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岩佐 光広
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2018 国際社会実習(2学期)

授業全体の概要


【全体のテーマ】 中芸地域の日本遺産のサブストーリーを発掘しよう!

「一人の人間の生活と、一つの社会の歴史とは、両方をともに理解することなしには、そのどちらの一つをも理解することができない。」
C. W. ミルズ『社会学的想像力』(鈴木広訳、紀伊國屋書店、1995年)、51頁。

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高知県安芸郡の中芸5町村(奈半利町、田野町、安田町、北川村、馬路村)は、2016年から日本遺産 に申請のための協議会を発足し、2017年4月、「森林鉄道から日本一のゆずロードへ:ゆずが香り彩る南国土佐・中芸地域の景観と食文化」と題したストーリーが日本遺産に認定されました。本実習では、この日本遺産に認定されたストーリーを出発点とし、そこには十分に描かれていない地域住民の個別具体的なストーリー(サブストーリー)のインタビューを実施します。それを通じて、以下の3点について学ぶことを目指します。

 (1)文化人類学・社会学・民俗学等の中心的な調査方法の一つである「聞き取り調査」の方法論について学ぶ。
 (2)地域住民の「生きられた経験の語り」を通じて、中芸地域の暮らしとその歴史を学ぶ。
 (3)日本遺産認定に伴う地域活性化の取組みについて学ぶ。

(注1)日本遺産という制度については以下を参照。

(注2)中芸地域の日本遺産認定ストーリーの詳細は以下を参照。


【今回のテーマ】

 今回の実習は、1学期に行った実習から継続して、北川村中部に位置する平鍋および小島において実施する予定である。1学期に実施したインタビューでは、中山間地に位置するこの地域らしく、イノシシやシカの狩猟や河川での漁撈、山菜などの採集など、多様な生業活動についての経験が活き活きと語られた。また、この地域は、昭和40年末から50年代にかけて、水田稲作からゆず栽培への転換を経験した地でもあり、インタビューを通じて、主要産業の転換に伴う社会の変容についても知ることができた。これらの知見を踏まえ今回の実習では、中山間地域で営まれている暮らしとその変容に焦点を当ててインタビューを実施したい。またこの地域はゆず生産が盛んな地であり、10月から11月にかけてはゆず収穫の時期でもある。今回の実習では、インタビュー調査に加え、ゆず収穫体験も含む現地での活動を盛り込むことを予定している。


【実施概要】

・担当教員: 岩佐光広(人文社会科学部)、赤池慎吾(地域連携推進センター)
・開催科目名: 国際社会実習(スタディ・ツアー)(1回生)、国際社会実習(国内調査実習)(2回生以上)
・該当プログラム: 総合文化プログラム/アジア・オセアニア地域プログラム
・対象学年: 人文社会科学部1-4回生を中心に広く募集
・実施期間: 2018年度2学期
・実施地域: 高知県安芸郡北川村

(注)高知大学人文社会科学部国際社会コースの「国際社会実習」という授業については、以下を参照ください。


【実習の進め方】

STEP1:事前学習会
まず、中芸地域の日本遺産認定ストーリーを受講者に読んでもらい、それぞれが興味を持った内容やキーワードをピックアップしてもらい、それを踏まえて、インタビューを実施するグループ(2-3名)をつくります。
次に、インタビュー調査の基礎を学びます。ここでは特に、文化人類学におけるフィールドワークと、そこで行うインタビュー調査のやり方を学びます。
その内容を踏まえ、グループごとに、インタビューにおいて聞く内容の整理や、インタビューを行うための方針を確認していきます。

STEP2:現地実習の実施
北川村の平鍋・小島を中心に、地域住民にインタビューを行います。
インタビューの対象者は、こちらで依頼をします。
インタビューは2名一組で行い(参加人数によって変更あり)、許可を取って録音します。
インタビューを実施した後には、全員で振り返りを行います。

STEP3:事後学習と成果公開
インタビュー内容のテープ起こしを行います。
その内容を整理し、レポートにまとめます。そのレポートは、来年度刊行される『2018年度 国際社会実習報告書』に掲載します。

なお、インタビューデータ等の資料は、大きく以下の3つの形に成果としてまとめていく予定。
 ・聞き取り内容のポイントを簡潔にまとめ、中芸地域日本遺産HP(開設予定)のコンテンツとして使用。
 ・聞き取り内容をまとめ、冊子としてまとめる(参考:赤嶺淳編『クジラを食べたいたころ:聞き書き 高度経済成長期の食と暮らし』(新泉社、2011年))
 ・聞き取り内容の全体を、高知大学人文社会科学部門研究プロジェクト「高知に関する人文学・社会科学研究の拠点づくり」のHPにアーカイブス化する。
また、2018年3月に中芸地域にて成果報告会を開催する予定です。


昨年度の実施した国際社会実習の風景について、以下で報告されています。
参考にしてください。



説明会および参加申込の方法


【説明会】

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「国際社会実習(スタディツアー、国内調査実習)(2学期開講)」の説明会を、以下の日程で開催します。
フィールドワークや社会調査に興味のある方、地域活性化に興味のある方、ぜひご参加ください。

 第1回
 日時:2018年10月03日(水)12:10-13:00
 場所:国際社会演習室7

 第2回
 日時:2018年10月05日(金)12:10-13:00
 場所:国際社会演習室7


【参加申込みの方法】

参加希望の学生は、以下の要領で申し込みをしてください。

 方法:岩佐光広(miwasa●kochi-u.ac.jp)と赤池慎吾(akaike●kochi-u.ac.jp)あてにメールにて申し込んでください(●を@に変更してください)。
 締切:2018年10月12日(金)12:00まで



事前学習会


【開催日程】

現地での実習に先立って、事前学習会を開催します。
参加希望者が確定し次第、日程調整を行います。

 日程:2018年6月
 場所:未定


【事前作業】

作業1:誓約書と承諾書の提出

実習参加のための「承諾書」と「誓約書」を作成し、事前学習の際に提出してください。
(間に合わない場合は、出来るだけ早く提出してください。)
いずれも「28年度以前入学」と「28年度以降入学」があるので、自分が該当するものをダウンロードし、印刷をして作成してください。
なお、「承諾書」については、自分が参加する実習の日程に応じて、マーカーがひかれているところを修正し、マーカーを消してください。




作業2:資料の講読

インタビュー調査に関する以下の資料を、各自読んでおいてください。
「ディスカバー・ニッケイ「オーラル・ヒストリーのインタビュー方法」を、事前学習会に参加する前に目を通しておいてください。
特に、ページ下部にある「自分でできるインタビュー方法(2005年アート・ハンセン教授)」も読んでおくこと。


もう少し詳しいことを学びたい人は、以下の資料を読むことを勧めます。



現地での実習


【開催日程】

現地での実習を、以下の日程で実施します。

 【第1回】2018年6月30日(土)-7月1日(日)(終了)
 【第2回】2018年7月8日(土)-7月9日(日)

いずれの回も、JR御免駅に9時集合、そこから車で北川村に移動します。


第2回の実習は、豪雨のため中止としました。
その代わりとして、以下の通り第2回の実習を行います。

 【第2回】2018年7月21日(土)(日帰り)

赤池先生から集合場所と時間について連絡がありますので、各自その指示に従うように。


実習後の作業


実習終了後、以下の作業を行ってください。
それなりに手間がかかると思うので、計画的に作業を進めてください。

【文字起こし】
インタビューの録音データをもとに、文字起こしを行い、Wordファイルにまとめてください。
やり方としては、基本的には「逐語」で行ってください。
ただ、間投詞(あー、えーと、あのー等)は省略しても良い。

【レポートの作成】
国際社会実習を履修した学生は、国際社会コースが刊行している『国際社会実習報告書』に報告することが義務づけられています。
A4で3枚程度の文量で、実習で感じ考えたことについてまとめてください。
それらを取りまとめて、来年度に刊行予定の『報告書』に掲載します。
なお、書式等については、以下の「レポート執筆要項ver.5(岩佐光広担当授業用)」を参照してください。



以上の作業を終えたら、以下の通り提出してください。
これらの作業を行い、提出したところで、実習を一段落とします。

 〆切:2018年8月24日(金)12:00(時間厳守)
 方法:メールに添付して、赤池・岩佐両名に送信


なお、これらの作業とは別に、現地での報告会での報告や、中芸日本遺産HPの原稿作成などをお願いすることがあります。
これらについては、可能な範囲で協力していただけると幸いです。

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