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日日是労働スペシャル XX (東日本大震災をめぐって)
 月が替わりましたので、「日日是労働スペシャル」の続篇をお届けします。単純に、「日日是労働スペシ
ャル XX (東日本大震災をめぐって)」と命名しました。主として、今回の大災害に関係する記事を掲げま
すが、特定の個人や団体を誹謗中傷する目的は一切ありません。どうぞ、ご理解ください。人によっては、
多少ともショッキングな記事があるかもしれませんので、その点もご了承ください。なお、読み進めるほど
記事が古くなります。日誌風に記述しますが、後日訂正を載せるかもしれません。あらかじめ、ご了解をい
ただきたいと存じます。また、ご質問、ご意見等のおありの方は、muto@kochi-u.ac.jp 宛にメールをいただ
ければ幸甚です。

                                                 
 2013年2月27日(火)

 今日は、以下に『日刊ゲンダイ』の記事を転載させていただきます。ほぼ、原文通りです。なお、情報提
供者は「グリーン市民ネットワーク高知」の会員の方です。


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  チェルノブイリ危機再来! 屋根が崩落    【政治・経済】    2013年2月18日
  『日刊ゲンダイ』掲載

  作業員80人が逃げる

  なぜか日本の新聞は報じていないが、フランスの新聞「ル・モンド」が衝撃的なニュースを伝えて
 いる。「チェルノブイリ原発」で、再び大事故の危険が迫っているというのだ。すでに80人の作業
 員が現場から逃げ出したという。
  『ル・モンド』によると、12日午後、事故を起こした4号機の屋根と壁の一部が倒壊。建物の屋
 根が約600平方メートルにわたって崩れ落ちたという。ウクライナ共和国の原子力規制当局は、4
 号機の屋根が雪の重さに耐え切れなかったことが原因とみている。ヤバイことに、内部にたまってい
 た放射性物質のちりが外に漏れ出す危険性が高まっているというのだ。
  「27年前に事故を起こしたチェルノブイリ原発は、事故直後、コンクリートで覆われ、核燃料は
 『石棺』の中に閉じ込められましたが、近年は老朽化した壁のあちこちに亀裂が見つかり、倒壊を懸
 念する声が強まっていました。そこで昨年春から、耐用年数100年の新たな鉄製シェルターの建設
 が始まったのですが、今回の陥没事故で80人の作業員が避難を余儀なくされたようです。内部には
 200トン近い使用済み核燃料が残っているだけに、倒壊が連鎖的に進めば大変な事態になります」
 (科学ジャーナリスト)。
  チェルノブイリ原発は、廃炉まで100年以上かかるとみられている。たった1基の事故でさえ、
 この状況なのだから、3基もメルトダウンした福島原発の廃炉作業は一体いつまでかかるのか。
  「福島原発では、4号機の燃料プールから、未使用燃料棒の取り出し作業がやっと始まったばかり。
 1-3号機は線量が高いために作業員が近付けず、原子炉内の様子が分からない。状況判断するため
 の計器類も壊れていて、まさにお手上げの状態です。この調子だと、廃炉まで途方もない時間と手間
 が掛かるのは間違いない」(前出のジャーナリスト)。
  廃炉まで100年もかかったら、また大地震に直撃される恐れもあるのではないか。

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 冒頭の「なぜか日本の新聞は報じていないが……」を読むと、「またか」という暗澹たる気分に襲われま
す。前首相の「福島の原発事故は収束した」という発言にマスコミがほとんど批判を加えなかったときから、
日本の大手マスコミはまったく信用できない組織になってしまったと思いましたが、チェルノブイリに関連
する大事な事実をなぜ報道しないのでしょうか。いたずらに国民を不安にさせない配慮が働いているのでし
ょうか。しかし、それはお門違いの論理だと思います。国民は子どもではありません。マスコミは絶大なる
力を持っていますが、その力を正しく発揮しなければ、力が強ければ強いほど間違いの度合も高まります。
マスコミの使命とは何でしょうか。事実を正しく報道することです。判断は国民一人一人がすべきでしょう。
とにかく、当てにできる確実な情報を得られなければ、判断の下しようがありません。マスコミが判断する
のではありません。国民が判断するのです。いい加減に傲慢なパターナリズムから脱却してほしいと思いま
す。もっとも、国民一人一人がマッカーサーの発言である「12歳」のままでは、逆説的にはなりますが、マ
スコミの判断が正しいことになるかもしれません。選挙のあり方やその結果を考えると、「日本人12歳説」
はまだまだ亡霊として飛び回っている気がするからです。

                                                  
 2013年2月26日(火)

 平成に入って、昭和のいい加減さや曖昧さが否定される傾向が強くなってきましたが、小生のような昭和
のど真ん中で生まれた身にとって(昭和29年生れ)、少し辛い感慨を催さざるを得ません。というのも、昭
和の洗練されていないカオスの中に、平成には希薄なある種のバイタリティーを感じるからです。小生は、
「戦後の日本人の倫理観の変遷」を研究テーマのひとつとしていますが、たしかに昭和時代には倫理的に問
題のある事柄が多かったと思います。覚醒剤(ヒロポンと呼ばれていました)や売春(昭和33年に売春防止
法が施行されるまで、公然と行われていました)が合法であったり、さまざまな差別が罷り通っていたから
です。しかし、不正薬物使用や売春などの「被害者なき犯罪(victimless crime)」(賭博や武器の所持な
どを含む)はけっして消滅していませんし、差別も複雑化しただけで、「格差社会」の下に息衝いているこ
とは誰にも否定できないでしょう。以前、「援助交際はなぜ悪いのか」という問答を学生諸君との間で交わ
したことがありますが、一部の学生は「法律で禁止されているから」という回答を提出しました。もちろん、
完全に間違っているわけではありませんが、順序があべこべでしょう。援助交際にはさまざまな問題がある
から法律で取り締まるのであって、その逆ではありません。援助交際の根本的な問題を改めて考えることな
く、法律を笠に着てそれを糾弾することは厳に慎まなければなりません。日本人は世間を気にする民族と言
われてから久しいのですが、「世間が決めるから正しい」のではなくて、「世間の見識が正しい場合に限り
正しい」のです。世間の判断だってたまには間違えることもあるでしょう。したがって、世間の平均的な意
見であると看做されている「世論」も、自分の考えと異なっている場合は大いに批判すべきなのです。国民
の間で意見が割れている「原発問題」も、この点を見誤っては少しも解決しないと思います。往々にして、
人間のコントロールの効かないものは危険視されます。「安全神話」が崩れた今こそ、これまでの「原発は
安全である」という世間の常識は、国民ひとりひとりによって再吟味されるべきなのです。

                                                  
 2013年2月19日(火)

 今日も早や23時。自分に課したノルマをまだ果たしておりません。少し疲れていますが、もうひとつだけ
仕事をして、それで帰りましょう。震災・原発関係の調査や考察は、今日もお預けです。

                                              
 2013年2月18日(月)

 いろいろあって、大勢の方に不義理を働いております。小生としては精一杯やっているつもりですが、ま
ったく現状は情けない限りだからです。しかしながら、卒論発表会や判定会議も終わり、仕事もだいぶ搾れ
てきましたので、少しずつペースをアップしたいとは思っております。ただ、やるべきことがあまりにも多
いので、何から着手してよいのか思案に暮れています。バルザックの名作『谷間のゆり』に「秀でたるもの
は義務(つとめ)多し」(宮崎嶺雄 訳、岩波文庫)という言葉が出てきます。いわゆる《noblesse oblige》
「貴族が義務を負う」のことを指すのだと思いますが、小生のような無芸大食の輩でも「精神の貴族」たら
んと夢だけは見ているつもりです。何ができるかは皆目分かりませんが、来年度に向けて少しずつテンショ
ンを上げてゆきたいと思っています。

                                                 
 2013年2月14日(木)

 卒論を除く成績を提出し、一部を除く来年度のシラバスを記入しましたので、残る業務は、教育推進委員
会の仕事、来年度の講義等の準備、入試業務、その他の厄介事の四つに分類されます。いずれも一筋縄では
いかない仕事ですが、それでも仕事の種類が減りましたので、精神的にはかなり楽になりました。このブロ
グの本格的再開も近いと言えましょう。来年度は共通教育の講義として、「核時代の倫理」(15コマ)、
「福島原発事故を考える」(オムニバスの2コマ担当)、専門教育の講義として、「倫理学概論 II」(1コ
マ程度)、「現代思想論 III」(若干程度)、「基礎倫理学 III」(安心と安全というテーマなので、3-5
コマ程度)で、原発問題や放射能の問題に触れる予定です。このブログも、それぞれの講義の受講生の参考
になれば幸甚です。 

                                                 
 2013年2月9日(土)

 現在午前1時を少し回ったところです。今日(8日)の自らに課したノルマは半分しか達成していません。
ということは、土曜日(すでにその土曜日になりましたが)が休日出勤になることを意味しております。何
度も経験しているのでもう慣れましたが、この時期の多忙さは半端ではありません。もっとも、「24時間働
けますか」の世界からすれば、まだまだ序ノ口かもしれませんが……。とにかく、何とか仕事の目途はつき
ました。ただ、もう気力がなくなったので、帰って眠ります。明日は明日の風が吹く。もうひと踏ん張りで
す。

                                                
 2013年2月8日(金)

 現在午前2時少し前。やっと、今日(7日)の自らに課したノルマが終わりました。帰って眠りますが、
正直言って、この時期はしんどいです。したがって、このブログに書き込む余裕はしばらくないでしょう。2
月12日(火)に卒論発表会がありますが、それ以降1週間ぐらいで成績をすべて提出し、来年度のシラバス
を書けば一段落します。それまでは「忍苦」の二文字です。

                                                
 2013年2月5日(火)

 今日は、「日日是労働セレクト89」において公開予定の記事を先行してここに載せたいと思います。内
容は「原爆映画」の感想文です。


 ********************************************

 DVDで邦画の『はだしのゲン』(監督:山田典吾、現代ぷろだくしょん、1976年)を観た。中沢啓治原作の  
同名漫画を去年読んでいるが、その初期の作品を映画化したものである。エンディングに「第一部・戦中篇」
とあるので、当然続篇もあるのだろうと思って調べたら、実際にあった。『はだしのゲン 涙の爆発』(監督:
山田典吾、現代ぷろだくしょん、1977年)、および、『はだしのゲン PART3 ヒロシマのたたかい』(監督:
山田典吾、現代ぷろだくしょん、1980年)がそれだが、小生は両者ともに未見である。物語は1945(昭和20)
年の春から始まる。周囲から「非国民」扱いされている男を父に持つ兄弟の精一杯の生き方が素直な感動を
呼ぶ作品である。以前にも同様のことを書いたが、「原爆映画」は何度作られてもよいと思う。戦争を描く
最近の映画はだいぶ風化しているが、それでも作られないよりは作られた方がよい。素直にそう思う。
 さて、物語であるが、例によって<goo 映画>のお世話になる。執筆者に感謝したい。なお、一部改変した
が、ご寛恕をいただきたい。

  昭和20年4月、太平洋戦争も終わりの頃の広島。国民学校(小学校)2年の中岡ゲン(佐藤健太)は、
 今がわんぱく盛りの男の子。ゲンの父の大吉(三国連太郎)は、日頃から戦争に批判的だったが、あ
 る日、町内会の竹槍訓練の時「この戦争は間違ってる」と言ったために「非国民」とののしられ、特
 高警察に逮捕されて拷問を受けた。そのため大吉の家族に米を売ってくれなくなり、「非国民の子」
 として、長男の浩二(小松陽太郎)、姉の英子(岩原千寿子)、ゲン、進次(石松宏和)も周囲から
 いじめられるようになった。しかし家族は、警察の拷問にも屈せず自説を曲げずに帰った父を暖かく
 迎えるのだった。そんな彼らを朝鮮人の朴(島田順司)は、大吉を正しいとして何かと一家の力にな
 るのだった。しかし、浩二は「非国民」の重みをはね返すために予科練に志願、両親の反対を押し切
 って海軍航空隊に身を投じていった。やがて、8月6日朝8時15分、運命の原子爆弾が広島に投下された。
 父、姉、弟を失ったゲンは、その悲しみに浸る間もなく、全力で生きようとする。おりしも産気づい
 た母の君江(左幸子)は妹を産んだ。戦争は終わった。しかし、これからどうなるかは分からない。
 三つの骸骨を母とともにリヤカーで運びながら、ゲンの胸にはさまざまな思いが去来していた。

 他に、曾我廼家一二三(鮫島伝次郎=町内会長)、箕島雪弥(昭三=ゲンの次兄)、草薙幸二郎(特高の
刑事)、江角英明(同)、大泉滉(沼田先生)、梅津栄(広瀬先生)、坂本新兵(岸先生)、大関優子(大
里先生)、牧伸二(堀川=傷痍軍人のガラス屋主人)、吉田義夫(鯉のいる家の主人)などが出演している。
なお、配役に関しては<ウィキペディア>を参照した。
 「活かせ故資材/得難い資源」、「一億一心/火の玉だ」、「前線に飛行機を」、「一億玉砕/本土決戦」、
「戦地を偲べ/銃後を守れ」、「鬼畜米英/撃ちてし止まむ」などの標語が目についたが、そんなファッシ
ョ的な社会はさすがに住みにくそうに見える。空襲警報が鳴って、大吉たち家族が「中岡家退避所」に隠れ
たときの夫婦の会話を以下に記しておこう。

 大吉:戦争は国が犯した犯罪じゃ。
 君江:あんた、そんなこと言うちゃいけんよ。
 大吉:分っとるよ。……今の日本にはのう、真理とか善とか正義なんちゅう言葉は、何の意味も持っちゃ
    おらんのじゃ。

 当時、戦争批判はご法度だった。それを頑張ってやり遂げるところに大吉の性根がある。朴が彼を尊敬し
たのも、子どもたちが父を慕ったのも、大吉の性根が据わっていたからである。ところで、英子が予科練に
志願した浩二のために街頭に立って千人針を求めたが、その際の二つのエピソードが印象に残った。一つは
布に五銭銅貨を縫い付けるというもの。五銭は四銭(死線)を越えるから縁起がよいというわけ。もう一つ
は寅年の女性に千人針を指してもらうというもの。「虎は千里を往って千里還る」ことから、これも縁起が
よいというわけ。どちらも気休めにすぎないが、当時の人々(とくに女性)の切ない気持がひしひしと伝わ
ってくる。君江は叫ぶ。「戦争を止める力が天皇陛下におありなら、なぜ戦争を始める前にその力を発揮な
されなかったのか」、と。問答無用の暴力は醜い。戦争はもちろん醜い。昨今の日本は右傾化が進んでいる
と言われるが、このような反戦映画は、まるで無力なのだろうか。そうでないことを祈りたい。

 ********************************************


 コメントは要らないでしょう。二つの続篇もDVD化されたようなので、そのうち手に入れたいと思っていま
す。3・11以降を生きる日本人にとって、必見の作品だと考えるからです。

                                                  
 2013年2月4日(月)

 今日は、少し古いネット記事ですが、重要だと思いましたのでここに転載させていただきます。なお、こ
のネット記事を知るきっかけになったのは、ある学生のリポートに引用されていたからです。なお、ほぼ原
文通りです。


 *******************************************

  2012年5月2日 (水) 玉川啓氏411フクイチレポートFBの投稿から

   「当事者は福島ではなく日本全体だ」 玉川啓氏411フクイチレポート1-15 *
    * リポートは全部で15本ありますが、つなげて記載します。

  「今日、第一原発の現場に入りました。業務上の守秘義務もありますが、書けるだけ書かせて頂き
 ます。重要免震棟で説明を受け、骨組みだけになっている4号機、3号機を間近に見てきました。本
 日の最高値は1,000μsv/h。異次元の世界です」。
  「素直な感想としては、進んでいるが進んでいない。そして進んでもいるということ。重要免震棟
 は線量の確保ができていますが、一歩外に出ると高い線量であることは紛れもない事実」。
  「そのような中で前司くんをはじめ、最前線でこの事故を押さえていこうと、尽力している方々が
 いること、当然のこととして仕事をしている方々がいることが、自身にとって大きな励みになりまし
 た」。
  「間違いなく言えることは、現場の支えがなければ、東日本は吹っ飛んでいました。今でも千本近
 くの燃料棒がむき出しの燃料プールに残っており、格納容器よりも危険な存在です」。
  「今回の事故は、いい意味では上澄みの爆発。燃料自体の反応で燃料そのものが飛び散っていれば、
 われらが八王子メンバーでさえも当事者になっていたという甚大さを実感しました。そして、誤って
 いけないのは、今回の事故は最悪ではなかったこと」。
  「重要免震棟がギリギリ半年前に完成していなければ、現地での対応は不可能であり、間違いなく
 今の日本はないということ。幸いなことに最悪を免れることができたという、恐ろしい事実をもっと
 皆で共有すべきと感じます」。
  「いいですか、本当にぎりぎりの状態でした。今、それぞれの事業をどう展開させていくかといっ
 た議論をしていますが、それは奇跡的なラインが守られたから出来る話にすぎません」。
  「隅田であれ八王子であれ日立であれ東京全体であれおそらく西日本であれ紙一重だったのです。
 そしてしっかり対応しなければ、これからも紙一重であり続けるのです。ふくしまが当事者というの
 は明らかな誤解。本当に日本全体が当事者となるべき問題なんです」。
  「きっとこれを実感はできないでしょう。キツメのトーンになってしまいますが、共有できる皆さ
 んだからあえて言います。この重さを心に刻みつけてほしい。その上で、当事者としてやはり皆さん
 にはかかわってほしい」。
  「当事者として、外部支援者ではなく、自分自身が自分自身の仕事やライフスタイルをどう見直し
 ていくか、この原発に依存するエネルギー消費の仕事やライフスタイルの在り方を、真剣に考えるし
 かないと感じます」。
  「むき出しの鉄骨を見て、改めて事態の深刻さを痛感しました。テレビとは明らかに違うのです。
 そして、その現場で体一つで作業している方々がいます。その中には被災者がいます。われわれ日本
 人はそういった方々に今この時も支えられているのです」。
  「改めて福島を支援するということが誤解であることを実感しました。逆に福島の地で今を支えて
 いること、それによって日本が支えられているのです。だからこそ、この問題は皆がまさに当事者な
 のです」。
  「東京にいては分からない。福島市にいては分からない。ゆえに分からないではなく、想像を働か
 せる、思いを巡らせるしかないのでしょう。第一原発の構内でわれらの前司さんの伊達重機のクレー
 ン車と運命的にすれ違いました」。
  「逃げない彼らがいる。そういった人がいるから、普通の生活が送れている。それは今も変わらな
 い」。
  「皆さん、原発が収束していないというのは事実。そして福島の問題ではないことを、しっかりと
 共有しましょう。ふくしまの問題と考えること自体が誤りだと、本当に痛感しています。それが私の
 今日の報告です」。以上。

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 この記事の信憑性の裏付けを取る術がありませんので、どこまで信じていいのかは保留せざるを得ないの
ですが、もし本当ならば背筋が寒くなる話ですね。玉川啓氏は、しばしば「当事者」という言葉を遣ってお
られますが、まさにわたしたち日本人が自覚すべきは、この「当事者」意識をもつことでしょう。一口に放
射線の被曝と言っても、さまざまなケースが考えられ、日本に住んでいる限り誰もが免れない事態です。放
射線障害には、急性と慢性があり、前者の代表例としては、火傷、痙攣、不妊といったものが挙げられ、後
者の代表例としては、癌、白血病、遺伝障害などが考えられます。その他、セシウムと心筋梗塞の関係も指
摘されています。政府がしばしば用いた「直ちに影響はない」といったコメントは、急性障害のことを指し
ていると解釈でき、慢性の障害に関しては口を噤んでいるとしか思えません。おそらく、数年後に慢性放射
線障害を発症しても、原発事故との因果関係を証明することは困難で、どこにも訴えることができないとい
う事態が頻発するのではないかと予想されます。2013年1月30日付の当ブログ(「日日是労働スペシャル XIX」)
で、「正常性バイアス(normalcy bias)」という言葉を使用しましたが、わたしたち日本人は、真実を知る  
ことを懼れ、何事もなかったかのように振る舞おうとしています。しかし、確実に放射線はわたしたち日本
人を蝕んでいることでしょう。3・11以後、わたしたちは「変わること」を余儀なくされているのです。どう
変わっていくべきか、それこそ真摯に考える他ありません。なお、玉川啓氏は、別の記事で、「東日本大震
災ではなく、東日本放射能汚染災害である」と語っておられます。

                                                  
 2013年2月1日(金)

 あっという間に一月が終わってしまいました。光陰矢の如し、人生は儚い夢です。そう言えば、またまた
興味深い出来事に出喰わしています。話題にした人がその直後に他界するという現象です。ここ最近で三人
いました。小沢昭一、大島渚、安岡章太郎の三人です。いずれも「手練れ」と言ってもよい人物ばかりで、
日本の文化にとってはその死は痛手でしょう。小生もかなり親しんだ人々です。この人たちに言及したその
数日後に亡くなったというニュースを耳にして驚いております。もちろん偶然の産物だとは思いますが、場
合によっては「虫の知らせ」と言えなくもありません。というのも、このような経験を度々積んでいるから
です。たとえば、10年ほどまったく意識にのぼらなかった俳優などをふとした拍子に思い出すとしましょう。
「あぁ、そんな俳優がいたっけな」と思いながらTVをつけると、その俳優の訃報を放送している場面にぶ
ち当たるといった按排です。「予知能力」などという大袈裟な言葉は遣いませんが、われながら勘の働く方
だと自覚しているので、別に不思議だとは思いません。実は、父も母も勘のいい方だったので、遺伝かもし
れませんね(笑)。「不吉な予感」という言葉がありますが、そんな予感とは一生無縁でありたいものです。
それでも、自分自身や周囲に迫りくる「危機」に関しては、鈍感にならないように努めるつもりです。
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