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岩佐 光広
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授業全体の概要(シラバスより)


【テーマ】 文化人類学的な「書く力」と「読む力」を培う

 この授業では、ゼミナール?Tで学んだ文化人類学の基礎をふまえ、文化人類学的な「書く力」と「読む力」を培います。
 「民族誌(エスノグラフィ)を書く」という作業は、文化人類学の中心的な作業の一つです。この民族誌的記述には、アカデミックな文章技術にくわえて、「小説的な文章技法」とでも言えるような技術も必要とされます。この授業では、課題に即して実際に民族誌的に文章(短めのエッセイ)を書くことで、民族誌(あるいは文化人類学の論文における事例やエピソードの記述)の基本構造、すなわち、(1)どのような視点で、(2)どのような内容を盛り込みながら、(3)どのような概念や言葉で表現しながら、(4)どのような論理構造で書かれているか、を理解することを目指します。それを通じて、民族誌的な記述の技法と作法を身に付けるとともに、他者によって記述された民族誌的記述を批判的かつ「想像力豊かに」読むための力を培うことを目指します。
 具体的には、ほぼ毎週、「課題」にそって2000字程度の文章を書き、それを事前に受講者間で共有したうえで、授業を行います。その作業の手順は次のとおりです。

1)授業中に出された「課題」について文章を書きます。「課題」には「オモテ課題」と「ウラ課題」があり、提示するのはオモテ課題だけです。ウラ課題が何かを自分で考えながら、オモテ課題に取り組んでください。なお「課題」については、受講者の文章の内容をみながら設定していきます。

2)書いた文章を、水曜日の12:00までに受講者全員にメールにて送ります。送られてきた文章を授業までに全員分読み、担当分のコメントを準備してください。

3)授業には各自、全員分の文章をプリントアウトして持参し、それをもとに授業を実施します。授業ではウラ課題が何だったかを示しながら、その課題を通じて考えてほしいこと、注意すべきことなどについて解説します。

 また後半は、授業の一環として「卒業論文発表会」(4回生が報告)および「卒論構想発表会」(3回生が報告)に参加します。ゼミで学んだ先輩がどのようなテーマでどのような卒業論文を書いたのか、あるいは書こうとしているのかに触れることで、授業で学んだことを振り返りつつ、ゼミナール3・4で取り組んでいくことになる卒業論文に向けての準備を始めます。



【余談】

この授業のもう一つのタイトルは「EWS:Ethnographic Writing School(民族誌的文章教室)」です。

この授業のスタイルは、私の恩師である武井秀夫先生(千葉大学名誉教授)が行っていた「民族誌」という授業を参考にしています。
この「民族誌」という授業の準備ために、実験的に開講していた授業の名が「CWS:Criative Writing School」で、それをもじってEWSです。
私自身、学部生の頃から博士課程を修了するまで、文化人類学に興味を持ち、フィールドワークを行い、民族誌(博士論文)を書きあげるまでの約12年間、断続的にこの授業を受講してきました。最終的には「師範代」をやっておりました。
この授業を通じて、私の文化人類学の理解が形成されたと入っても過言ではありません。

武井先生が大学を退職され、この授業は内容が大きく変わってしまったようです。
ということで、師匠の思いを継ぎ、「民族誌」の授業を復活させたいという思いを込めて、「師範代」が高知にてこの授業を行っています。


連絡事項


■ 2018/09/17:本年度のページをアップデートしました。


授業スケジュールと分担


10月に育児休暇を取得する予定でしたが、予定を変更し、授業期間中に取得しないことになりました。ただ、育児の関係で、授業スケジュールが変則的になるので注意してください。詳しくは1回目の授業で説明します。

2018年
 10/04 第01回 イントロダクション:「民族誌的記述」とは?
 10/11 休講(1)
 10/18 休講(2)
 10/25 第02回 文献の講読とディスカッション
 11/01 休講(3)
 11/08 第03回 各自のエッセイの批判と議論(1)
 11/15 第04回 各自のエッセイの批判と議論(2) 
 11/22 第05回 各自のエッセイの批判と議論(3) 
 11/29 第06回 各自のエッセイの批判と議論(4)
 12/06 第07回 各自のエッセイの批判と議論(5)
 12/13 第08回 各自のエッセイの批判と議論(6)
 12/20 第09回 各自のエッセイの批判と議論(7)
 12/27 休講(4)
2019年
 01/03 (冬休み)
 01/10 第10回 各自のエッセイの批判と議論(8)
 01/17 第11回 各自のエッセイの批判と議論(9)
 01/24 第12回 まとめ:あらためて「民族誌的記述」とは?
 01/30 第13-14回 2018年度合同卒論発表会への参加(予定)
 02/08 第15回 2018年度卒論構想発表会への参加(予定)


授業資料と関連情報


講義で使用したスライドをpdfファイルで閲覧できます。
パスワードが設定してあるので、授業内で告知したパスワードで解除して閲覧してください。
また、授業内で取り上げた文献などの関連情報についても紹介しますので、授業時間外学習に活用してください。


第00回 事前準備


授業が始まるまでに、復習も兼ねて以下の資料を読んでおいてください。
ゼミナール1で学んだことを思い返しながらこの資料を読むことで、このゼミにおいて何を学んでいくのかを、考えてみてください。


また、この授業では「日本語で文章を書くこと」についても、改めて学んでいきます。
教科書は特に指定しませんが、参考書としては、以下のものを挙げておきますので、各自積極的に読むようにしてください。

【日本語】
 本多勝一 2015 『新版 日本語の作文技術』、朝日新聞出版社(朝日文庫)。
 本多勝一 1994 『実践・日本語の作文技術』、朝日新聞出版社(朝日文庫)。
 井上ひさし 1984 『私家版 日本語文法』、新潮社(新潮文庫)。
 井上ひさし 2001 『井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室』、新潮社(新潮文庫)

【論文】
 戸田山和久 2012 『新版 論文の教室:レポートから卒論まで』、NHK出版。
 木下是雄 1981 『理科系の作文技術』、中央公論社(中公新書)。
 河野哲也 2002 『レポート・論文の書き方入門 第3版』、慶應義塾大学出版会。

【エスノグラフィ】
 小田博志 2010 『エスノグラフィー入門:」:<現場>を質的研究する』、春秋社。
 波平恵美子/小田博志 2010 『質的研究の方法:いのちの“現場”を読みとく』、春秋社。
 ヴァン=マーネン、ジョン 1999 『フィールドワークの物語:エスノグラフィーの文章作法』、森川歩訳、現代書館。
 佐藤郁哉 2006 『フィールドワーク:書を持って街へ出よう 増訂版』、新曜社。
 クリフォード、ジェイムズ/ジョージ・マーカス(編) 1996 『文化を書く』、紀伊國屋書店。


第01回 イントロダクション:「民族誌的記述」とは?(2018/10/04)



今回の授業では、イントロダクションとして、「民族誌的記述とはどのようなものか」の概説と授業の進め方の説明をしました。
授業のなかでもいいましたが、この授業はみなさんが文章を書くことが何よりも大切です。
とにかく、書く。
大変だと思いますが、がんばってください。


■ 次回の授業について

次回の授業は10/25になります。
以下のテキストを読んで、ディスカッション用メモシートを作成し、人数分印刷してきてください。


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http://souls.cc.kochi-u.ac.jp/?&rf=5630
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