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驢鳴犬吠1909
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驢鳴犬吠1905
 月が替わりましたので、「日日是労働スペシャル」の続篇をお届けします。「日日是労働スペシャル
XCIII(東日本大震災をめぐって)」が正式名称ですが、通称を用いることにしましたので、「驢鳴犬吠
1905」となります。そういうわけで通称を用いますが、内容に変わりはありません。主として、
今回の大災害(原発の過酷事故を含む)に関係する記事を掲げますが、特定の個人や団体を誹謗中傷す
る目的は一切ありません。どうぞ、ご理解ください。人によっては、多少ともショッキングな記事があ
るかもしれませんので、その点もご了承ください。なお、読み進めるほど記事が古くなります。日誌風
に記述しますが、後日訂正を載せるかもしれません。あらかじめ、ご了解をいただきたいと存じます。
 また、ご質問、ご意見等のおありの方は、muto@kochi-u.ac.jp 宛にメールをいただければ幸甚です。

                                               
 2019年5月31日(金)

 現在、10時20分です。10分後に、「(共)倫理を考える」を開講します。今日は2コマ・デーですが、月
末の金曜日ということもあって、どちらかと言うと爽やかな気分で仕事ができそうです。
 現在、15時を少し回ったところです。1時間半後に、「現代社会思想論I」を開講します。今日のテーマ
は「葬送」です。さて、どんな展開になるでしょうか。なお、1限目の講義ノートに不備を見つけたので、
5限目を開始するまでにそれを修復しようと考えています。
 現在、22時15分です。今週も何とかゴールに辿り着けました。5月も終わり、明日から6月です。なお一層
気合を入れなければなりませんね。今日はノルマを了えたので、帰ります。

                                                 
 2019年5月30日(木)

 現在、13時ちょうどです。10分後に「倫理学概論I」を開講します。その後はフリーなので、講義ノート
を作ろうと思っています。
 現在、19時30分です。夕食をいただき、本日の後半戦に入っています。明日の準備等の業務に取り組んで
います。
 現在、22時25分です。今日の業務は終了しました。明日は2コマ・デー、午前中に1コマ、午後に1コマ。
ほぼ準備はできていますが、まだレジュメの届いていない班があるので、油断はできません。そろそろ、帰
ります。
                                                                                                    
 2019年5月29日(水)

 現在、8時ちょうどです。50分後に「(共)課題探究実践セミナー」を開講しますが、まだレジュメが揃っ
ておりません。今日は発表日(プレゼンテーション)なのですが、のっけから前途多難です。
 現在、12時25分です。昼食を済ませ、午後の部に突入しております。レジュメが届かなかった原因が分か
りました。メールの不具合(未到着)でした。関係した学生に、今後は、確かにレジュメが届いたかどうか
を確認してほしいと注文をつけました。なお、授業の方は恙無く終了しました。
 現在、22時50分です。懸案事項はありますが、今日のノルマは片付けました。明日は1コマ・デー。比較
的楽な日なので、講義ノート作りに励みたいと考えています。
                                                                                                      
 2019年5月28日(火)

 現在、16時20分です。雑務も少し片付き、これから後半戦は講義ノート作りやその他の雑務に勤しもうと
思います。
 現在、21時30分です。本日のノルマはほぼ終了しました。もっとも、明日の「(共)課題探究実践セミナ
ー」のレジュメを今日の夕方までに提出するように指示しているのですが、まだ提出していない班がありま
す。昨日も演習で担当者が無断欠席していますが、いったい今の学生は、「責任」という概念を何と捉えて
いるのでしょうか。大学ではともかく、社会では絶対に通用しない行動原理で動いているように見えます。
少し喝を入れる必要がありますね、まったく!

                                               
 2019年5月27日(月)

 現在、8時30分です。20分後に「(共)大学基礎論」を開講します。今日は担当を外れます。よって、
オブザーバーとして授業に臨みたいと思います。
 現在、13時15分です。1限目が終わり、昼食をいただき、どうしても今日中に済ませておきたい案件も
無事片付けましたので、少しホッとしております。午後は、雑務数件、演習1コマ、打ち合わせ1件です。
 現在、22時50分です。やっと、雑務から解放されました。思いもよらぬ突発案件を含めて、雑用の嵐で
した。もっとも、明日はオール・フリー・デーなので、開放感があります。そろそろ帰ります。

                                              
 2019年5月26日(日)

 昨日は肉体疲労が甚だしかったので、お休みにしました。明日までにどうしても片付けておかなければな
らない案件が3件あるので、出勤しています。早く片付けたいのですが、どうなりますか。
 現在、22時を少し回ったところです。3件の業務のうち、まだ1件しか片付けていません。何がなんでも
今日中にあと2件の案件を片付けます。自分に、大ファイト!
 どうすれば完了になるのか判然としない仕事にはつらいものがあります。依頼された業務2件を一応片付
けましたが、これでいいのかどうかが分かりません。明日には判明するでしょうから、そのような不安は明
日に回しましょう。現在、22時35分です。明日は2コマ・デー。1限目から授業があるので、そろそろ帰り
ます。

                                                 
 2019年5月24日(金)

 現在、9時50分です。今日は2コマ・デーですが、今さっきそれら講義の準備が完了しました。これから、
昨日の積み残し案件に取り掛かります。どこまで処理できるでしょうか。10時30分に「(共)倫理を考える」
を開講しますので、あまり時間がありません。
 現在、14時50分です。午前中の講義が終了し、昼食もいただきました。積み残し案件も片付けました。さ
て、何に着手しましょうか。1時間40分後に「現代社会思想論I」を開講しますので、あまりまとまった時
間は取れませんが……。
 何件か別の案件を済ませたところ、さらに別のより大事な案件の締切が本日と27日(月)ということが判
明しました。頭を抱えているわけにはいかないので、今日中に何とかします。
                                                                                                   
 2019年5月23日(木)

 現在、11時5分です。13時10分に「倫理学概論I」を開講しますが、それまでにいくつか雑務を片付けたい
と思っています。しかしながら、昼食をいただく方を優先させようかどうかで悩んでいます(笑)。
 結局、食事を優先させました。情けないです(泣)。
 現在、12時45分です。厄介な業務を1件片付けてホッとしております。もう直ぐ講義なので、コーヒーで
もしばこうかと思います。
 現在、22時20分です。もうひとつだけ仕事(明日の講義の準備)をして、帰るつもりです。
 現在、23時10分です。もう2件、なるべく早く処理すべき案件があるのですが、さすがに疲れたので帰り
ます。明日は2コマ・デー、週末なので何とか乗り切れそうです。

           
 2019年5月22日(水)

 現在、8時ちょうどです.50分後に、「(共)課題探究実践セミナー」を開講します。今日の授業はこれだ
けですが、午後に1件会議が組まれています。小生が主催なのと、まだ準備が十分ではないのとで、少しプレ
ッシャーを感じています。
 1限目を了えて、昼食も摂りました。現在、11時50分です。13時30分から会議ですから、それまでに準備を
完了させなければなりません。けっこう焦っています。
 現在、22時40分です。そろそろ店仕舞いにします。明日は1コマ・デーで比較的楽ですが、他にやることが
たくさんあるので、油断はできません。

                                                  
 2019年5月21日(火)

 現在、14時30分です。今日は「雑務一掃日」と銘打ち、もろもろの案件を片付けたいのですが、自分だけ  
で処理できるわけではないので難儀しています。プロ野球に中継ぎ投手のご褒美として、「ホールド」とい
う記録がありますが、小生のような中間管理職も、1件案件を恙なく片付けた場合「ホールド」という記録
をつけてほしいものです(笑)。

 さて、再び『反貧困 ── 「すべり台社会」からの脱出』(湯浅誠 著、岩波新書、2008年)の一部を抜書
してみましょう。


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   第三章 貧困は自己責任なのか

    2 自己責任論批判

  奥谷禮子発言

p.69 ・引用:「死まで追い込まれることを、自己責任だと言い続ける人もいる」。

         → 過労死を含めての自己管理。ボクシングの選手と同じ。

p.70 ・個人的に弱い人が増えてきている。休んではいけないと自己規制を働かせてしまう。人にすべて任
    せて、その結果すべてを人のせいにする(奥谷)。
   ・「格差論議」に関しては、下流社会だの何だのは言葉遊びであって、社会が主体性のない人を甘や
    かしている(奥谷)。

p.71 ・その奥谷氏は、当時、労働政策審議会の労働条件分科会委員(使用者側委員)で、「残業代ゼロ法
    案 *」と批判された、ホワイトカラー・エグゼンプション導入の是非を議論していた。

     * その骨子を「ベリーベスト法律事務所」のネット情報から引用させていただく。その際、
      「ですます」調を「である」調に替えた他、一部改変した。ご寛恕を乞う。

    1.そもそも「残業代ゼロ法案」とは?

   メディアなどでは「残業代ゼロ法案」と呼ばれているが、そもそも正式名称は、「日本型新裁量労働
  制」と言う。この法案は、簡単に言えば、年収1,075万円以上の高度な専門業務に就いている人につい
  て、残業代の支払い対象から除外しようとするものである。その目的は「労働時間ではなく成果で評価
  する」ことにあるとされている。

    2.残業代ゼロ法案が通った場合に残業代がもらえなくなるのはどのような場合?

   現時点では、残業代ゼロ法案は通っていないが、もしこの法案が通ってしまった場合に残業代がもら
  えなくなるのは、以下の2つの要件を満たした場合である。

     (1)特定高度専門業務に従事していること

       まず、対象業務が限定されている。具体的には、以下の5業務である。

        金融ディーラー
        アナリスト
        金融商品開発
        コンサルタント
        研究開発

     (2)平均賃金額の3倍を相当程度上回る水準の賃金額であること

        具体的には、年収が1,075万円以上であることが必要である。

    3.残業代ゼロ法案は何が問題?

   この残業代ゼロ法案、場合によっては、過労死法案と呼ばれることもありますが、一体何が問題なの
  だろうか。主要なものとしては以下の2点が懸念されている。

     (1)長時間労働が増加

   1 労働時間規制の撤廃
     現在の法律では、1日8時間、1週間で40時間を超える労働は原則禁止されている。しかし、残
    業代ゼロ法案が通った場合には、前述の2要件を満たした方についてこの労働時間規制が撤廃され、
    究極的には24時間連続勤務も可能になる。

   2 休憩時間が無くなる
     現在の法律では、使用者は、6時間を超える労働に対しては45分、8時間を超える労働に対して
    は1時間の休憩を労働者に対して与える必要がある。しかし、残業代ゼロ法案が通った場合には、
    休憩時間を対象の労働者に与える必要がなくなり、エンドレスに働かせることが可能になる。

   3 休日が無くなる
     現在の法律では、使用者は、週1回の休日または4週間4日以上の休日を労働者に対して与える
    必要がある。しかし、残業代法案が通った場合には、休日を労働者に与える必要がなくなり、対象
    の労働者を連日働かせることも可能になる。

     (2)残業代が支払われない

   現在の法律では、時間外労働、休日・深夜労働に対しては、割増賃金が支払われることになっている。
  しかし、残業代法案が通った場合には、これらを使用者は支払う必要がなくなる。つまり、対象の労働
  者は、残業代が一切もらえなくなるのである。

    4.残業代ゼロ法案は現在どのような状況? いつ成立予定?

   2015年の4月3日に残業代ゼロ法案が閣議決定され、2015年の通常国会での法案成立を目指した政府で
  すが、見送られた。しかし、政府としては、来年の通常国会で成立させようとしており、今後の国会の
  動向に注目が集まっている。

   → 文面を読むと、少し古い情報のようである。いろいろネットサーフィンを試みたが、どうもよく
    分からない。2019年5月現在、どうやら「高度プロフェッショナル制度」として動いているらしい。
    曖昧な記述で申し訳ない。

  自己責任論の前提

p.71-2 ・引用:「奥谷氏の発言は「労働者に死ねというのか」「実態が分かっていない」と多くの批判を
         浴び、ネットの掲示板は「炎上」した」。

p.72 ・世の中には自己責任論は蔓延しているにも拘らず、自己責任論に共通する典型的な奥谷発言が、な
    ぜこれほどの異議申し立てを受けたのか。
   ・奥谷発言は以下のように展開していた。

    (1)社員には(休むという)選択肢があった。
    (2)社員は、あえてそれを選択しなかった(休まなかった)。
    (3)本人が弱く、(ボクサーのような)自己管理ができていないからだ。
    (4)それは本人の責任である。
    (5)社会や企業・上司(もちろん経営者を含む)の責任を問うのは御門違いであり、社会が甘や
      かしているだけだ。

      → この理屈には、あらゆる自己責任論に共通する要素が揃っている。

p.72-3
       例1:フリーターの自己責任論

    (1)フリーターには、ちゃんとした正社員になるという選択肢があった。
    (2)フリーターは、あえてそれを選択しなかった。
    (3)本人が弱くてだらしなくて、きちんとした将来設計(自己管理)ができていないからだ。
    (4)それは本人の責任である。
    (5)給料が安いとか雇用が不安定だとか不満を言うのは御門違いであり、社会が甘やかしている
      からそうなる。

p.73 
       例2:ネットカフェ難民の自己責任論

    (1)ネットカフェで暮らすようになる前に、他にアパートを維持する選択肢があったはずだ
      (もっと安定した職に就く、親に頼るなど)。
    (2)「ネットカフェ難民」は、あえてそれを選択しなかった。
    (3)本人が弱くていい加減で、安易に「泊まれるから」と流れていった(自己管理ができてい
      ない)からだ。
    (4)それは本人の責任である。
    (5)お金が溜まらない、生活が大変だと不満を言うのは御門違いであり、社会が甘やかしてい
      るからだ。

   ・引用:「犯罪、児童虐待、自殺、そして生活保護受給者すべてに対して、これと同じ理屈で自己
        責任論を展開することが可能だし、実際に展開されている」。

   ・引用:「ではなぜ、奥谷発言だけが非難されたのか、理由は、労働者が「休む」という選択肢を
        取るのは簡単ではないのに、誰でもいつでも休めたかのように言い繕い、過労死という
        死の責任を被用者に押し付け、使用者の自己責任を棚上げにしていることに気づいたか
        らだろう。そして「簡単には休めない」ことを多くの被用者は、自らの経験として知っ
        ていたからだ」。

p.73-4 ・引用:「つまり、すべての自己責任論の前提である(1)と(2)、「他の選択肢があって、
         それを選べたはずなのにあえて選ばなかった」という部分が、この場合には成り立た
         ない、基本的な前提を欠いている、と多くの人たちが知っていたからこそ、にもかか
         わらず自己責任(論)を展開した奥谷氏に対して「ひどい」という感情が湧き上がっ
         てきたのだ」。

p.74 ・引用:「実は、貧困状態にまで追い込まれた人に自己責任論を展開するのは、奥谷氏が過労死し
        た人に自己責任を押し付けたのと同じである。なぜなら貧困とは、選択肢が奪われてい
        き、自由な選択ができなくなる状態だからだ」。

  セン * の貧困論

     * アマルティア・セン(ウィキペディアより)

      〔英語表記〕Amartya Sen(1933年11月3日-)は、インドの経済学者、哲学者。政治学、倫理
     学、社会学にも影響を与えている。アジア初のノーベル経済学賞受賞者。1994年アメリカ経済学
     会会長。
      ベンガルで生まれ、9歳の時に、200万人を超える餓死者を出した1943年のベンガル大飢饉で
     センの通う小学校に飢餓で狂った人が入り込み衝撃を受ける。またこの頃、ヒンズー教徒とイス
     ラム教徒の激しい抗争で多数の死者も出た。これらの記憶や、インドはなぜ貧しいのかという疑
     問から経済学者となる決心をしたと言われる。無神論者。

      〔主な著作〕

     Poverty and Famines: An Essay on Entitlement and Deprivation, (Clarendon Press, 1982).
      黒崎卓・山崎幸治訳『貧困と飢饉』(岩波書店, 2000年/岩波現代文庫, 2016年)
     Choice, Welfare, and Measurement, (MIT Press, 1982).
      大庭健・川本隆史訳『合理的な愚か者??経済学=倫理学的探究』(勁草書房, 1989年)
     Beyond the Crisis: Development Strategies in Asia, (Institute of Southeast Asian Studies,
     1999).
      大石りら訳『貧困の克服』(集英社[集英社新書], 2002年)

   ・センの貧困論は、選択できる自由の問題と深く関わっている。
   ・引用:「センは「貧困はたんに所得の低さというよりも、基本的な潜在能力が奪われた状態とみら
        れなければならない」と主張する」。

p.75

      → 潜在能力(capability)とは、「十分に栄養をとる」、「衣料や住居が満たされている」
       という生活状態(これをセンは「機能」と言う)に達するための個人的・社会的自由を指し
       ている。

   ・「潜在能力の欠如」をどうすれば補えるかが問題。

p.76 ・ニューヨーク市のハーレム地区の住人は、40歳以上まで生きられる可能性は、バングラディッシュ
    の男性よりも低い。保険サービスに関する諸問題、行き届かない医療、都市犯罪の蔓延などが、彼
    らの基本的な潜在能力に悪影響を与えているからであって、けっして所得が低いからではない。

p.76-7 ・引用:「たとえ、より所得の少ない人に比べれば、いくらか多い所得を得ていたとしても、その
         所得によって望ましい状態を得られる方途(選択の自由)を持っていなければ、その人
         の潜在能力は奪われた状態にある」。

p.77 ・引用:「「潜在能力の欠如」(自由に選択できないという不自由)は、個人的な要因であると同時
        に、社会的・環境的な要因でもある」。
   ・引用:「「開発/発達(development)」は、単に所得を上げるだけでなく、望ましいさまざまな
        生活状態(機能)に近づくための自由度(潜在能力)を上げていくことだ」。

  “溜め”とは何か

p.78 ・センの「潜在能力」に当る言葉としての“溜め”。
   ・大きな溜池は、多少雨が少なくても人々を慌てさせない。外界からの衝撃を吸収してくれるクッシ
    ョン(緩衝材)の役割を果たすと同時に、エネルギーを汲みだす源泉ともなる。
   ・“溜め”の例としてまず挙げられのは、「お金」である。失業しても、すぐに困ることはない。

p.79 ・その他、頼れる家族・親族・友人などは、人間関係における“溜め”である。
   ・自分を大切にできることは、精神的な“溜め”である。

p.80 ・引用:「逆に言えば、貧困とは、このようなもろもろの“溜め”が総合的に失われ、奪われている
        状態である」。

p.80-1 ・引用:「三層(雇用・社会保険・公的扶助)のセーフティネットに支えられて生活が安定してい
         るとき、あるいは自らの生活は不安定でも家族のセーフティネットに支えられていると
         き、その人たちには“溜め”がある」。

p.81 ・「寮と賄い付き」が就職活動の条件では、一生うだつが上がらない例。

p.82 

  貧困は自己責任ではない

   ・引用:「貧困状態にある人たちに自己責任を押し付けるのは、溜池のない地域で日照りが続く中、
        立派に作物を育ててみせろと要求するようなものだろう」。

p.83 ・引用:「健全な社会とは、自己責任論の適用領域について、線引できる社会のはずである」。
   ・自己責任論の濫用を防ぐためには、その前提を欠いているという指摘だけでは足りない。その事実
    を大勢の人々が知らなければならない。

p.84 ・引用:「そのため(自己責任論の濫用を防ぐため)には、貧困の背景・実態を多くの人たちに知ら
        せる必要がある。公的セーフティネットの機能不全ぶり、五重の排除という背景、“溜め”
        がないという状態、それらが広く伝わって初めて、貧困には自己責任だけでは片づけられ
        ない多様な要因のあることが社会的に共有される」。

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 今日はここまでにしておきましょう。次回は、同章の「3 見えない“溜め”を見る」に言及したいと思
います。

 さて、現在、23時10分です。明日は1コマ+会議1件の日です。1限目に授業があるので、帰って英気を
養わなければなりません。

                                                 
 2019年5月20日(月)

 現在、8時35分です。15分後に「(共)大学基礎論」を複数教員体制で開講します。小生は「DL(ディス
カッション・リーダー」という役割を担います。初めての経験なので、けっこう緊張しています。
 現在、10時35分です。DLの役割を何とかこなしましたので、少しほっとしております。もっとも、自分
自身の採点では「不可」に近い「可」がいいところでした。
 現在、16時を少し回ったところです。30分後に「倫理学演習I(III)」を開講します。今日のテーマは、
「退屈と興奮(Boredom and Excitement)」ですが、せいぜい退屈な演習にならないようにこころがけたい
と思います。
 現在、20時を少し回ったところです。雨脚が衰えず、帰るに帰れない状態です。もう少し様子を見ます。

 さて、再び『反貧困 ── 「すべり台社会」からの脱出』(湯浅誠 著、岩波新書、2008年)の一部を抜書
してみましょう。


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   第三章 貧困は自己責任なのか

    1 五重の排除

  五重の排除とは

p.59 ・引用:「政治家でも官僚でも評論家でもなく、落下する人たちと日々接している私たち(=著者た
        ち)は、その人たちの視線で物事を捉え直す必要があるし、そこからしか見えてこないも
        のがある」。

         → 「穴を落ちる」=「セーフティネットからの排除」。採用、仕事、保護からの排除。

p.60-61 ・五重の排除とは?
     (1)教育課程からの排除。背後に親世代の貧困がある。
     (2)企業福祉からの排除。正社員が享受する福利厚生(廉価な社員寮・住宅手当・住宅ローン
                  等々)、雇用保険・社会保険、労働組合・組合共済などから締め出
                  される。
     (3)家族福祉からの排除。親、もしくは、子どもに頼れない状態。
     (4)公的福祉からの排除。生活保護を必要とする人々を追い返す技法ばかりが洗練されている。
     (5)自分自身からの排除。自分が生きていく意味を見出せない状況。

p.61 ・「あなたのせい」から「自分のせい」を引き出してしまう構造。自分を大切に思えなくなる。
   ・「死ねないから生きているにすぎない」という言葉は、あまりに悲しい。
   ・引用:「期待や願望、それに向けた努力を挫かれ、どこにも誰にも受け入れられない経験をくりか
        えしていれば、自分の腑甲斐なさと社会への憤怒が自らのうちに沈殿し、やがては暴発す
        る」。

p.62 ・引用:「生きることと希望・願望は本来両立すべきなのに、両者が対立し、希望・願望を破棄する
        ことでようやく生きることが可能となるような状態。これを私は「自分自身からの排除」
        と名づけた」。
   ・引用:「セーフティネットの欠如を俯瞰する視点から、排除され落下していく当事者の視点へと切
        り替えるとき、もっとも見えてくる違いが、この「自分自身からの排除」という問題であ
        る」。

         → 貧困問題を理解する上で、一番厄介で、重要な点である。

  自分自身からの排除と自殺

p.63 ・「生活困窮者は、はよ死ねってことか」……餓死した人の日記より(福岡県北九州市小倉北区)。
   ・「貧乏人は死ぬしかねえべ」……秋田県仙北市角館(かくのだて)町の仕立屋の発言。

p.64 ・深刻な不況下。2005年の年収は20万円。妻は認知症で入院中。住居を所有していれば、生活保護は
    受けられない。しかし、仕立屋をやめるわけにはいかない。したがって、生活保護は受けられない。
    だとすれば、死ぬしか道はない。
   ・働いても食べていけない。あるいは、働けない。しかし、第二・第三のネット(社会保険・公的扶
    助)から排除される。これは「死ね」というメッセージを社会から受け取っているに等しい。

p.65 ・自殺者のうち約三割は、生活苦を主な理由としている。
   ・「どんな理由があろうと、自殺はよくない」、「生きていればそのうちいいことあるさ」は、困窮
    していない人の戯言。死ぬしかない人には無責任な気休めの言葉に過ぎない。

  「福祉が人を殺すとき」

   ・2006年には、生活保護を廃止された68歳の男性が、打ち切った北九州小倉北区福祉事務所で割腹自
    殺を試みた。
   ・同年、秋田市で、生活保護申請を二度続けて却下された37歳の男性が、市役所前で練炭自殺した。
   ・同年、函館市で、49歳の男性が首吊り自殺をした。

p.66 ・2007年、福岡県八女市で、生活保護を受けられずに、68歳の男性が焼身自殺。
   ・同年、またもや北九州市小倉北区で、61歳の男性が首吊り自殺。「働かんものは死ね」と言われた。

p.67 ・深刻な状況の母子がやっと生活保護申請が可能になる事例。「私がいなくなれば、この子だけなら
    保護してもらえる」という自殺の決意が背後にある。
   ・引用:「大量の自殺の背後には、一部ではあれ確実に、「自分自身からの排除」がある。そして、
        それは、四つの排除を受けた結果として生まれている」。
   ・自殺は貧困問題と結びついていることが多い。「貧困ラインの上まで家族の収入を増やすこと」が
    もっともリーゾナブルな処方箋である。

p.68 ・2006年、8年連続の自殺者3万人という異常事態を受けて、政府は「自殺対策基本法」を施行した。
    しかし、この「基本法」には、1万人に達すると言われる「経済・生活」を理由とする自殺者への
    対策が明記されていない。本当に必要な措置は、有志の人々の手弁当でのフォローで賄われている
    現実。

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 小生も、「自殺なんてとんでもない」と考える人間ですが、恵まれているからそう言える台詞であって、
経済的に困窮すれば、いつなんどき自殺の誘惑に駆られないとも限らないと思っています。これまでの人生
の中でも、生活に困っている人を何人か見てきましたが、彼/女に共通して見られる傾向は、「生気がない」
ということです。「ぜにのないやつぁ俺んとこにへこい。俺もないけど心配すんな」とは、植木等が歌った
「だまって俺について来い」(作詞:青島幸男/作曲:萩原哲晶、唄:植木等、1964年)の歌詞の一部です
が、あのような明るい「貧乏自慢」は、今の世の中では顰蹙の対象になるかもしれないと思います。また、
励ますつもりで、「どうせ困っているなら、いっそ明るく振舞った方がいいのに」という台詞を発したとす
れば、かえって憎しみを買うのではないでしょうか。どんな人にだって、憲法第25条の「すべて国民は、健
康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障
及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」の条文は適用されるべきです。もし、それが、国や
行政機関によって軽視されるとすれば、これはやはり問題であると思わざるを得ません。小生は、倫理の根
幹には「抜苦与楽」があると考えていますので、本当に困窮している人を目の前にして「自分で何とかしろ」
とは、かなり残酷な「ご託宣」ではないかと思います。
 さて、次回は、同章の「2 自己責任論批判」に言及したいと思います。

 現在、22時45分です。今日も最低限ですが何とかノルマを果たしました。雨足も弱まったので、帰ります。
明日は幸いなことにオールタイム・フリーです。少し疲れを癒そうと思います。

                                                 
 2019年5月19日(日)

 明日の準備をしなけれならないので職場に来ています。最低2件の案件を片付けなければなりませんが、  
1件は今終らせました。もう1件あります。明日は2コマ・デー、早朝から義務がありますので、気合を入
れ直す必要がありますね。
 現在、19時25分です。もう少し大学にいるつもりだったのですが、雨脚が強くなりそうなので帰ります。
明日は1限から授業がありますので、帰って休養に努めます。

                                              
 2019年5月18日(土)

 現在、17時35分です。やるべきことが山積しているので、休日出勤です。一部終らせましたが、まだまだ  
大量にノルマが残っています。
 現在、20時25分です。3件ほど、いずれやらなければならない案件があるのですが、今日はかなり疲れて
いるので帰ります。明日も出勤するつもりですので、明日以降に回したいと思います。

                                                  
 2019年5月17日(金)

 現在、10時25分です。朝一の会合が終わり、5分後に「(共)倫理を考える」を開講します。今日は、2  
コマ・デーですが、その他にも案件は多数あり、忙しくなりそうです。
 現在、16時20分です。10分後に「現代社会思想論I」を開講します。今週のノルマも、もう少しで終了で
す。
 現在、22時50分です。まだ仕上げていない案件があるのですが、疲れたので帰ります。明日も休日出勤す
る蓋然性が高いです。

                                                
 2019年5月16日(木)

 現在、13時です。10分後に「倫理学概論I」を開講します。今日の義務はこれだけですので、その後の
時間は溜まっている業務を片付ける時間にしたいと思っています。
 現在、22時20分です。明日は2コマ・デーですが、その準備はほとんど終わりました。しかしながら、
他の案件は山積みのままです。明日は1限に会合がありますのでもう帰りますが、少し後ろ髪が引かれる
思いに駆られます。しかし、明日頑張ればいいでしょう。自分に、大ファイト!

                                                 
 2019年5月15日(水)

 現在、12時50分です。午前中の講義が終わり、昼食を済ませましたので、これから午後の部に移ります。
16時から会議ですが、それまではフリーなので、片付けるべき案件に着手するつもりです。
 本日は雑用が多く、いささかうんざりしましたが、必要最低限の業務は了えました。明日は1コマ・デー
で比較的楽ですが、やるべきことはけっこう溜まっております。自分に、ファイト!

                                               
 2019年5月14日(火)

 現在、19時10分です。少し前ですが、久しぶりに大きな円弧の虹を見ました。人文社会科学部棟の5階の  
踊り場は天体ショーの穴場で、小生はしばしばその美しいショーに遭遇しますが、これほど大きな虹との遭
遇は、高知に来て28年目で初めての経験でした。カメラが好きな人ならば、写真に収めたと思いますが、小
生はその代わりに脳裏に納めました。
 現在、22時15分です。あまり仕事が捗らなかったのですが、今日は店仕舞いにします。明日は、講義が1
コマ、会議が1件あります。

                                                 
 2019年5月13日(月)

 現在、9時10分です。1限目は「代打要員」として控えていたのですが、その必要がなくなったので、研究
室に戻っています。さて、何から着手しましょうか。
 現在、12時50分です。10分後に会議が1件あります。5限目に「倫理学演習I(III)」もあるので、気が
抜けません。
 現在、22時20分です。今日もダラダラと過ごしてしまい、思ったより仕事は捗りませんでした。明日こそは
実を入れて懸案事項を方付けようと思います。今日は、もう帰ります。

                                                
 2019年5月12日(日)

 今日は休日ですが、出勤しています。ひとつ業務を終えたのですが、まだ3、4件の業務が残っています。
夕食をいただいてから、それらの業務に勤しみたいと考えています。

                                                
 2019年5月10日(金)

 現在、10時15分です。15分後に、「(共)倫理を考える」を開講します。今日は、5限目にも講義がある
のですが、その他、今週中に片付けておきたい案件がいくつかあって、忙しくなりそうです。夕方からは用
事があるので、夜の時間は使えないところも勘定に入れておく必要があります。
 現在、18時15分です。残念ながら、本日は業務を終了させます。明日は無理ですが、明後日は仕事をしに
大学に顔を出す所存です。

                                               
 2019年5月9日(木)〔月曜日の授業日〕

 現在、14時35分です。約2時間後に、「倫理学演習I(III)」を開講します。予習が十分ではないので、
少し焦っています。
 ところで、話は変わりますが、小生の住んでいる部屋にはクーラー(エアコンではない)があって、およ
そ28年前に購入したものです。リモコンやその他の装置はすべて故障していて、風向きを調整する羽も動き
ません。しかしながら、冷却機能はわずかながら残っていて、毎年1-3回ぐらいは使用しています。つま
りこのクーラー氏は相当高齢で、人間で言えば90代見当でしょうか。小生も現役の教員ですが、大分あちこ
ち傷んできて、目のかすみ、首痛、膝痛、肩痛はもとより、最近ではバネ指がひどくて、仕事に支障をきた
すほどではないのですが、痛みをこらえながら仕事をしています。件のクーラー氏ほどではないのですが、
情けないですね。しかしながら、嘆いてばかりではいられません。せいぜい老骨に鞭を打ってやるべきこと
をやります。村上春樹の『ノルウェイの森』の登場人物である永沢に、「自分がやりたいことをやるのでは
なく、やるべきことをやるのが紳士だ」という台詞がありますが、あまり共感できないと同時に、どこかに
頷いている自分を感じます。小生は「紳士(gentleman)」ではありませんが、「やるべきことをやる」と
いうことには賛同します。
 現在、22時40分です。「やるべきことをやる」などと偉そうなことを書きましたが、実際には怠けてばか
りいるので、少し反省しています。明日は2コマ・デー。最低限のノルマくらいは果たしたいと思います。

                                                 
 2019年5月8日(水)

 現在、8時40分を過ぎたところです。約5分後に、「(共)課題探究実践セミナー」を開講します。大型連
休明けなので、いつもにもまして締まっていこうと思います。
 現在、12時50分です。午前中の講義も終了し、昼食をいただきました。午後からは5件連続して会議があり、
夕方からは新人の歓迎会です。
 現在、23時25分です。結局、会議は6件になり、他の仕事はあまり捗りませんでした。歓迎会から帰任して、
今日の最低ノルマを終えました。つまり、予定した仕事をクリヤーしたわけではありません。明日は、月曜日
の授業日、それなりに忙しいです。

                                                
 2019年5月7日(火)

 月が替わりました。連休も終り、仕事モードに切り替えなければなりません。今日は義務がないので気楽
ですが、明日は1限目から1コマあり、午後は会議のラッシュです。さらに、夕方から歓迎会と忙しい一日
になりそうです。

                                                 
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