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 以下に、「日日是労働」のダイジェスト版・第144弾を掲げます。直ぐ下の記事がこの「日日是労働セレク
ト144」の中では最も新しい日付のものです。つまり、読み進めるほど、古い記事になります。ただし、いち
いち明示しませんが、後日に行った加筆訂正を含んだ日があります。日誌ですから、少なくとも後日に加筆
することはご法度であるはずですが、「某月某日」ということもあり、記事内容の充実を優先させました。
ご了承ください。また、頑張って「辛口」の批評を展開しようと務めておりますので、本文に何かと読者の
お気に召さない表現等が散見されるやもしれませんが、特定の個人、団体等を誹謗中傷する目的は一切あり
ませんので、どうぞご理解ください。なお、ご感想は、muto@kochi-u.ac.jp までお寄せ下さい。


 某月某日

 DVDで邦画を4本観たので、報告しよう。いずれも最近の映画で、傾向もそれぞれ異なるので、久しぶり
に映画を堪能することになった。
 1本目は、『殿、利息でござる!』(監督:中村義洋、「殿、利息でござる!」製作委員会〔松竹=東日
本放送=木下グループ=電通=テレビ朝日=朝日新聞社=朝日放送=メーテレ=九州朝日放送=北海道テレ
ビ=河北新報社=ザフール=広島ホームテレビ=静岡朝日テレビ〕、2016年)である。最近流行の時代劇版
喜劇で、『超高速! 参勤交代』(監督:本木克英、「超高速! 参勤交代」製作委員会〔松竹=テレビ東京=
博報堂=ケイファクトリー=松竹ブロードキャスティング=講談社=キングレコード=福島民報社〕、2014
年)やその続篇のような味わいがあった。もっとも、実話に基づいているようなので、荒唐無稽の物語とい
うわけでもない。
 物語を確認しておこう。<ウィキペディア>に詳しい記述があるので、それを引用させていただく。執筆者
に感謝したい。なお、一部改変したが、ご寛恕願いたい。

   〔解説〕

  『殿、利息でござる!』は、2016年5月14日に公開された日本映画。原作は18世紀に仙台藩の吉岡宿
 で宿場町の窮状を救った町人達の記録『国恩記』(栄洲瑞芝著)を元にした歴史小説『穀田屋十三郎』
 (磯田道史著)である。松竹・東日本放送共同製作。東日本放送開局40周年記念作品。主演は阿部サ
 ダヲ。キャッチコピーは「ゼニと頭は、使いよう」である。

   〔あらすじ〕

  1766年(明和3年)の仙台藩領内の宿場町・吉岡宿。仙台藩の宿場町には宿場町間の物資の輸送を
 行う「伝馬役」が課せられており、通常は藩より宿場町に助成金が支給されているのだが、吉岡宿は
 藩の直轄領ではないため助成金が支給されていなかった。このため、伝馬役にかかる費用は全て吉岡
 宿の住人が負担して町は困窮し、破産者夜逃げ者が相次ぐ有様であった。このような町の有様を案じ
 ていた造り酒屋の当主・穀田屋十三郎(阿部サダヲ)は、町の窮状を訴えるため、代官・八島伝之助
 (斎藤歩)に訴状を渡そうとするが、京から帰ってきたばかりの茶師・菅原屋篤平治(瑛太)に命が
 危険であると止められる。ある日の晩、未亡人とき(竹内結子)が営む煮売り屋「しま屋」で篤平治
 と偶然一緒になった十三郎は、吉岡宿を救う手立てが何かないか相談する。篤平治が出した策は、吉
 岡宿の有志で銭を出し合い藩に貸して利息を取り、それを伝馬役に使うという奇策であった。百姓が
 お上にお金を貸すなど、案を出した当の篤平治ですら夢物語と言うほど現実味がない策のように思わ
 れたが、十三郎は策の実現のため、同志集めと銭集めに動き出す。
  十三郎と篤平治は吉岡宿の実力者である遠藤幾右衛門〔=肝煎〕(寺脇康文)と千坂仲内〔=大肝
 煎〕(千葉雄大)を説得して同志に引き入れ、秘密裏に銭集めを進めていくが、十三郎たちの行動は
 次第に吉岡宿の人々の関心を集めるようになり、周囲に諭されて銭を出す者や名誉欲に駆られて銭を
 出す者も現れ出した。また、私財を売り払ってまで銭集めに奔走する十三郎に対し、息子の音右衛門
 (重岡大毅)が反発するなど問題が山積していた。そんな中、十三郎の弟で実家の造り酒屋浅野屋を
 継いでいた甚内(妻夫木聡)が協力を申し出て、目標額の千両に相当する5千貫文を集めた。出資す
 る商人が尊敬を集める一方で、出資しない商人が蔑まれるなど宿場内に出始めた不和を心配した千坂
 は銭を出した商人たちに徹底的に慎みを求め、子々孫々にいたるまで出資を自慢せず、上座に座るこ
 ともなく慎ましい生活を送ることなどを誓わせる。
  しかし、十三郎たちの申し出は、仙台藩の出入司である萱場杢(松田龍平)に却下されてしまう。
 人々は策を諦めかけるが、守銭奴と悪評が立っていた先代・浅野屋甚内(山崎勉)が、伝馬役の免除
 のために銭を貯めていたことが分かり、吉岡宿のために動いてくれていた先代甚内に感銘を受けた吉
 岡宿の人々や、相役代官の橋本権右衛門(堀部圭亮)、ならびに、郡奉行・今泉七三郎(磯田道史)
 の活動により、萱場は申し出を受け入れる。しかし、「藩は銭(貫文)は取り扱わないので、金(両)
 で納めるように」と言われる。藩は財政難で銭を乱発していたため交換比率が下がっておりさらに銭
 が必要となった。吉岡宿の人々が各々銭を工面するが銭が足りず、最終的に甚内が酒屋である浅野屋
 を潰すほど出資したり、音右衛門が仙台に奉公に出て10年分の給料を前借りするなどして千両を揃え
 た。十三郎たちは萱場から報奨金を受け、浅野屋のために銭を渡そうとするが甚内はその銭さえも宿
 場の人々に分け与えようとして固辞。そこへ藩主・伊達陸奥守重村(羽生結弦)が現れ、3つの酒名
 を与えて浅野屋を潰さぬよう命じた。

 他に、草笛光子(きよ=穀田屋十三郎と浅野屋甚内の母)、岩田華怜(加代=穀田屋十三郎の娘)、きた
ろう(穀田屋十兵衛=味噌屋。穀田屋十三郎の叔父)、山本舞香(なつ=菅原屋篤平治の妻。京の都の生ま
れ)、橋本一郎(早坂屋新四郎=雑穀屋)、中本賢(穀田屋善八=小物問屋)、西村雅彦(遠藤寿内=両替
屋)、上田耕一(栄洲瑞芝=龍泉院の住職。ことの顛末を後世に伝えるため、『国恩記』を記す)、芦川誠
(大工の忠兵衛)、中村ゆうじ(三浦屋惣右衛門)、小松利昌(伝五郎=伝馬人足)、尾上寛之(平八=同)、
沖田裕樹(利兵衛=同)、宮本大誠(幸右衛門=同)、平野貴大(卯兵衛=同)、並樹史朗(柴田=奉行)、
樋浦勉(松前=同)、出合正幸(鈴木只衛門=同)、若林輝(桃吉=肝煎の息子)、中込佐知子(同じく妻)、
児玉頼信(大町=奉行)、加藤満(渡辺屋)、島津健太郎(浅間屋)、本間秋彦(桜井屋)、岩本淳:浅野
屋の番頭)、石島琉壱(十三郎の幼少期)、田野井健(甚内の幼少期)、田村優祈(新四郎の息子)、原田
香織(甚内の妻)、濱田岳(ナレーション)などが出演している。
 以下にお金の話を少しだけ記しておこう。

 日本酒一合=四文(寛永通宝4枚)=240円
 寛永通宝は、1枚60円ほど
 一千両=三億円
 銭五百貫文=三千万円

 吉岡宿は仙台藩に一千両を貸し、六十年間で六千両の利息を受け取っている。年一割だから、勘定は合う。
それにしても、賢いアイディアであった。
 2本目は、『ビリギャル』(監督:土井裕泰、映画「ビリギャル」製作委員会〔TBS=KADOKAWA=東宝=
CBCテレビ=電通=WOWOW=MBS=KDDI=RKB=朝日新聞社=FLa Mme=HBC〕、2015年)である。
 これも実話に基づいている物語であるが、時代は現代、主人公は女子高生とその先生である。小生も予備
校や塾の講師を務めたことがあるが、生徒とこんなに近しい関係になったことはない。
 物語を確認しておこう。例によって、<Movie Walker>のお世話になる。執筆者に感謝したい。なお、一部
改変したが、ご寛恕を乞いたい。

   〔解説〕

  学年ビリのギャルがたった1年で偏差値を40も上げて慶應義塾大学に現役合格した実話をつづり、
 ベストセラーとなった書籍を『ストロボ・エッジ』の有村架純主演で映画化した青春ストーリー。素
 行不良で何度も停学を経験したヒロインが塾の講師と運命的な出会いを果たし、仲間に支えられなが
 ら、慶應義塾大学合格という大きな目標に挑む姿が描かれる。

   〔あらすじ〕

  名古屋にある明蘭女子高に通う工藤さやか(有村架純)は、勉強は一切せず友達と朝まで遊びなが
 ら過ごす毎日。このままでは大学への内部進学すら危ういと心配した母・ああちゃん〔工藤あかり〕
 (吉田羊)は、さやかに塾へ通うことを提案する。金髪パーマ、厚化粧、耳にはピアス、極端に短い
 ミニスカートにへそ出しルックというギャル全開の姿で入塾面接に現れたさやかに一瞬面食らう教師
 の坪田義孝(伊藤淳史)。しかし、見た目は派手でも素直な性格だとすぐに気付いた坪田はさやかと
 打ち解け、慶應義塾大学への受験合格を約束するのだった。ところが当のさやかの成績は偏差値30の
 学年ビリ。学力テストをしても聖徳太子を“せいとくたこ”と読み、高校2年生にして小学4年生の
 学力しかない。そんな彼女の教室大爆笑の珍解答の連続にも「君の発想は天才級だね」と坪田は褒め
 るのだった。どうやって生きてきたのか理解できないほど知識の欠如を抱えるさやかであったが、坪
 田だけはこの愛すべきアホぶりの中に凄い可能性が秘められていると踏んだのだ。当初はノリで慶應
 義塾大学合格という目標を掲げたさやかは、当然、絶望的な高い壁に何度もぶち当たる。だがやがて
 自分のために必死になる坪田の姿を見てガッカリさせないために、そして愛情を注ぎ応援してくれる
 母のために、さやかファンの不良少年・森玲司(野村周平)の励まし、ギャル仲間の友情にも支えら
 れ、さやかは本気で勉強に取り組むようになっていく……。

 他に、田中哲司(工藤徹=さやかたちの父)、大内田悠平(工藤龍太=さやかの弟)、奥田こころ(工藤
まゆみ=同じく妹)、松井愛莉(本田美果=さやかの友人)、蔵下穂波(香川真紀=同)、阿部菜渚美(岡
崎結衣=同)、あがた森魚(峯岸誠=青峰塾塾長)、安田顕(西村隆=さやかの担任の英語教師)、山田望
叶(さやかの幼少期)、矢島健一(校長)、中村靖日(小学校の担任教師)、峯村リエ(玲司の母)、金子
海音(宮下久美= 塾の生徒)などが出演している。
 さやかの傑作回答の一部を以下に載せておこう。

 英単語 strong  → 話が長い
 邪馬台国の女王 → デヴィ夫人
  
 さらに、さやかの同級生たちは、「be動詞」を「(血液型の)B同士」と勘違いして、「お互いわがまま
だから相性悪いよ」と応えていた。これも傑作!
 3本目は、『ふきげんな過去』(監督:前田司郎、「ふきげんな過去」製作委員会〔キングレコード=東
京テアトル〕、2016年)である。一種の「不条理劇」で、テイストとしては、『乱暴と待機』(監督:冨永
昌敬、「乱暴と待機」製作委員会〔メディアファクトリー=キングレコード=ショウゲート=ソニー・ミュ
ージックコミュニケーションズ〕、2010年)に少し似ているか。けっこう好みの物語だった。
 これも、物語を確認しておく。以下、上と同様。

   〔解説〕

  劇団「五反田団」を主宰し、『ジ・エクストリーム、スキヤキ』で映画監督にも挑戦した前田司郎
 の長編監督第2作となる人間ドラマ。死んだはずの伯母の出現によって変わっていく18歳の少女のひ
 と夏の物語がつづられる。ヒロインの果子を二階堂ふみ、謎多き伯母の未来子を小泉今日子が演じ、
 初共演を果たす。

   〔あらすじ〕

  大都会と下町が隣接する北品川。いかにも不機嫌そうな果子(二階堂ふみ)が運河を睨んでいる。
 毎日が死ぬほど退屈でつまらない女子高生の果子。だがそこから抜けだして他に行くこともできず無
 為に日々を過ごしていた。そんな夏の日の午後、果子たち家族の前に18年前に死んだはずの伯母・未
 来子(小泉今日子)が「あたし生きてたの」と突然戻って来る。古びた食堂、エジプト風豆料理屋の
 『蓮月庵』を営む果子の祖母サチ(梅沢昌代)と母サトエ(兵藤公美)、そしてなにもしない父タイ
 チ(板尾創路)は、未来子との奇跡の再会に慌てふためき涙する。そんな家族の様子を、果子は小学
 生のいとこのカナ(山田望叶)とともに冷めた目で見つめるのだった。未来子は果子の母の姉だが、
 果子が赤ん坊の頃に爆破事件を起こし前科持ちとなり、死んだはずだった。爆弾作りに生きがいを感
 じ生業にする未来子にとって、死んだままでいることが都合良かったのだという。戸籍もなく何かに
 追われているらしい未来子は「しばらく匿ってよ」と告げ、家族は果子の部屋に未来子を居候させよ
 うとする。果子は納得いかず、しかも父と未来子が何やら怪しい関係に見え、母も未来子に対して気
 まずそうであった。突然現れた未来子がもたらした家族の不協和音と、全体的に図々しい未来子に苛
 立ちを隠せない果子だったが、「みんな寂しいんじゃない? 一人で居ても家族と居ても」という未
 来子の言葉に果子は救われる。実は果子は、家族に対し微妙な違和感があり、さらに同級生とのささ
 やかなトラブルを抱えていたのだった。鬱屈とした夏を過ごしていた果子は、商店街の喫茶店に通っ
 てはその店に出入りする黒い帽子を被った謎の男・康則(高良健吾)を観察することで退屈をしのい
 でいた。彼だけは、ここではない世界へ連れて行ってくれるのではないかと空想しながら……。そん
 な中、「叔母さん、なんで死んだの?」と問いかける果子に未来子は「あんたと同じでつまらなかっ
 たの」と応える。見えるものばかり見ても仕方がない、という未来子に眩い生き生きとした世界を見
 てしまう果子。そして未来子は自分が果子の本当の母親だというのだが……。

 他に、山田裕貴(ヒサシ=バンドマン)、黒川芽以(レイ=カナの母親)、AHMAD ALI(野村さん)、相
楽樹(果子の同級生)、墨井鯨子(喫茶店の店員)などが出演している。
 4本目は、『俳優 亀岡拓次』(監督:横浜聡子、『俳優 亀岡拓次』製作委員会〔日活=アミューズ=
GYAO=ローソンHMVエンタテイメント=クリエイティブオフィスキュー=北海道テレビ放送〕、2016年)で
ある。安田顕の魅力が全開の映画で、4本の内でこれが一番面白かった。ただし、もう少し無駄なシーンを
カットした方が疲れなくて済むと思った。最近の映画は2時間が当たり前となっており、2本立て90分の時
代が懐かしい。
 これも、物語を確認しておく。以下、上と同様。

   〔解説〕

  演劇ユニット「TEAM NACS」の一員で『新宿スワン』他に出演する安田顕を主演にした、『ウルト
 ラミラクルラブストーリー』の横浜聡子監督6年ぶりの長編。地味な生活を続ける脇役俳優が恋をし
 たことから、彼の人生が動き始める。パフォーマンスグループ「鉄割アルバトロスケット」を主宰す
 る戌井昭人の同名小説を原作にしている。主人公が恋する居酒屋の若女将を『グッモーエビアン!』
 の麻生久美子が、大女優を『魂萌え!』の三田佳子が演じる。また山崎努、新井浩文、染谷将太、映
 画監督の大森立嗣が主人公を起用する監督たちとして出演している。劇場公開に先駆け、第28回東京
 国際映画祭アジアの未来部門で2015年10月25日、30日に上映された。

   〔あらすじ〕

  俳優の亀岡拓次(安田顕)は37歳の独身。次から次へと現場を渡り歩いては小さな役をこつこつと
 演じていき、スタッフからの信頼は厚い。彼に回ってくるのは主役ではなく脇役ばかりではあるもの
 の、極力不平不満を口に出さず、撮影現場と酒場を行き来する地味な毎日を過ごしていた。ある夜、
 ロケのために訪れた長野県諏訪市で立ち寄った居酒屋「ムロタ」で若女将の室田安曇(麻生久美子)
 に恋をしてしまう。しかし亀岡は撮影のため都内から地方まで方々に飛ぶ上に、初めての舞台の仕事
 が入り劇団『陽光座』の稽古場にも通う日々。そんな中、極秘来日した世界のアラン・スペッソ監督
 の新作オーディションを受けるというチャンスが舞い込み、亀岡は憧れの監督の前で懸命に熱演する。
 ある時、脇役仲間の宇野泰平(宇野祥平)に恋をしているかと尋ねたところ、てっきり自分と同じく
 独り身だと思っていた彼が結婚していたことを知り、亀岡の心に火が付いた。亀岡は花束を手に安曇
 のいる「ムロタ」に向かってバイクを走らせる──。

 他に、三田佳子(松村夏子=大女優)、山崎努(古藤=大御所監督)、新井浩文(山之上=Vシネ監督)、
染谷将太(横田=インディーズ映画監督)、浅香航大(貝塚トオル=イケメン人気俳優)、杉田かおる(す
なっく「キャロット」のママ)、神戸浩(ポンちゃん=キャロットの客)、東陽片岡(ベラちゃん=同)、
廣瀬裕一郎(カラオケビデオの男)、筒井奏(同じく女)、工藤夕貴(藤井=亀拓のマネージャー)、大森
立嗣(安井=映画『鉛の味わい』の監督)、不破万作(居酒屋ムロタの店主=安曇の父)、戌井昭人(又三
郎=映画『粉吹き門司』の役名)、金子清文(門司=同)、平田薫(町娘=同)、中沢青六(桜井=ムロタ
の店主の飲み友だち)、Melanie(ベンジャミン=映画『どまん中』での亀拓の共演者)、Garcia Ricardo
(アラン・スペッソ監督=スペインの名匠)、野嵜好美(通訳)、鈴木晋介(Vシネ『下足の泥』の中年ヤ
クザ)、日向丈(同じく番頭&若いヤクザ)、三河悠冴(助監督)、松下太亮(同)、廣井ゆう(レポータ
ー)、黒岩司(キャスター)、Irina Sh.(宇宙飛行士)、原圭介(恋愛ドラマの男)、本橋由香(同じく
女)などが出演している。
 安田顕は最近認識した俳優だが、その佇まいがとてもいい感じである。この映画における「亀岡拓次」も
また然り。今後、売れっ子になるはずなので、いろいろな役柄を楽しみたいものである。


 某月某日

 今日は赤穂浪士の討ち入りの日だが、講義に出席した受講生は誰もそれを知らなかった。「忠臣蔵」も日
本人の脳裏から消え去ろうとしているのだろうか。もっとも、小生が若者だった時代にも、「こんなことも
知らないのか」とよく言われたものである。したがって、時代の流れに逆らっても、どうにかなるものでは
ないのだろう。
 さて、昨日触れた『砂糖菓子が壊れるとき』(監督:今井正、大映、1967年)に言及してみよう。昨日も
書いたが、今井正監督なので、きっと素晴らしい出来の作品だろうと期待したが、あにはからんや、駄作に
近い出来であった。端正で生真面目な映画を製作する監督ではあるが、娯楽映画は勝手が違ったようである。
主演の若尾文子もモデルのマリリン・モンローを意識して、今までに観たこともないような演技をしていた。
モンロー・ウォークまがいの歩き方まで真似していたので、少し吹き出してしまった。ヌード・シーンもあ
るが、おそらくすべて吹き替えであろう。胸の谷間を意識した衣装もどちらかというと滑稽な印象を与えた。
それだけではない。エピソードを積み上げていくだけで、ぶつ切りのような話の流れなので、リアリティが
希薄だった。第一、若い藤巻潤や津川雅彦はともかくとして、相手役としての志村喬や船越英二は若尾文子
とまったく釣り合っていなかった。田村高廣も木に竹を接いだ感じで、インテリ役としてはどことなく浮い
ていた。これほどの出来の悪さを生んだのは、思うに、肝心の観客が「観たい」と感じそうな場面をことご
とくカットしていたので、欲求不満を募らせるからであろう。唯一救いだったのは売れない女優役の原知佐
子で、若尾文子の脇をしっかりと固めていた。ともあれ、小生が鑑賞済みの今井監督作品を以下に掲げてみ
よう。

  『怒りの海』、監督:今井正、東宝、1944年。
  『青い山脈・続青い山脈』、監督:今井正、藤本プロ=東宝、1949年。
  『また逢う日まで』、監督:今井正、東宝、1950年。
  『どっこい生きてる』、監督:今井正、新星映画=劇団前進座、1951年。
  『山びこ学校』、監督:今井正、八木プロ=日本教職員組合、1952年。
  『にごりえ』、監督:今井正、文学座=新世紀映画、1953年。
  『ひめゆりの塔』、監督:今井正、東映東京、1953年。
  『ここに泉あり』、監督:今井正、中央映画=松竹、1955年。
  『真昼の暗黒』、監督:今井正、現代ぷろだくしょん、1956年。
  『米』、監督:今井正、東映東京、1957年。
  『キクとイサム』、監督:今井正、大東映画、1959年。
  『あれが港の灯だ』、監督:今井正、東映、1961年。
  『武士道残酷物語』、監督:今井正、東映京都、1963年。
  『仇討』、監督:今井正、東映京都、1964年。
  『越後つついし親不知』、監督:今井正、東映東京、1964年。
  『砂糖菓子が壊れるとき』、監督:今井正、大映、1967年。
  『橋のない川(第一部)』、監督:今井正、ほるぷ映画、1969年。
  『橋のない川(第二部)』、監督:今井正、ほるぷ映画、1970年。
  『あゝ声なき友』、監督:今井正、松竹=渥美清プロダクション、1972年。
  
 以上、都合19本である。生涯47本の作品を製作している由(ウィキペディア)なので、鑑賞率は約4割で
ある。ちなみに、今後とくに観てみたい作品は以下の通りである。

  『沼津兵学校』、監督:今井正、東宝映画、1939年。
  『多甚古村』、監督:今井正、東宝京都、1940年。
  『不信のとき』、監督:今井正、大映、1968年。
  『婉という女』、監督:今井正、ぽるぷ映画、1971年。
  『海軍特別少年兵』、監督:今井正、東宝、1972年。

 さて、物語を確認しておこう。例によって、<Movie Walker>のお世話になる。執筆者に感謝したい。なお、
一部改変したが、ご海容いただきたい。

   〔解説〕

  曽野綾子の同名小説(講談社刊)を橋田寿賀子が脚色し、今井正が『仇討』以来二年半ぶりに監督
 した。撮影は『野良犬(1966)』の中川芳久。

   〔あらすじ〕

  千坂京子(若尾文子)は肉体派女優というレッテルのもとにスターの座を得た女だった。その派手
 な男性遍歴の経験からも、私生活と銀幕から与える京子のイメージは肉体派にふさわしいものと思わ
 れていた。しかし、実際の彼女は、初心で、幸せな結婚生活を求めるただの女であった。京子はまだ
 女優にならない頃、自分のヌードを吾妻(根上淳)に撮らせていた。その可憐な姿を見た映画プロダ
 クションの工藤俊平(志村喬)は、京子を主演に『櫛』を製作した。この映画が一躍京子をスターダ
 ムにのしあげたのだ。たちまちのうちに華やかな女優生活に足を踏み入れた京子は、活気のある毎日
 の中に何かもの足りない心のさびしさを覚えた。純で素朴な彼女にとって、頼りになる男だけが欠け
 ていた。そうした京子が、この華美な世界で次々と男を求めていくのは、きわめて自然と言うことが
 できた。監督の栗原(場面には登場せず)、芸能記者の奥村豊(津川雅彦)、大学教授の天木(船越
 英二)などがその相手だった。奥村は京子のヌード写真が公表され、芸能界のスキャンダルとして騒
 がれた時、失意の京子に近づき、慰めてくれたものの、京子の肉体が目的であった。芸能界での唯一
 の友人として奥村を信頼していた京子には打撃であった。また、教養を身につけようと聴講生として
 大学に通った京子が天木教授を知った時、彼女は自分に必要なのはこの人だと考えて喜んだが、天木
 に肉体を求められ、彼女は再び深い絶望に陥らねばならなかった。こうして、真の人間としての男を
 求めている京子は、逆にその男性遍歴を一人の男に満足できないセックス女優として、芸能誌に書き
 立てられていった。そんなある日、ホームラン王の土岐(藤巻潤)を知った京子は、間もなく彼と結
 婚した。健康で明朗な土岐は彼女の、満されぬ心の空洞をうめてくれるはずだった。彼女をよく知る
 友人で、付人の酒井春江(原佐知子)も、京子と土岐の結婚を喜んだ。だが彼女の思惑とは異なり、
 二人の間には何の精神的な結びつきもなかった。失意の彼女は、春江と二人で八ケ岳山麓のホテルを
 訪れた。そこの透明な澄んだ空気を吸った彼女は生き返る心地がした。そんな時、京子はホテルで劇
 作家の五来克己(田村高廣)に会った。五来は京子と話合った後、京子の過去を分析し、京子は一人
 で生きていかなければならないと教えた。それ以来、五来は京子の支えになった。しかしある日、春
 江が電話で、京子のナポリ賞受賞を知って、京子の寝室に行くと、京子は受話器を手にしたまま死ん
 でいた。オーヴァードース(drug overdose)、すなわち睡眠薬の飲み過ぎによるものだった。京子が
 最後に電話をしようとした相手が果して誰なのか誰にも分らなかった。自殺か事故かも分らなかった。

 他に、山岡久乃(五来夫人)、田中三津子(吾妻夫人)、成瀬昌彦(石黒監督)、仲村隆(川田=工藤の
秘書)、大山健二(各務常務)、花布辰男(小川プロデューサー)、谷謙一(撮影所の男)、武江義雄(佐  
藤)、飛田喜佐夫(青年)、伊東光一(医者)、三夏伸(撮影所の出前持)、篠田三郎(ホテルのボーイ)、
森矢雄二(同じくフロント係)、佐原新治(同)、角梨枝子(小唄の師匠)、天池仁美(看護婦)などが出
演している。


 某月某日

 DVDで邦画の『砂糖菓子が壊れるとき』(監督:今井正、大映、1967年)を観た。マリリン・モンローの生
涯をトレースした作品で、曽野綾子の同名小説が原作である。監督が今井正ということで期待したが、残念
ながら成功している作品とは言えない出来であった。今日は時間がないので、後日感想を記したい。


 某月某日

 自分自身のブログをサーヴェイしていたら、1929-1959年において公開された邦画のうち、小生の鑑賞済み
映画の作品についての記事に突き当たった。2006年10月の「日日是労働セレクト13」と、2011年7月の「日
日是労働セレクト70」の数の上での比較記事である。2017年12月現在、その数字がどう変化したのか、以
下に記してみる。なお、現在では、1925-1959年の範囲に拡大している。

 総数 65 → 196 → 411
 
 小津安二郎 11 → 17 → 24
 山中貞雄   1 →  3 →  3
 黒澤明   18 → 18 → 18
 山本薩夫   2 →  4 →  7
 木下恵介   6 → 14 → 20
 成瀬巳喜男  5 →  6 → 11
 新藤兼人   5 →  6 →  6
 今井正    2 →  8 → 11
 亀井文夫   1 →  1 →  2
 家城巳代治  3 →  3 →  5
 溝口健二   1 → 20 → 24
 久松静児   2 →  3 →  3
 中平康    1 →  1 →  1
 川島雄三   2 →  6 → 11
 野村芳太郎  1 →  2 →  2
 市川崑    1 →  6 → 15
 稲垣浩    1 →  3 →  7
 小林恒夫   1 →  1 →  3
 大島渚    1 →  1 →  1
 犬塚稔    0 →  1 →  1
 熊谷久虎   0 →  1 →  1
 田坂具隆   0 →  3 →  6
 阿部豊    0 →  2 →  3
 マキノ正博  0 →  2 →  7
  (雅弘)
 山本嘉次郎  0 →  3 →  4
 渡辺邦男   0 →  2 → 12
 古賀聖人   0 →  1 →  1
 丸根賛太郎  0 →  2 →  2
 松田定次   0 →  3 →  5
 谷口千吉   0 →  2 →  2
 吉村公三郎  0 →  3 →  8
 伊藤大輔   0 →  1 →  4
 清水宏    0 →  1 →  4
 ハヤブサ・  0 →  1 →  1
 ヒデト
 関川秀雄   0 →  1 →  2
 冬島泰三   0 →  1 →  1
 大曾根辰夫  0 →  1 →  1
 渋谷実    0 →  1 →  8
 木村恵吾   0 →  1 →  2
 本多猪四郎  0 →  5 →  7
 五所平之助  0 →  2 →  7
 衣笠貞之助  0 →  1 →  4
 山村聰    0 →  1 →  1
 大庭秀雄   0 →  4 →  4
 豊田四郎   0 →  3 →  4
 千葉泰樹   0 →  1 →  2
 増村保造   0 →  5 →  6
 井上梅次   0 →  2 →  4
 蔵原惟繕   0 →  2 →  2
 今村昌平   0 →  4 →  4
 舛田利雄   0 →  2 →  3
 松林宗恵   0 →  3 →  6
 小林正樹   0 →  2 →  5
 岡本喜八   0 →  1 →  2
 橋本忍    0 →  1 →  1
 野村浩将   0 →  0 →  8
 内田吐夢   0 →  0 →  6
 加戸敏    0 →  0 →  6
 斎藤寅次郎  0 →  0 →  6
 島耕二    0 →  0 →  5
 並木鏡太郎  0 →  0 →  5
 田坂勝彦   0 →  0 →  3
 森一生    0 →  0 →  3
 古川卓巳   0 →  0 →  3
 中川信夫   0 →  0 →  3
 小森白    0 →  0 →  3
 齋藤武市   0 →  0 →  2
 萩原遼    0 →  0 →  2
 島津保次郎  0 →  0 →  2
 佐伯幸三   0 →  0 →  2
 佐伯清    0 →  0 →  2
 小石榮一   0 →  0 →  2
 佐々木康   0 →  0 →  2
 志村敏夫   0 →  0 →  2
 近江俊郎   0 →  0 →  2
 二川文太郎  0 →  0 →  1
 萩原章    0 →  0 →  1
 中井義    0 →  0 →  1
 土居通芳   0 →  0 →  1
 曲谷守平   0 →  0 →  1
 青柳信雄   0 →  0 →  1
 伊丹万作   0 →  0 →  1
 井上莞    0 →  0 →  1
 中川順夫   0 →  0 →  1
 池田富安   0 →  0 →  1
 政岡憲三   0 →  0 →  1
 西田豊    0 →  0 →  1
 若林榮二郎  0 →  0 →  1
 弘津三男   0 →  0 →  1
 村田達二   0 →  0 →  1
 中村登    0 →  0 →  1
 沢島忠    0 →  0 →  1
 島津昇一   0 →  0 →  1
 須川栄三   0 →  0 →  1
 相野田悟   0 →  0 →  1
 小野田嘉幹  0 →  0 →  1
 野口博志   0 →  0 →  1
 村山三男   0 →  0 →  1
 猪俣勝人   0 →  0 →  1
 青山通春   0 →  0 →  1
 三隅研次   0 →  0 →  1
 仲木繁夫   0 →  0 →  1
 瑞穂晴海   0 →  0 →  1
 佐藤武    0 →  0 →  1
 小田基義   0 →  0 →  1
 毛利正樹   0 →  0 →  1

 監督数   19 → 55 → 106

 この期間に鑑賞映画の多かった順に並べると、渡辺邦男10本、市川崑9本、野村浩将8本、小津安二郎7
本、渋谷実7本、木下恵介6本、内田吐夢6本、加戸敏6本、斎藤寅次郎6本、成瀬巳喜男5本、川島雄三  
5本、吉村公三郎5本、五所平之助5本、マキノ正博(雅弘)5本、島耕二5本、並木鏡太郎5本である。
1960年の以前と以後では、日本と日本人の相違は大きい。その意味で、1959年以前の鑑賞映画が400本を超
えたことは、それだけ比較の対象が増えたということを意味している。また、監督の総数も増え多彩な顔ぶ
れとなった。これも6年に及ぶ歳月の成果である。さらに、いわゆる戦前の映画のうちで観ておきたい作品
もまだまだ多いので、これらの映画の鑑賞の機会が増えることを祈っている。
 なお、1959年以前に製作された邦画で、小生が鑑賞を望んでいる映画は以下の通りである。

  『忠臣蔵』、監督:牧野省三、横田商会、1910年。
  『忠次旅日記 三部曲』、監督:伊藤大輔、日活大将軍/「御用篇」は太秦撮影所、1927年。
  『十字路』、監督:衣笠貞之助、衣笠映画聯盟=松竹京都、1928年。
  『新版大岡政談』、監督:伊藤大輔、日活太秦、1928年。
  『浪人街 第一部-第三部』、監督:、マキノ正博、マキノプロ、1928-29年。
  『瞼の母』、監督:稲垣浩、千恵蔵プロ=日活映画、1931年。
  『御誂治郎吉格子』、監督:伊藤大輔、日活太秦、1931年。
  『隣の八重ちゃん』、監督:島津保次郎、松竹蒲田、1934年。
  『子宝騒動』、監督:斎藤寅次郎、松竹蒲田、1935年。
  『情熱の詩人啄木』、監督:熊谷久虎、日活多摩川、1936年。
  『朧夜の女』、監督:五所平之助、松竹大船、1936年。
  『兄いもうと』、監督:木村荘十二、P・C・L、1936年。
  『限りなき前進』、監督:内田吐夢、日活多摩川、1937年。
  『阿部一族』、監督:熊谷久虎、東宝=前進座、1938年。
  『泣蟲小僧』、監督:豊田四郎、東京発声、1938年。
  『太陽の子』、監督:阿部豊、東京発声、1938年。
  『母と子』、監督:渋谷実、松竹大船、1938年。
  『路傍の石』、監督:田坂具隆、日活多摩川、1938年。
  『子供の四季 春夏の巻・秋冬の巻』、監督:清水宏、松竹大船、1939年。
  『兄とその妹』、監督:島津保次郎、松竹大船、1939年。
  『土』、監督:内田吐夢、日活多摩川、1939年。
  『エノケンの頑張り戦術』、監督:中川信夫、東宝東京、1939年。
  『支那の夜』、監督:伏水修、東宝東京、1940年。
  『小島の春』、監督:豊田四郎、東京発声、1940年。
  『娘々廟會』、監督:芥川光蔵、満鉄映画制作所、1940年。
  『大日向村』、監督:豊田四郎、東京発声、1940年。
  『西住戦車長伝』、監督:吉村公三郎、松竹大船、1940年。
  『多甚古村』、監督:今井正、東宝京都、1940年。
  『馬』、監督:山本嘉次郎、東宝=映画科学研究所、1941年。
  『暁の合唱』、監督:清水宏、松竹大船、1941年。
  『簪』、監督:清水宏、松竹大船、1941年。
  『婦系図』、監督:マキノ正博、東宝、1942年。
  『歌行燈』、監督:成瀬巳喜男、東宝映画、1943年。
  『ハナ子さん』、監督:マキノ正博、東宝映画、1943年。
  『大曽根家の朝』、監督:木下恵介、1946年。
  『女優』、監督:衣笠貞之助、東宝、1947年。
  『生きている画像』、監督:千葉泰樹、新東宝、1948年。
  『肖像』、監督:木下恵介、松竹大船、1948年。
  『嫉妬』、監督:吉村公三郎、松竹大船、1949年。
  『自由学校』、監督:吉村公三郎、大映東京、1951年。
  『源氏物語』、監督:吉村公三郎、大映、1951年。
  『三等重役』、監督:春原政久、東宝、1952年。
  『大佛開眼』、監督:衣笠貞之助、大映京都、1952年。
  『西陣の姉妹』、監督:吉村公三郎、大映京都、1952年。
  『次郎長三国志』、監督:マキノ雅弘、東宝、1952-54年。
  『プーサン』、監督:市川崑、東宝、1953年。
  『妻』、監督:成瀬巳喜男、東宝、1953年。
  『夜明け前』、監督:吉村公三郎、近代映画協会=劇団民芸、1953年。
  『愛人』、監督:市川崑、東宝、1953年。
  『千羽鶴』、監督:吉村公三郎、大映京都、1953年。
  『憲兵』、監督:野村浩将、新東宝=児井プロ、1953年。
  『足摺岬』、監督:吉村公三郎、近代映画協会、1954年。
  『晩菊』、監督:成瀬巳喜男、東宝、1954年。
  『この広い空のどこかに』、監督:小林正樹、松竹大船、1954年。
  『黒い潮』、監督:山村聰、日活、1954年。
  『億万長者』、監督:市川崑、青年俳優クラブ、1954年。
  『男ありて』、監督:丸山誠治、東宝、1955年。
  『次郎物語』、監督:清水宏、新東宝、1955年。
  『王将一代』、監督:伊藤大輔、新東宝、1955年。
  『青銅の基督』、監督:渋谷実、松竹京都、1955年。
  『たけくらべ』、監督:五所平之助、新東宝、1955年。
  『美わしき歳月』、監督:小林正樹、松竹、1955年。
  『赤穂浪士』、関東:松田定次、東映京都、1956年。
  『驟雨』、監督:成瀬巳喜男、東宝、1956年。
  『台風騒動記』、監督:山本薩夫、山本プロ=まどかグループ、1956年。
  『どたんば』、監督:内田吐夢、東映東京、1957年。
  『雨情』、監督:久松静児、東京映画、1957年。
  『抱かれた花嫁』、監督:番匠義彰、松竹大船、1957年。
  『爆音と大地』、監督:関川秀雄、東映(配給)、1957年。
  『悪女の季節』、監督:渋谷実、松竹大船、1958年。
  『鰯雲』、監督:成瀬巳喜男、東宝、1958年。
  『紅の翼』、監督:中平康、日活、1958年。
  『白鷺』、監督:衣笠貞之助、大映東京、1958年。
  『貴族の階段』、監督:吉村公三郎、大映、1959年。

 いずれもなかなか鑑賞の機会は訪れないとは思うが、粘り強くその機会を待ちたいと思う。

                                                  
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