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 以下に、「日日是労働」のダイジェスト版・第33弾を掲げます。直ぐ下の記事がこの「日日是労働セレ
クト33」の中では最も新しい日付のものです。つまり、読み進めるほど、古い記事になります。ただし、
いちいち明示しませんが、後日に行った加筆訂正を含んだ日があります。日誌ですから、少なくとも後日
に加筆することは御法度であるはずですが、「某月某日」ということもあり、記事内容の充実を優先させ
ました。ご了承ください。また、頑張って「辛口」の批評を展開しようと務めておりますので、本文に何
かと読者のお気に召さない表現等が散見されるやもしれませんが、特定の個人、団体等を誹謗中傷する目
的は一切ありませんので、どうぞご理解ください。


 某月某日

 DVDで邦画を1本、洋画を1本観た。邦画の方は、『46億年の恋』(監督:三池崇史、「46億年の恋」製
作委員会〔松竹=衛生劇場=真樹プロダクション〕、2006年)である。奇妙な味の映画といったジャンル
に振り分けられるだろうか。二人の若き死刑囚の交流が核となっている物語。テイストとしては『PiCNiC』
(監督:岩井俊二、フジテレビジョン・ネットワーク=ポニーキャニオン、1995年)にほんの少し似てい
るか。松田龍平(有吉淳)、安藤政信(香月史郎)、石橋凌(所長)、遠藤憲一、石橋蓮司、金森穣、渋
川清彦、窪塚俊介などが出演している。
 洋画の方は、『デス・プルーフ in グラインドハウス(Death Proof)』(監督:クエンティン・タラン
ティーノ、米国、2007年)である。カート・ラッセルが扮するスタントマン・マイクと女性軍団とのカー・
アクションを絡めた格闘が見物の映画。抜群に面白かった。1970年型の白のチャレンジャーが出てくるが、
これは、小生の大好きな『バニシング・ポイント(VANISHING POINT)』(監督:リチャード・C・サラフ
ィアン、米国、1971年)にちなんだ自動車である。ラッセルもいいが、とくに女性スタントマンのゾーイ・
ベルには痺れてしまった。他に、ロザリオ・ドーソン、ヴァネッサ・フェルリト、トレイシー・トムズな
どが出演している。これは人にお勧めできる映画である。


 某月某日

 DVDでロマン・ポルノを2本観たのでご報告。それぞれの間に10年の月日が流れているので、ある意味で
対照的だった。1本目は『濡れた荒野を走れ』(監督:沢田幸弘、日活、1973年)である。長谷川和彦が
脚本を手掛けている一種の問題作ではあるが、ポルノとしては失敗していると思う。物語としては警察の
闇を描いているが、ほとんどリアリティはない。ただし、出演者はそれぞれ頑張っていると思う。とくに、
清水まり子役の山科ゆりには懐かしさを感じた。「強くなるってことは、力を持つってことは、加害者に
なるっていうことだ」というメイン・メッセージには、70年代前半のにおいが強烈にこびりついている。
山科と井上博一との絡みのシーンで、モップスの「たどり着いたらいつも雨降り」(吉田拓郎:作詞/作
曲、1972年)が流れていたが、この楽曲は名曲である。ところで、その歌を歌っていたヴォーカルの鈴木
ヒロミツが最近亡くなっている(合掌)。他に、地井武男、川村真樹、高橋明などが出演している。蛇足
ながら、最初の方に出て来るビンのコカ・コーラは1本50円だった。
 2本目は『ピンクカット 太く愛して深く愛して』(監督:森田芳光、にっかつ、1983年)である。80年
代のロマン・ポルノなので、ずいぶんと色調が明るい。題名はサントリー・レッド(少し愛して、長く愛
して)のパクリだが、文句が出なかったのか? ポルノ界の聖子ちゃんと言われた寺島まゆみと、同じく
百恵ちゃんと言われた井上麻衣の共演である。伊藤克信が二人のお相手をするわけだが、彼の朴訥さが妙
に印象深い。リクルート・カット、バイビー、マカデミア・ナッツ・チョコ、フロント・ホック・ブラ、
ヤクルト・ミルミル、シャワールームなど、あの頃デビューした言葉や商品などが懐かしかった。井上麻
衣が扮する由加は、恋人だった友永明(伊藤克信)から別の男に乗り換えるが、そのときの男のプロフィ
ールを記しておこう。1.身長175cm以上、2.国立大学卒、3.両親の面倒をみる必要なし、4.中
肉、5.自動車を所有、6.スポーツマン、7.ユーモアのセンスあり、だった。これも時代を反映して
いるかもしれない。


 某月某日

 昨晩はライヴ・ハウスで踊ってきた。《日本脳炎》、《不良外人》、《火薬》などが出演していた。楽
しいひとときだったが、何度も足を踏まれて、ちょっと痛い。というのも、小生の履物はサンダルなので、
思いっ切り無防備だからである。音楽や舞踏が人間に及ぼす影響を考えてみたが、なくても生きていける
ものだからこそかえってありがたいのだろう。生活必需品は得られなければ肉体が死ぬだけだが、芸術や
娯楽は得られなければ肉体は生きつづけながらも精神が死ぬというもっと厄介な事態に陥る。だから、人
は音楽を聴き、無闇に踊り出すのである。恣意的で、しかも月並みな結論であるが、今日のところはそう
いうことにしておこう。


 某月某日

 DVDで邦画の『港のロキシー』(監督:あがた森魚、ダルジュロ・ポプラ、1999年)を観た。監督を務め
るあがた森魚と言えば、小生の世代としては、「赤色エレジー」(作詞:あがた森魚、作曲:八洲秀章、
唄:あがた森魚、1971年)という楽曲を思い出すのではないか(原作は漫画で、林静一の作品)。小生は
この歌をラジオで聴いた瞬間、買いに行こうと思い、実際にシングル・レコードを買いに行った記憶があ
る。レトロな雰囲気満載の楽曲で、作家の三浦哲郎や漫画家の上村一夫に共感していた時代だから、さも
ありなんという感じである。もっとも、原作の林静一の作品には不思議と縁がなく、今日までなぜか手に
取ったこともない。いつか覗いてみたいと思う。その後、あがた森魚の名前を耳にしたのは、小生の記憶
に間違いがなければ、石橋蓮司と緑魔子を争って負けたということぐらいだった(間違っていたらご免な
さい)。そんな彼が作った作品であるから、レトロ風かと思ったが、けっこう現代ぽかった。舞台が函館
で、若者を描いているからだろう。端的に纏めれば、仲のいい姉弟にもう一人の男が加わると……という
趣向の青春グラフィティである。ローラースケートで疾走するシーンはさすがに観応えがあったが、その
他の部分はずいぶんと荒削りだった。とくに、映像と音声が乖離しており、目を瞑ると、ラジオ・ドラマ
を聴いているような錯覚に陥る。もっとも、そのような「作り」が狙いなのかもしれないが……。台詞と
しては、「恋人同士になると、なぜ海に行きたがるの」といったニュアンスのものがちょっとよかったぐ
らいか。三人の若者は、それぞれ、岡和則(橘人)、藤丸美哉(菜穂子)、河原孝俊(半間建三)が演じ
ている。他に、小林克也、町田康、若松孝二がチョイ役で出演している。


 某月某日

 DVDで邦画の『アザーライフ(THE OTHER LIFE)』(監督:赤池義洋、ディースクエア・ピクチャーズ、
2006年)を観た。主人公の大杉航一郎に扮した遠藤憲一以外、キャストは全員知らない俳優だった。その
せいも多分にあるのだろうが、どこまでも退屈な映画だった。肝心のエンケンの演技にも切れがなく、T
Vの「再現フィルム」並みのお粗末さである。はっきり言って、どういうストーリーだか全然分らないし、
登場人物の役割もほとんど見えてこなかった。ときおり今風の台詞も混じっていたが、それも取って付け
たようで不自然きわまるものだった。結末のシーンも、B級刑事ドラマによくあるパターンなので、がっ
かりした。要するに、脚本も演出も役者も三拍子揃って水準以下だったとしか言いようがない。関係者の
猛省を促したい。他に、金田美香(大杉遥/マキ)、笠原浩夫(藤堂修)、木内昌子(大杉葵)、岩崎大
〔崎の字は、正式には「タツサキ」。つまり、「大」の部分が、「立」である。文字化けするので、「崎」
で代用した〕(恩田友則)、清水ゆみ(中田美優)、徳澤直子(小菅友美)、山本芳樹(中田大輔)、大
内厚雄(内藤雄二)、池田成志(典光)、松田悟志(日向直之)、岡田達也(成元恭平)などが出演して
いる。なお、一部に『シックス・センス(THE SIXTH SENSE)』(監督:M・ナイト・シャマラン、米、
1999年)からヒントを得たのではないかと思わせるシーンがあった。


 某月某日

 ここしばらく(と言うか、ここ10年以上)経験したことのなかったある種の感情に翻弄されている。も
う金輪際こんな感情を生産する力はないと思っていたので、われながら相当に驚いている。数日でやむか、
数週間かかるか、あるいは数ヶ月、ひょっとしたら数年? いずれにしても不可解にして取り扱いに困る
ある種の感情である。ただし、小生も十分に齢を重ねてきたので、対処法はそこそこ弁えているつもりだ。
したがって、この感情に適当に溺れている方が生活に張りが出ていいのかもしれない。さて、その感情と
は何か? そう、ずばり「恋」である!


 某月某日

 DVDで邦画を2本観たのでご報告。いずれも若い女性の一風変わった日常を描いた作品である。それぞれ、
シリーズの一篇でもある。1本目は『GIRL'S LIFE』(監督:石岡正人、「Tokyo Noir」製作委員会〔ケイ
エスエス=日本出版販売=ギャガ・コミュニケーションズ=ゴールド・ビュー〕、2004年)である。この
シリーズには、他に『BIRTHDAY』と『NIGHT LOVERS』があるらしいが、小生は未見。彼氏を奪われた腹癒
せに風俗嬢に変身した女子大生美由紀(中村愛美)の内面を丁寧に描いている。美由紀の源氏名であるメ
ロンちゃんの常連客役である温水洋一の哀愁がよい。その他に、塩谷瞬、亜沙里、三上真一郎などが出演
している。風俗嬢の、いわゆる「顔バレ」問題は、お化粧による付け黒子一つでどうにでもなる、という
ところが興味深かった。
 2本目は『OLDK(オーエルディーケー)』(監督:原正弘、「ラブコレクション」製作委員会〔ヒュー
マックスコミュニケーションズ=ジャム・ティービー=カルチュア・パブリッシャーズ〕、2004年)であ
る。アパートの一人暮らしをしているOLの、同じアパートに住む人々との間に生じるトラブルを扱った作
品である。主人公のケイコ(清水美那)は102号室に住んでいるが、その左隣(101号室)のタクヤ(一條
俊)や右隣(103号室)の西条(三浦誠己)、さらには真上(202号室)の南田(上田耕一)などに悩まさ
れている。タクヤは二人の女マキ(北川絵美)とレナ(松尾玲央)を交互に連れ込んでセックスに明け暮
れているし、西条はヤク中のロッカーで、部屋にいるかぎり絶えず大音響を発生しつづけている。真上の
南田は得体の知れない人物で、うなるほどの札束に囲まれて暮らしており、その重さで今にも天上が抜け
そうである。ケイコは不眠症になった挙句、切れて彼らに宣戦布告をする。最後には、西条のピストルが
弾丸を発射し、アパートは爆発炎上する……。そのシュールさが面白い作品である。他に、國村隼(やく
ざの鶴岡)、菅原大吉(警官)などが出演している。ケイコがお風呂で自殺しようとするシークエンスが
興味深い。


 某月某日

 DVDで邦画の『ガールフレンド(Someone Please Stop The World)』(監督:廣木隆一、「ラブコレク
ション」製作委員会〔ヒューマックスコミュニケーションズ=ジャム・ティービー=カルチュア・パブリ
ッシャーズ〕、2004年)を観た。《LOVE COLLECTION》の一篇。このシリーズは、『月とチェリー』(200
4年)に続き2本目の鑑賞である。監督の廣木隆一の作品は、他に『東京ゴミ女』(2000年)と『ヴァイ
ブレータ』(2003年)しか観ていないが、その力量は十分に分っているつもりである。さて、この作品を
一言で評するとすれば、「繊細な女性映画」といったところか。ここで用いる「繊細な」という形容動詞
は、「女性」と「映画」の両方に掛けたい。駆け出しカメラマンのキョウコ(山田キヌヲ)と、見習い美
容師のミホ(河井青葉)との交流がヴィヴィッドに描かれている。いちいち指摘はしないが素敵な台詞が
頻出し、若い女性の内面が曝け出されている。具体的には、男女関係、親子関係のあり方をめぐって、悩
みに悩みながら少しずつ自分を解放していく様子が眩しい。他に、渋川晴彦(ミミオ)、田口トモロヲ
(阪田=ミホの父)、杉本彩(いさ子=編集者)、内田春菊(ミホの母)などが出演している。なお、監
督の廣木隆一は小生と同じ1954年生まれで、出身は福島県(小生の父母のルーツ)だそうである。どうり
で、よく分ると思った。


 某月某日

 DVDで邦画の名作である『王将』(監督:伊藤大輔、大映京都、1948年)を鑑賞した。小生が観た阪東妻
三郎主演映画の2本目である。明治39年、大阪は天王寺附近に住まう草鞋職人の坂田三吉(阪東妻三郎)
の半生が描かれている。彼は娘の玉江(少女時代:奈加テルコ/成長後:三條美紀)から「将棋極道」と
言われるほどの将棋好きで、それが元で女房の小春(水戸光子)を泣かせてばかりいた。ある日、仏壇ま
で売り飛ばして将棋大会の参加費用にしていたことを知り、絶望して親子心中を企てるが、妙見はん(=
妙見菩薩)の「死んだらあかん」という声が聞こえてきて、思い留まる。帰って来た母子に対して、三吉
は金輪際将棋をやめると言う。そして、三吉は将棋の駒をコンロにくべて燃やすのであるが、小春の出方
は予想外のものだった。三吉の道楽を認めるどころか、積極的に勧め、どうせなら日本一になれと励ます
のであった。その際、王将だけが零れ落ちていたのを小春は目敏く見つけ、それを生涯のお守りにするの
であった。ところで、彼は目が悪かった。このまま放置すると失明の虞もあった。そんなとき、眼科が専
門の菊田穣医学博士(小杉勇)がわざわざ三吉を訪ねて来て、治療しようと申し出る。きちんと治して、
職業棋士を目指せと言うのである。渡りに舟であった。菊田にしてみれば、徳川時代より300年、将棋の名
人位を江戸に独占されていることが気に入らないのである。言い換えれば、関西人が将棋の名人位に就く
ということが、菊田博士のみならず関西の将棋好きの悲願であった。ライヴァルは、一度千日手で負けた
ことがある関根八段(滝沢修)であった。大正3年、念願の対局が京都の南禅寺で行なわれた。そのとき、
三吉も七段に出世していた。「2五銀」という苦し紛れの奇手によって辛くも勝利を得た三吉は、有頂天
になっていた。しかし、娘の玉江はまったく別の観点から、父親の将棋を批判した。あの奇手は山勘で打
った手で、ただひたすら勝ちたいがゆえの「雲助将棋」であり、勝つ勝つに取り憑かれた挙句の汚い手だ、
と罵倒されたのである。玉江一世一代の諫言で、三吉はそれに最初は激怒したものの、玉枝の言わんとし
たことが分ると、心に響くものがあった。それ以来、精進に精進を重ね、大正10年の11回戦で勝利した三
吉は関根との対戦成績を7勝4敗とした。ここで、そろそろ名人位を決めるべき時が来た。三吉は強いこ
とは強いが、知性と教養にかける。ここはどうしても関根が名人位に就かなければならない。これが、関
東の将棋関係者の考えだった。関西人も黙って納得するわけにはいかない。そこで、決定戦を行なうか、
三吉に関西名人を名乗らせるかということになるが、三吉は将棋盤と相談の結果、どちらも受けないこと
に決める。自分は名人には相応しくない。関根さんこそ名人に相応しいと。これは美談であるが、正式に
名人位に就いた関根に対して、三吉がお祝いの品として持ってきたのは手作りの草履であった。節目節目
の見せ所が決まっており、実に気持ちよく観ていられる映画であった。他に、斎藤達雄(朝日新聞学芸部
長の大倉)、大友柳太郎(三吉の内弟子の毛利)、三島雅夫(ワンタン屋の新蔵)、香川良介(小澤七段)、
葛木香一(八代)などが出演している。


 某月某日

 DVDで邦画の名作である『無法松の一生』(監督:稲垣浩、大映京都、1943年)を鑑賞した。阪東妻三郎
が無法松を演じている一篇である。後に、稲垣監督はこの作品をリメイクし、三船敏郎の主演で『無法松
の一生』(監督:稲垣浩、東宝、1958年)を撮っている。他にも、勝新太郎や三國連太郎が無法松に扮し
ている作品があるらしいが、そちらは観たことがない。いずれにしても、いかにも日本人好みの物語であ
る。ただし、これは佐藤忠男が指摘しているように(『日本映画300』、朝日文庫)、欧州中世の騎士
道精神の基本型とも看做せる。高貴な女性を自分のマドンナとして崇めたて、その女性に尽くし抜くとい
う図式である。セルバンテスの『ドン・キホーテ』にもマドンナ(ただし、百姓女)が出てくるし、ダン
テにとってのベアトリーチェ、ペトラルカにとってのラウラもそれに当るだろう。実は、小生もこの図式
が大好きで、自分では「ダンディズム」と呼んでいる。さて、実際の物語だが、乱暴者の無法松が、ふと
したきっかけで少年を助け、その一家と親しくなる。やがて、一家の主は亡くなるが、その未亡人(本当
は使わない方がよい言葉であるが、適当な代替語もないので使用させていただく)のよし子(園井恵子)
と遺児の面倒をその後も何かとみつづける、といった流れである。現存版では、運動会で少年を感動させ
る場面がハイライトであるが、内務省の検閲でカットされた部分を考慮すると、老いた無法松が未亡人に
思慕の念を打ち明けて「わしの心は汚い」と言って去ってゆく場面がクライマックスだろう。三船敏郎・
高峰秀子コンビでは、その場面が生きている。他に、月形龍之介(結城重蔵)、永田靖(吉岡小太郎)、
川村禾門(吉岡敏男)、澤村アキオ〔現 長門裕之〕(子ども時代の敏男)、杉狂児(宇和島屋)、山口
勇(撃剣の先生)、葛木香一(巡査)、尾上華丈(熊吉)、香川良介(松五郎の父)、二葉かほる(茶店
の老婆)などが出演している。阪妻(ばんつま)の作品は初めて観るが、豪快さと気さくさを兼ね備えた
芸風で、さすが千両役者である。ただし、作品としては三船敏郎版の方が小生にとっては印象深い。カッ
トされた部分(内務省に加え、戦後GHQが検閲・カットしている)がないことに加え、阪妻のキャラより
も三船のそれの方がより野性味があるせいだと思う。なお、園井恵子は広島で被爆し、およそ2週間後に
落命している。詳細は『さくら隊散る』(監督:新藤兼人、近代映画協会=天恩山五百羅漢寺、1988年)
を参照してほしい。また、吉岡小太郎大尉役を演じた永田靖は、初期の『悪名』シリーズの何篇かに「シ
ルクハットの親分」役で出演している。原作は、岩下俊作の『富島松五郎伝』であり、脚色は伊丹万作、
撮影は宮川一夫である。


 某月某日

 DVDで邦画を2本観たのでご報告。いずれも愛をめぐる物語で、1本目は『淫らな唇 痙攣』(監督:田
尻裕司、国映=新東宝、2004年)であり、2本目は『卑猥』(監督:田尻裕司、国映=新東宝、2005年)
である。身も蓋もない題名から一目瞭然であろうが、両者ともいわゆる「ピンク映画」に属する作品で、
その意味でマイナーではあるが、ある種の世界を確実に伝えていると思う。前者は、筆を折ったエロ漫画
家森あげは(大葉ふゆ)に、再び絵筆を取らせるようとして奮闘努力するカメラマンの木島みのり(佐々
木ユメカ)と編集者の樫山慎一(真田幹也)の物語である。取り立てて強調するような場面はないが、自
立して生きようとする女性が周囲の無理解に苦しむ様子は描けていると思う。他に、堀正彦(櫛田=みの
りと肉体関係のある中年男)、北の国(高野緑=慎一の恋人)、はやしだみき(櫛田貴子=櫛田の妻)が
出演している。後者は、幼い子どものいる郵便局員のはるか(平沢里菜子)と、新しい男(ヒモ)である
ひろし(吉岡睦雄)、元夫、昔の男などとの関係を通して見えてくる世界が描かれている。原題は「ヒモ
のひろし」。何度も出てくるコオロギ相撲の場面が、彼らの生活に漂うニヒリズムの象徴のように見える。
両者に顕著な性愛描写の即物性には、昨今のAV(アダルト・ヴィデオ)の影響があるのかもしれない。そ
れらを観て、愛の究極的な表現というよりも、スポーツや格闘技を連想してしまうのは、小生の偏見だろ
うか。


 某月某日

 三省堂の『新明解国語辞典(第五版)』(金田一京助/山田忠雄・柴田武・酒井憲二・倉持保男・山田
明雄 編、2003年)の「恋愛」の項目が面白い。いわく「特定の異性に特別の愛情をいだき、高揚した気
分で、二人だけで一緒にいたい、精神的な一体感を分かち合いたい、出来るなら肉体的な一体感も得たい
と願いながら、常にはかなえられないで、やるせない思いに駆られたり、まれにかなえられて歓喜したり
する状態に身を置くこと」とある。比較のために、角川書店の『角川国語辞典(新版)』(久松潜一・佐
藤謙三 編、1994年)の同項目を繙いてみよう。いわく「男女がたがいに愛し合うこと。恋」とある。この
説明における雲泥の差はどうしたことか。角川版を腐すつもりはないが、三省堂版に比べれば、その記述
があまりにお粗末なことは言うまでもない。だいいち、「恋愛」という項目を説明するのに、恋や愛をそ
のまま用いては、何も説明しないことに等しいだろう。三省堂版の思い入れたっぷりの記述をなした人は、
きっとしてやったりと快哉を叫んでいることだろう。「二人だけで一緒にいたい」とか、「出来るなら肉
体的な一体感も得たい」とか、「やるせない思いに駆られたり」とか、「まれにかなえられて歓喜したり」
とかなど、実にリアリティがある。説明はこうでなければいけない。まさに、「お手本」である。


 某月某日

 DVDで邦画の『バーバー吉野』(監督:荻上直子、PFFパートナーズ〔ぴあ=TBS=TOKYO FM=日活=
IMAGICA〕、2003年)を観た。神ノゑという田舎町で繰り広げられる些細な騒動を描いた物語。名作であ
る『スタンド・バイ・ミー(STAND BY ME)』(監督、ロブ・ライナー、米国、1986年)に似た味もあっ
て、成長途上の小学生(ただし、男子)の内面をヴィヴィッドに引き出そうとしている。ただ、女性監
督ということもあるのか、「エロ本」騒動の部分の演出には違和感がある。もっとも、小生の小学生時
代ははるか40年前のことだから、彼らの感性が小生のそれとは大幅に異なることも大いにあり得るので、
あれでいいのかもしれない。伝統的に小学生男子の髪型が「吉野ガリ」に統一されている神ノゑに、東
京から転校生が来る。この吉野ガリは、小生の小学生時代には「坊ちゃんガリ」と呼ばれていた髪型で、
女子の「おかっぱ」と並んで定番だった。前髪を真っ直ぐ横に揃えて切る髪型で、見るからにダサい。
往時、小生はこの髪型が嫌いで、クラスで初めて「横分け」にした革命児だった。もっとも、あの頃は
服装などに一種のダンディズムをもっており、ズボンは真冬でも半ズボン、靴下は白のハイ・ソックス
以外は受け付けず、母親を悩ましたものである。横分けのクセをつけるために母親のヘアピンを使用し
ていたこともあって、周囲からバッシングを受けたこともあったが意に介さなかったと思う。専用の櫛
まで持っていたので、相当にお洒落を意識していたが、周りから浮いていたことも事実である。もっと
も、それ以前は小生も坊ちゃんガリにしており、当時住んでいた東京都中央区の晴海の団地から歩いて
そう遠くはない月島の理髪店で刈ってもらっていた。2歳年下の弟と一緒に通ったものである。おそら
く理髪料は200円だったような気がする。終わると、10円の駄賃を貰い、それで1枚1円の「固メン」と
呼ばれていたメンコを10枚買って帰るのが慣わしだった。小学校2年生のときにメンコは卒業したはず
だから、それ以前の習慣である。現在の小生は野暮の骨頂を地で行くので、小学生のときのあのこだわ
りを、多少とも面映い感じを伴って思い出す。さて、映画に戻るが、この転校生が「髪型は本来自由な
はずだ」と宣言して、それをきっかけとして神ノゑが少し変わるといった筋である。そう言えば、小生
が小学生から中学生にかけての時代、日本ではGS(グループ・サウンズ)が流行しており、男性シン
ガーは多くの場合長髪だった。当時のNHKはこの男子の長髪を嫌って、彼らを出演させなかったので
あるが、まさに隔世の感と言えよう。伝統とかしきたりとかは徐々に変わってゆく運命にあるが、個人
の自由を蔑ろにする伝統などは、はっきり言っていらない。しかしながら、何でも古いものゆえにいら
ないとは言えないだろう。この世には、守るべきものがたくさんあるのだから。また、たとえこの世か
ら消滅したとしても、伝統は伝説として生まれ変わる。バーバー吉野の常連客である、三河のじいちゃ
ん(桜井センリ)の名台詞である。他に、もたいまさこ(吉野良子=慶太の母)、米田良(吉野慶太)、
大川翔太(矢島真之介=ヤジ)、村松諒(川口貴弘=カワチン)、宮尾真之介(山口修平=グッチ)、
石田法嗣(坂上洋介=転校生)、岡本奈月(上杉真央=皆のアイドル)、三浦誠己(北野先生)、森下
能幸(ケケおじさん)、たくませいこ(吉野香苗=慶太の姉)、浅野和之(吉野武雄=慶太の父)など
が出演している。下に、バーバー吉野の料金表を掲げておこう。

 大 人 2,000円
 高校生 1,800円
 中学生 1,700円
 小学生  700円
 
 以上である。


 某月某日

 DVDで三池崇史監督作品を2本観た。1本目は、『新・仁義の墓場』(監督:三池崇史、東映ビデオ=
大映、2002年)である。四半世紀以上前に公開された『仁義の墓場』(監督:深作欣二、東映京都、19
75年)のリメイクであるが、原作(藤田五郎)が同じだけで、時代を現代に移していることもあるせいか、
作品としてはだいぶ異なるようである。実在したやくざの石川力夫(1926-1956)がモデルの物語である。
その疾風怒涛のごとく通り過ぎた人生は、「大笑い/三十年の/バカ騒ぎ」でまとめられている。沢田一
家の総長である沢田忍(山城新伍)の生命を救ったことで、「直若」として盃を貰った石松陸夫(岸谷五
朗)であったが、生来の「横紙破り」はやくざ世界からも弾き飛ばされるほど破天荒なものだった。ちょ
っとした諍いから本部長の湯川伝次(石橋蓮司)の頭をかち割ったり、後に内縁の妻になる菊田智恵子
(有森也実)をカラオケ・ルームで無理矢理犯したり、挙句の果ては、親分に当る沢田に自らの勘違いか
らピストルを向けて重傷を負わしたり、やりたい放題である。しかも、山根(鹿内孝)という男に対する
殺人未遂で服役していたときに兄弟分の盃を交わした今村幸三(美木良介)に対して、恩を徒で返すよう
なことを平気でしている。敵も多いが、成村勝(山下真司)のような味方もいるので、人間的な魅力はあ
ったのだろう。しかし、やることは半端ではない。ヘロイン中毒になってからの彼の無軌道ぶりは一段と
エスカレートし、最後には自らの生命を絶つ以外に荒ぶる魂を救うことはできなかったのである。主演の
岸谷五朗の迫真の役作りは特筆もので、どこから見てもヤク中のやくざにしか見えない。それを観るだけ
でもこの映画を観る値打ちがある。他に、大沢樹生(吉川正人)、丹波哲郎(戸倉哲治)、大地義行(大
下義行)、松田優(松田)、本宮泰風(金本)、小林滋央(伊佐)、堀正彦(斉藤)、曽根英樹(手塚道
夫)、山口祥行(橋田茂)、石山雄大(小松)、天宮良(小倉博之)、曽根晴美(福井隆三)、隆大介
(久世忠明)、菅田俊(西崎俊)、佐藤蛾次郎(もぐりの医者)、井上晴美(今村陽子)、中山麻理[旧
中山麻里](バーのママ)、本田博太郎(担当刑務官)、力也(青山刑事)、高月忠(沢田一家幹部)、
城春樹(沢田一家幹部)、本城丸裕(沢田一家幹部)、古井榮一(藤井真一)、片岡五郎(富田)、神林
睦之(野口)、田島好人(木内)、 勝飛(酒井)、三池きいろ(若いやくざ)、椎名十行(沢田一家組
員)、みずと良(沢田一家組員)、もてぎ弘二(ボーイ)、久保田龍吉(成村組組員)、内山仁(成村組
組員)、盛島仁(成村組組員)、垂澤和成(成村組の部屋住み)、天手千聖(リポーター)、渡会久美
(料亭の仲居)などが出演している。なお、配役等については、《goo 映画》を参照した。
 2本目は、『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ(SUKIYAKI WESTERN DJANGO)』(監督:三池崇史、セデ
ィックインターナショナル=ジェネオン エンタテインメント=ソニー・ピクチャーズ エンタテインメン
ト=電通=テレビ朝日=小学館=エー・チーム=メ?テレ=東急レクリエーション、2007年)である。こ
の映画は変わっているが、一度そのテイストを実感すれば、文法通りの映画でもある。西部劇と源平合戦
が渾然としている英語劇で、この発想があるからこそ、三池監督はエンターティナーとして一流なのであ
る。ただし、たまにはこういう作品もよいが、新春のかくし芸大会のようなノリなので(マカロニ・ウエ
スタンのパロディ)、一回限りの試みにして欲しい。クエンティン・タランティーノ、伊藤英明、佐藤浩
市、伊勢谷友介、安藤政信、石橋貴明、桃井かおり、木村佳乃、香川照之、松重豊、石橋蓮司、小栗旬、
香取慎吾、田中要次、堺雅人、塩見三省などが出演している。


 某月某日

 月が変わって、一年のうちで一番鬱陶しい季節に突入した。家から出なくてよいなら、雨はわりと好き
な方だが、出かけなければならないとすれば、端的に言って雨は嫌いである。したがって、雨の日が圧倒
的に多くなる6月は好きではない。「梅雨休暇」を設けて欲しいくらいだが、あいにく6月には国民の祝
日すらない。じっと堪えてやり過ごすしかない。難儀な季節である。
 ところで、このところ快調なペースでブログを更新されておられる、われらが井嶋ナギさんの「放蕩娘
の縞々ストッキング!」に、またまた小生が涙ながらに共感してしまった記事が出ていたので、感謝しつ
つ引用させていただこう。【雑記】徳田秋声と山田順子の恋 1 彼女がモテる理由(2008.05.28 Wed-
nesday)というのが当該ブログの表題だが、文脈を一切無視して一部分だけ引用させていただく。

  そんなわけで、山田順子は当時にしては珍しく、自分の欲求に忠実に生きた女性でした。
 って、別にこういう生き方こそ素晴らしいんだとか、理想の生き方だとか、女性はこうい
 うふうに人生を謳歌すべきだとか、そういう類いの(女性賛歌、みたいな?)ことを言う
 つもりはありません。だって、自分の欲求に忠実に行動するなんて、まず本人がタイヘン
 だし、周りもメーワクだし、だいたいにおいてバカだし、ひと言で言っちゃえばバッドテ
 イストですよ。
  でも、私は好きですね。ここまで自分の欲求に素直に生きれば、死ぬにも後悔はないで
 しょう。他人を羨んだりすることもないでしょうし、嫉妬したりするヒマもないでしょう。
 そんな境地に、私はあこがれます。私が最も避けたいと思うのは、自分の欲求を抑えて生
 きていることによる欲求不満を、他人を攻撃することで解消しようとすることですから。
 で、そういうタイプの方々が松田聖子バッシング記事(って古いですけどね。何年前の話
 だろう笑)を求めるんですよね。で、そういう記事を読んで、マジで激しく怒ったりする
 んですよ(笑)。今だったら誰だろう、沢尻エリカとか? 2ちゃんや mixi でみんな怒
 ってましたもんね、そう言えば(笑)。私は大好きですけどねー、沢尻エリカ(の原始人
 ファッション)。

 察しのよい小生のブログの常連読者には直ぐにお分かりのことと思うが、小生が感激した一節は「私が
最も避けたいと思うのは、自分の欲求を抑えて生きていることによる欲求不満を、他人を攻撃することで
解消しようとすることですから」である。他人を非難するとき、その非難は純粋に非難に値することであ
るのか否か、十分に吟味してみる必要がある。往々にして、その吟味の欠けた非難が多いような気がする。
とくに、人の尻馬に乗って渦中の人物を非難する輩は跡を絶たない。自分は安全圏にいるので、いくら非
難しても反撃される虞がないからである。また、事情を知りもしないでお気楽に他人を非難することは容
易い。中学生にだってできることであろう。だいいち、苦しい立場にいる他人の情状を酌量する余地のな
い人は、自分が同様の立場に追い込まれたとき、自分自身の情状を酌んで欲しいとは口が裂けても言えな
いはずである。もちろん、他人の言動をすべて放任する態度はむしろ避けなければならないが、自分の
欲求不満の捌け口に他人を利用することは、もっと避けなければならないことであろう。まして、他人の
一挙手一投足を論う暇があるくらいなら、もっと有益な活動はいくらでもあるはずである。他人にかまう
な。自分のことをしろ……かくして、当たり前の結論に辿りつくのである。

                                                 
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