社会の一員としての立場から社会的に必要と感じられることを自主的に行  
        う人々、という意味合いが込められていたように思う。それは、「国民」とも「会社員」
        とも「労働組合員」とも、「家族の一員」とも「地域の一員」とも違う、「社会」に対し
        て責任を持とうとする存在のはずだった」。
   ・引用:「「反貧困」を担う活動が、一人でも多くの「市民」によって担われ、「社会」に働きかけ、
        政治を変え、日本社会総体において貧困問題がスタートラインに立つことを、私(=著者)
        は願っている」。

  最初の「ネットカフェ難民」相談

p.111 ・<もやい>は、生活困窮者からの相談を日々受けているが、ネットカフェから最初の相談メールが来
    たのは、2003年11月だった。状況は以下の通りである。
     ○ 38歳の男性。
     ○ 東京郊外の倉庫の仕分け作業(派遣)。
     ○ 時給700円(最低賃金に近い)。
     ○ 残業時間が長い。
     ○ 生活保護基準をギリギリで上回る収入。
     ○ 何とかネットカフェに泊まる費用は捻出できたが、改めてアパートに入居する諸費用は溜まら
      なかった。
     ○ ネットカフェを泊まり歩く生活は限界を迎えていた。
   ・相談を受け、ふたつの選択肢を示した。
     (1)東京都と23区が行っているホームレス対策(自立支援事業)を利用すること。
     (2)生活保護を申請して、生活保護費で居所を確保すること。

      ⇒ どちらの場合にも、仕事を一時的にやめなければならなかった。
        (1)の場合には、最初に入る施設(緊急一時保護センター)では、就労は認められない。
        (2)の場合には、生活保護基準を上回る収入があるため、そもそも申請しても通らない。

p.112 ・相談者の答えは、NOだった。仕事(職場で信頼されている)を失いたくないというのが、最大の
    理由である。
   ・そうなると、残された選択肢は、ネットカフェで暮らしながらアパートに入るための資金を溜める
    しかない。
   ・それは、かなり困難なことである。ネットカフェでの暮らしは、常時旅行をしているような状態だ
    からである。

p.113 ・無理して溜めれば、その反動が来る。

  対策が打たれるまで

   ・相談者は、年配者とは限らない。20代、30代のホームレスもいるからである。

p.114 ・しばらくは、「ネットカフェ難民」の実態は、社会的に認知されない状態が続いた。
   ・引用:「状況が変化したきっかけは、二〇〇六年七月のNHKスペシャル『ワーキングプア』であ  
        る。日本の貧困層を「プア(貧困)」というタイトルの下、正面から取り組んだこの番組
        が注目を集めたことにより、貧困問題に対するマスコミ内部での関心が一気に高まり、<も
        やい>にも取材が殺到するようになる。そして、朝日新聞の山内深紗子記者が「現住所 ネ
        ットカフェ」を書き(二〇〇六年一一月二日付夕刊)、彼/彼女らの存在が初めて社会的
        に知られた」。
   ・さらに、日本テレビで『NNNドキュメント〇七ネットカフェ難民』が放映され、その実態が人々
    に衝撃を与えた。
   ・その後、首都圏青年ユニオンなどで構成される青年雇用大集会実行委員会が、ネットカフェ難民の
    調査を行い、かなりのネットカフェで長期滞在者が存在することが確認された。

p.115 ・その後、厚生労働省が実態調査に乗り出している。

p.116 ・この調査結果を受けて、厚労省は、自治体と連携して対策を策定した。
     (1)ネットカフェの巡回相談
     (2)アパートなどへの入居費用の貸付(無利子)
     (3)公共職業訓練(受講中は受講奨励金の支給)
     (4)就職等一時金の貸付
     (5)正規雇用する企業に奨励金の支給

        ⇒ 「低所得者生活安定化プログラム」は2008年から始められ、年間予算10億円の取組。

   ・問題の認知から政策的対応までのプロセス
    (1)個々の相談・対応 → (2)報道による社会科 → (3)国会質疑 → 
    (4)省庁による調査 → (5)対策

p.116-117 ・引用:「貧困の実態を突きつけられれば、厚生労働大臣としても「好きでやっているんだろう
           から、放っておけばいい」とは言えない。それが、自己責任論の及ばない貧困問題の  
           もつ「力(訴える力、説得する力)」だった」。

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 本日はここまでにしておきましょう。ともあれ、「反貧困」の運動は動き出したのです。次回は、同章の
「ホームレスはホームレスではない?」から再開します。

 現在、23時5分です。今日のノルマはほぼ果たしましたので、後片付けをして帰ります。明日もたぶん大学
に来るでしょう。

                                                 
 2019年7月5日(金)

 現在、10時25分です。5分後に、「(共)倫理を考える」を開講します。今日も雑用が多そうですが、昨
日の比ではありません。今日一日乗り越えれば、晴れて休日なので、その点でも気が楽です。
 現在、23時ちょうどです。今週のノルマを果たしました。なかなか大変な週でしたが、何とか乗り切りま
した。明日は、出勤しようかどうか迷っています。少し残務があるからです。今日は、もう帰ります。

                                               
 2019年7月4日(木)

 現在、10時15分です。3件ほど雑用を片付けたのですが、気が乗って来ません。早くペースをつかんで、
今日の最大ノルマ(文書作成)をこなしたいものです。もっとも、文書を作成するための基本資料がまだ届
いていないので、少し気になっています。
 現在、11時15分です。今まで、「武藤ゼミとはどんなゼミ?」を改訂していました。とっくに今年度を迎
えたのに、ほとんど昨年度版のままだったからです。改訂してみると、今年度は小生の教員としての最終年
度なので、「実に多くのコマを担当するな」、と思いました。念のために申し添えますと、これは自慢交じ
りの「愚痴」です(笑)!
 現在、20時50分です。遅めの夕食をとってきました。これから終盤戦です。書類作りの仕事に着手するつ
もりです。

                                                
 2019年7月3日(水)

 1限目を終えて、研究室に戻ってきました。現在、10時30分です。本日は、午後に大学のイベントである
「進学担当者説明会(13:30-17:00)」があり、小生にも高校の先生らに高知大学・人文社会科学部・人文
科学コースの概要を個別に説明する役割が振られています(15:40-17:00)。したがって、それまでにでき
ることを済ませなければなりません。というのも、今週中に提出しなければならない書類があり、その作成
にかなりの時間を割かなければならないからです。つまり、少しでも今日中に着手しておいた方が、後々苦
しまずに済むからでもあります。
 現在、11時55分です。少し早い昼食をいただいて来ましたので、今から中盤戦に突入します。何に着手し
ようかと考えたのですが、1限目の授業の報告書の作成から始めることに決めました。
 現在、18時25分です。「説明会」を無事済ませて、夕食もしたためました。いよいよ本日の後半戦です。

 さて、再び『反貧困 ── 「すべり台社会」からの脱出』(湯浅誠 著、岩波新書、2008年)の一部を抜書
してみましょう。他にも書類作りの仕事があるのですが、こちらを優先させました。


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   第三章 貧困は自己責任なのか

    3 見えない“溜め”を見る

  見えない貧困

p.84 ・引用:「問題や実態がつかみにくいという「見えにくさ」こそが、貧困の最大の特徴だからだ」。

p.85 ・貧困問題は、問題が望ましいかたち(見えるかたち)で取り上げられない問題である。
   ・不平等社会の不思議な眼鏡。富裕層には貧困層が見えない。その逆はあるのに。

     cf.「同病相哀れむ」は、もちろん経済にも応用が効く。

p.86 ・ビル清掃人の「制服効果」は「透明人間になる」ことである。
   ・官庁街における乳母車を押して歩く女性は、数に入らない。
   ・引用:「単に見えないだけではない。貧困は積極的に隠されてもいる」。
   ・国際イベントが行われる地域でのホームレスの排除。
   ・支払うべき費用を支払わない人は責められるが、背後にある貧困問題は隠される。

p.87 ・貧困問題解決の第一歩は、貧困の実態の可視化にある。

  「今のままでいいんスよ」

   ・貧困の可視化とは、見えにくい様相を見ようと努力することに他ならない。

p.88 ・自分自身の“溜め”の大きさを考慮に入れないと、相手の小ささに対して抑圧となったり、暴力と
    なったりする。自分ができるからと言って、相手もできるとは限らないからである。人間が生きて
    いる条件はそれぞれ違うことを忘れてはならない。

     cf.首相の「大阪城におけるエレベーターはミスだ」という発言。

   ・ネットカフェ暮らし7年間の男性のメッセージである「自分は今のままでいいんスよ」。

p.89 ・典型的な「自分自身からの排除」の例。

p.90 ・「自己責任論」は、こぞって、「現状に甘んじている」、「向上心がない」、「覇気がない」、
    「根性がない」などと言うだろうが、そう言われる彼の境遇(母親に捨てられ、生活保護など知
    らず、きわめて安い賃金で働き、電車の中で仮眠を取る生活をしている)を彼の身になって真剣
    に考えてみただろうか。

  見えない“溜め”を見る

   ・引用:「自己責任は、過去を問うばかりの後ろ向きの理屈である。その人の現在・未来に関わり、
        将来の展望を開くものではない」。
p.90-91 ・結局、この人は現在の生活(ネットカフェ暮らし)を否定し、生活保護を申請し、アパートへの
     入居を果した。

p.91 ・「頑張るためには、“溜め”(よい条件)が要る」という極めて単純な事実。“溜め”が増えなけ
     れば、簡単に頑張ることはできない。

p.91-92 ・引用:「犯罪や児童虐待、またしばしば「借りるのが悪い」と言われる多重債務問題も基本的に
         は同じだ」。

p.92 ・借金は、金銭的な“溜め”のなさに起因していることが多い。けっして、「遊び」の金が欲しくて
    借金したわけではない。

   ・引用:「貧困状態は、さまざまな望ましくない結果をもたらす。多くの人たちとまったく同じよう
        に、本人たちもまた、できることならそんな選択肢は避けたいと思っている。しかし、そ
        れを可能にする条件(“溜め”)がないために(貯金がない、銀行もローンを組んでくれ
        ない、借りられる家族・友人がいない)、不利と分かっていても他方を選ばざるを得ない。
        そこに、選択肢を奪われた“溜め”のない状態が示されている」。

  “溜め”を見ようとしない人たち

p.92-93 ・引用:「特に、種々の政策立案を行う議員や行政、それに広い意味での援助職に属する人たち
         (学校教員、ケースワーカー、ソーシャル・ワーカー、ケアマネージャーなど)には、
         “溜め”を見る努力が求められる」。

p.93 ・現実的諸条件を無視した偽の平等論が罷り通る世の中では、今現在働ける状態にない人たちをます
    ます精神的に追い詰め、働ける状態から遠ざけることになる。
   ・政府の提唱した「再チャレンジ」政策も、基本的には同じ発想である。

p.94 ・引用:「たとえ企業に対する奨励金をいくら用意しようと、実際にそれを利用する人たちの諸条件
        (“溜め”)を整備しなければ、利用する人は出てこない」。
   ・結局、「自分でやれ」ということ。

p.95 ・引用:「“溜め”のない人たちをダシに、政府や企業が私腹を肥やしているのだとしたら、国家ぐ
        るみで貧困者を食い物にする「貧困ビジネス」に手を染めていると言われても仕方がない」。

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 読むたびに溜息を吐くしかありません。「貧困ビジネス」が成立する社会がよい社会であるはずがないの
ですが、それが大手を振っている現実をどう変えていくのか、きわめて難しい問題でしょう。久し振りにこ
のノートをつけましたが、あまりにも深刻なので、意気阻喪してしまいました。今日はこれで打ち切りまし
ょう。次回は、「第3章 貧困は自己責任なのか」の「4 貧困問題をスタートラインに」から、再開しま
す。

 少し休んでから、気を取り直して再開しましょう。ノート作りがあまりにも遅れていることに気づいたか
らです。現在、20時50分、もう少し頑張りましょう。


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   第三章 貧困は自己責任なのか

    4 貧困問題をスタートラインに

  日本に絶対的貧困はあるか

p.96 ・竹中総務大臣の発言である「格差はあるが、社会的な問題とすべき貧困はない」は、まさに「不思
    議な眼鏡」(p.85)をかけているから言える発言ではないか。

p.97 ・竹中大臣や安倍首相の発言の根拠(海外の民間団体が行った調査)はあまり強いものではない。

  貧困を認めたがらない政府

p.98 ・アメリカ合衆国……人口の12.6%(3,695万人)、ドイツ……人口の13%(1,030万人)、
    スイス……人口の9%(38万人)が、「貧困の危機」にある。

p.99 ・イギリスの捕捉率は90%。韓国の国民生活保障法(日本の生活保護に当る)から漏れている「非受
    給貧困層」を190万人と推計している。
   ・それに対して、日本では、貧困指標が(貧困ライン)が存在しない。つまり、収入がいくら以下の
    水準だと「貧困」と看做すという指標がないのである。
   ・生活保護の支給額が最低生活保障とすると、日本における「絶対的貧困」とは、生活保護基準を下
    回った状態で生活することを指すことになる。ところが、日本では捕捉率を調査していないので、
    どれだけの人が「絶対的貧困」の状態にあるかが分からない。

p.100 ・詭弁に近い答弁で逃げる政府の対応。

p.101 ・2007年になって、厚生労働省は、一般世帯の消費実態と生活保護世帯の生活保護基準を比較する詳
    細な分析を公表する。それによると、所得の低い6-8%の人たちは、生活保護世帯よりも貧しい暮
    らしをしていたことが分かった。すなわち、「ワーキング・プア」の存在である。
   ・皮肉なことに、このデータを元にして、生活保護基準の切下げに活用された。

  貧困問題をスタートラインに

p.102 ・貧困問題に政府が向き合いたくない背景には、実態を知ってしまえば、「貧困問題を解消する政策
    を立てなければならない」という世界の常識がある。

p.103 ・「自助努力が足りない」という指摘は、政府自身にも当てはまる。だから、貧困問題に蓋をしたい
     のである。

p.104 ・しかしながら、今日、「貧困」はタブー視されなくなりつつある。
   ・先進諸国は、この問題に真摯に立ち向かっているのだから、日本もそれに追随しなければならない。

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 今度こそ、今日は終わりにします。次回は、「第II部 「反貧困」の現場から」の、「第四章 「すべり
台社会」に歯止めを」に言及します。

 現在、23時ちょうどです。何とか今日のノルマを果たしました。明日は午後からですので、比較的楽です。
もっとも、文書づくりの仕事が大変そうですので、少し気が重いです。

                                                 
 2019年7月2日(火)

 午前中は爆睡したり、映画(DVD)を観たり、洗濯したりで潰しました。午後から出勤したのですが、山盛
りの業務でいささか目が回りそうでした。現在、16時を少し回ったところです。13件ほどの雑務を片付けた
ので、少しホッとしております。
 現在、21時45分です。今日は雑用に明け、雑用に暮れた日でした。後半は、12件(合計25件)の雑用に追わ
れました。しかも、最近は頭の痛いことばかりで、何もかも運気が下がっています。じっと我慢するしかない
ですね。明日は1限がありますので、そろそろ退散します。

                                                
 2019年7月1日(月)

 月が替わりました。今月も多忙は約束されたようなものですが、あと40日くらい経てば、晴れて休みが取
れます。したがって、もう少しの辛抱です。
 現在、5時25分です。ある業務を昨夜中に片付けなければならなかったのですが、ついに徹夜という事態に
なりました。不十分ではありますが、何とか始末をつけました。まだ他にやるべきことがあるのですが、少
し眠っておいた方がよいような気もしますので、このまま仕事を続けるか否かで迷っています。さて、どう
しましょうか。
 現在、16時25分です。5分後に、「倫理学演習I(III)」を開講します。それが終われば義務から解放さ
れますので、もう少し頑張りましょう!
 現在、21時25分です。今日のノルマは果たしました。けっこう疲れているので、帰ります。明日はフリー
ですが、仕事はけっこうあります。

                                                 
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